WordPressのドメイン変更
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最終更新日:2023年5月19日

【徹底解説】WordPressドメイン変更の手順と注意点(2023年最新)

WordPressのドメインを変更したい、でも、どうやればいいか分からない、、、
そんな悩みを抱えてはいませんか?!

どうも!WordPress専門のサーバー移転サービス『サイト引越し屋さん』です。WordPressを運用していると、思わぬ出来事でドメイン変更やサイトの複製をしたくなるときがありますよね。

たとえば、下記のようなケースが考えられます。

  • 無料ドメインから独自ドメインに切り替えたい
  • サイト名やサービス名を変更したい
  • 質の悪いオールドドメインから乗り換えたい
  • 同じ記事、デザインでWordPressを複製したい …等々。

そんなWordPressのドメイン変更について、WordPress専門のサーバー移転業者の視点から手順を徹底解説いたします。
日頃弊社で行なっている方法を公開しますので、是非とも参考にしてみてくださいね!

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WordPressのドメイン名を変更する前に確認すべきこと

今回のWordPressドメイン変更は以下のような方を対象としています。

  • WordPress内の全てのデータを保持したままデータのドメインのみを変更したい方
  • 同レンタルサーバー内または別サーバーへ移転したい方

一部のネット記事では、「WordPressドメイン変更作業はWordPressアドレス(URL)とサイトアドレスだけ変更すればOK」みたいなものがありますが、その内容は間違っています。ご注意ください。

上記の方法ではサーバー内データや記事内のドメイン情報は変更とならないため、表示が崩れたりリンク切れを起こす可能性があります。最悪の場合、サイトが表示できなくなる可能性もあるため、大変危険です。

なお、これからご紹介する方法はWordPressに関わる全てのドメインデータを変更できる方法になるのでご安心ください。

STEP1 ドメイン設定 / ネームサーバー設定

まずはじめに、ドメイン変更後のWordPressを設置するサーバーに新しいドメインを追加・設定してください。その際、ネームサーバーも設定しておきましょう。下記、有名どころのレンタルサーバーのマニュアルを載せておきます。

なお、WordPressを設置するサーバーは、現状のWordPressが設置されているサーバーでも良いですし、別のサーバーでも問題ありません。

STEP2 現サーバーデータとデータベースの取得

WordPressドメイン変更と聞くと管理画面から簡単にできそうですが、正しくドメイン変更するためには、全体のデータをご自身のパソコンにダウンロードし、ツールを使ってドメインデータを書き換え、新しいドメインが適用された環境に設置し直す作業が必要です。

そのため、まず最初の手順としては現在のサーバーデータ(FTP)データベース(MySQL)を取得してください。サーバーデータはご自身のFTPソフトにて、データベースはレンタルサーバー提供のphpMyAdminでエクスポートすると良いでしょう。

現サーバーデータのダウンロード

サーバーデータをダウンロードするには、FTPソフトをPCにインストールしておく必要があります。FTPソフトとは、パソコンとサーバーを繋ぐためのツールです。
もしまだインストールされていない場合には、こちらの記事を参考にしてください。

サーバーにアクセスできたら「public_html」や「www」「docs」等のドメインルート配下をすべてダウンロードしていきます。あなたのパソコン上にサーバーデータというフォルダを作り、そこにまとめて格納しておくと良いでしょう。

FTPデータ一式

サブドメイン型やサブディレクトリ型のWordPressの場合、この領域には「index.php」や「.htaccess」しかありませんが問題ありません。同じようにすべてダウンロードしましょう。サーバーデータのダウンロードが完了したら、念のためサーバー上のデータ数とあなたのパソコン上のデータ数が同じであるか確認しましょう。

現データベースのエクスポート

データベースのエクスポートには、phpMyAdminというデータベース管理ツールを使用します。

これは多くの場合レンタルサーバーに標準で付いていますので、現在お使いのレンタルサーバー管理画面から探してください。見つからない場合は、「レンタルサーバー名+phpMyAdmin」で検索するとヘルプページが見つかるかと思います。

なお、phpMyAdminにログインするためには以下の情報が必要になります。

  • データベース名
  • データベースのユーザー名
  • データベースのパスワード

これら情報を確認するためには、先ほどダウンロードしたサーバーデータの中から「wp-config.php」というファイルを探し、

wp-config.phpファイル

Windowsスタートメニューの「アクセサリ」からメモ帳で開くか、エディタソフトなどで開いてください。wp-config.php内には下記のように記されています。

使用するのは「○○」「☓☓」「△△」「□□」の箇所です。

/** WordPress のためのデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘○○○○○○○○○○’);

/** MySQL データベースのユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓’);

/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘△△△△△△△△△△’);

/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', '□□□□□□□□□□□');

上記の情報をメモしたらphpMyAdminにログインし、まずは左側のメニューから取得したいデータベースを選択します。

データベースの選択

次に、上のメニューから「エクスポート」をクリックします。

エクスポートをクリック

ここからは細かい設定を2点ほど。まず1つ目は、「DROP TABLE / ~」にチェックを入れます。

「DROP TABLE / ~」にチェック

2つ目は、「作成するクエリの最大長」の数字を1000に変更します。

「作成するクエリの最大長」の数字を1000に変更

以上の設定が終わったら、ページ一番下にある「実行」をクリックしてデータベースの取得は完了となります。

STEP3 データベース(MySQL)を新規追加

ここからドメイン変更作業に入っていきます。まず注意点として移転先サーバーに新規でWordPressをインストールする必要はありません。先ほどダウンロードしたサーバーデータがWordPress本体になりますので、そちらを(後ほど)アップロードすれば問題ありません。

ただし、データベース(MySQL)は新規で立てる必要があります。といっても、レンタルサーバーの標準機能で簡単に作成することができます。ドメイン変更後のWordPressを設置するサーバーの管理画面にて、まずはMySQLデータベースを作成してください。

以下、エックスサーバーとロリポップ、さくらインターネットの場合の管理画面を記載しておきます。その他のレンタルサーバーでも似たような表記になります。

データベース(MySQL)の新規作成(エックスサーバーの場合)

エックスサーバーの場合

データベース(MySQL)の新規作成(ロリポップの場合)

ロリポップの場合

データベース(MySQL)の新規作成(さくらインターネットの場合)

さくらインターネットの場合

また、データベースを作成した際、以下の4点は後で使うのでメモしておいてください。

  • データベース名の設定
  • データベースユーザ名の設定
  • データベースパスワードの設定
  • データベースホストの設定

データベースのインポート

ここからは、先ほど新規で追加したデータベースに移転元からエクスポートしたデータベースを入れ込んでいきます。

まずはエックスサーバーのサーバーパネルから「phpMyAdmin」をクリック。

「phpMyAdmin」をクリック

するとログイン情報の入力を求められるので、先ほど追加したユーザー情報を入力してOKを押します。

ユーザー情報を入力

ログイン出来たら、左側のデータベース一覧から今回データを入れ込むデータベース名をクリックします。

データベースを選択

データベースが選択できたら、上のタブから「インポート」をクリック。

データベースのインポート

インポート画面に進んだら、移転元から取得したデータベース(sqlファイル)を選択し、「実行する」を押します。

データベースの選択と実行

インポートが完了しましたと表示されたら元データベースの移行は完了です。

STEP4 サーバーデータの修正とFTPによるデータアップロード

新しいデータベースが用意できたら、新しいサーバーデータの準備です。ここではSTEP2で取得した現サーバーデータに2点修正を加えていきます。それが「wp-config.phpの編集」と「ドメイン修正」です。

wp-config.phpの編集

今回ドメインを変更するにあたり新規でデータベースを立てています。

そのため、wp-config.phpに書いてあるデータベース接続情報を修正しておく必要があります。

ここではSTEP3でメモした4つのデータベース情報に基づき、wp-config.phpの以下の部分を書き換えていきましょう。

/** WordPress のためのデータベース名 */
define('DB_NAME', '○○○○○○○○○○');

/** MySQL データベースのユーザー名 */
define('DB_USER', '☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓');

/** MySQL データベースのパスワード */
define('DB_PASSWORD', '△△△△△△△△△△');

/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', '□□□□□□□□□□');

ドメイン修正

サーバーデータ全体のドメイン修正作業を行います。サーバーデータの中には現ドメインが記述されているファイルが残っている可能性がありますので、新しいドメインに置換(書き替え)する必要があります。

例)「old-domain.com」を「new-domain.com」に置換(書き換え)

方法はツールを使うことが最も効率的です。例えば、こちらの置換ツール「Devas」を使えば、素早く正確に進めることができます。

Devasとは・・・

あるフォルダ以下のテキストファイルを一括で検索・置換したいときWindows標準の機能がいまいち使えなくて困っている人は多いと思います。「Devas」はそのような場合に使える、多機能で強力なテキスト検索・置換ツールです。

ソフトアンテナブログ様より

ちなみに、「Devas」の使い方についてはこちらの動画が参考になります。

FTPにてサーバーにデータをアップロード

サーバーデータの修正が終わったら、いよいよ新しいサーバーに修正済みのデータをアップロードしていきます。ここではFTPソフトを使って一括アップロードしていきましょう。

アップロード先のフォルダはSTEP2でダウンロードした時同様、「public_html」や「www」「docs」等のドメインルート配下になります。

STEP5 データベースのドメイン修正

それでは最後にデータベースのドメイン修正です。データベースもサーバーデータ同様、現ドメインの記述が残っていますので、それを新しいドメインに置換してあげます。

ただ、ここでの注意点として、ドメインの修正だけでは機能しない点です。データベースに記載されているドメイン情報には、その文字列の長さによって番号が振られています。そのため、sqlファイルをエディタで開いて一括置換する方法は適切ではありません。

それらの点も踏まえ、ツールを使ってドメイン部分と番号部分をまとめて置換します。今回ご紹介するデータベース置換ツールは「Search and Replace for WordPress Databases Script」です。

ダウンロード方法や使い方については、こちらのサイトが参考になります(2番までは既に終わっていますので、「3. 置換ツールのダウンロード」から進めてください)。

STEP6 表示の確認

サーバーデータとデータベースの設置が完了したらWordPressのドメイン変更作業は完了です。最後に新しいドメインにアクセスして表示を確認しましょう。

ここでもしエラーの表示が出る場合、どこかの行程で間違ってしまったか、または「.htaccess」ファイルに余計な記述があって表示を乱している可能性があります。

ドメイン直下にある「.htaccess」を見てたくさんの記述がされている場合には、まずは下記の最低限必要な記述だけにして表示を確認してください。

# BEGIN WordPress
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteRule ^index\.php$ - [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /index.php [L]
# END WordPress

上記のエラー以外には、データベース接続確立エラーもあります。このエラーが出てしまった場合には「wp-config.php」に記入したデータベース情報が誤っている可能性があります。

その場合には、STEP4サーバーデータの修正「wp-config.phpの修正」を確認してみてください。

WordPressのドメイン変更後にリダイレクトをしたほうが良い場合

最後は、ドメイン変更後のリダイレクトについてです。

WordPressのドメイン変更においてリダイレクトするかどうかの基準として、旧ドメインの質が悪い場合にはリダイレクトは辞めておきましょう。悪い評価まで引き継ぐ可能性がありますので、過去のサイトは消したうえで新しいドメインで再スタートするのが安全です。

逆に、旧ドメインの質には問題なく、ただドメインを変える必要があっただけであれば、リダイレクトしておいたほうが良いです。過去のドメイン評価を引き継げるだけでなく、旧サイトのアクセスも新サイトに流すことができます。

リダイレクトによるSEO評価の引き継ぎについて

リダイレクトについてはある程度のSEO評価を引き継ぐことができると言われています。
過去に弊社で対応したケースだと、すべてのサイトが同じように引き継がれるわけではないですが概ね元のサイトと同じような評価に落ち着いているケースが多かったです。

また、新ドメインに評価が引き継がれるまでの時間は早くて2週間、通常は1ヶ月ほどです。
リダイレクトの設定方法についてはこちらを参考にしてください。

WordPressのドメイン変更における注意点

WordPressのドメインを変更する際、意外に忘れがちな注意点をいくつか触れておきます。

Googleアナリティクスやサーチコンソールの再設定

Googleアナリティクスやサーチコンソールを使用している場合、WordPressのドメイン変更に合わせて各種ツールの設定を更新しておく必要があります。

Googleアナリティクスは、管理画面から登録URLを変更することで簡単に変更可能です。
詳しくは下記の記事にて解説していますので、参考にしてみてください。

サーチコンソールの場合は、新しい独自ドメインにて改めてサイト登録が必要です。
詳しくは下記の記事にて解説していますので、参考にしてみてください。

WordPress以外のページについて

サーバー内にWordPress以外のページ(HTML、PHP、CGIなど)を作っている場合、それらのデータも新しいドメインの適切なフォルダに移動する必要があります。

URL変換ツールに関わるリンク修正

中には、WordPress内の投稿ページや固定ページにおいて、特定リンクのURLを換えてクリック計測をしている場合があるかと思います。その場合には、ツール側のリンク飛び先も新しいドメインに設定しておきましょう。

メールアドレスの引き継ぎ

独自ドメインにてメールアドレスを使用している場合には、ドメイン変更とともに新しい独自ドメインにてメールアドレスを発行し、メールソフトの設定も変更する必要があります。

メールアドレスの設定とメールソフトの変更方法については、下記の記事にて解説しています。作業が必要な場合は下記記事を参考に設定を進めてください。

広告コードの再設定または張替え

サイト内にアフィリエイトコードや外部システムのコードを貼っている場合、ASPやツール側の設定を更新するか、またはコード自体の張替えが必要となります。

WordPressのドメイン変更は外注できます

本日はWordPressのドメイン変更についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか?

WordPressのドメイン変更では、旧サイトのデータを残した状態で作業ができるので安心です。

いざ作業でミスをしてもデータが残っているので、何度でもチャレンジできます。

ただ、初心者の方には進め方が分かりづらく、作業に不安を感じたかもしれません。

そんな時はWordPress専門のサーバー移転サービスである『サイト引越し屋さん』にお気軽にご相談くださいませ。

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この記事を書いた人

サイト引越し屋さん編集部

日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。日本ウェブ解析士協会(WACA)所属。

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