WordPress保守とは
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WordPress保守とは?作業内容・費用相場・選び方を解説

「WordPressの保守って、具体的に何をするの?」「毎月お金を払う価値があるの?」こんなご質問をいただくことがよくあります。

結論から言うと、WordPress保守とは「サイトをセキュリティリスクから守るとともに、壊れても必ず元に戻せる状態を保ち続けること」です。バージョンアップはその手段のひとつに過ぎません。

費用相場は、監視とバックアップだけなら月額5,000円前後から、更新作業や修正対応まで含めると月額2〜5万円が中心帯です。

この記事では、2017年から累計3,500件以上のWordPress案件に対応してきたサイト引越し屋さんが、保守の中身・費用の内訳・自分でやる場合の最低ライン・保守会社の選び方を、実際の相談事例を交えて解説します。

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WordPress保守とは?更新ではなく「戻せる状態を保つ」こと

WordPress保守とは、WordPress本体・テーマ・プラグイン・サーバー環境を安全な状態に保ち、万が一トラブルが起きたときに元の状態へ戻せるようにしておく作業全般を指します。「更新作業の代行」だと思われがちですが、それは保守の一部です。

保守の中心は「監視」「バックアップ」「復旧」の3つです。

更新を1回忘れてもすぐにサイトは壊れませんが、改ざんされたときにバックアップがなければ、サイトは二度と戻りません。私たちが保守で最も重視しているのは、何が起きても戻せる「復旧力」です。

保守の良し悪しは「更新の頻度」ではなく「壊れたときに確実に復旧できるのか」であったり「何日で戻せるか」で判断してください。

また、保守に含まれないものを先に整理しておきます。記事の投稿や文章の差し替え、バナー作成、デザイン変更、新機能の追加は「運用」や「制作」であり、通常の保守契約には含まれません。

区分 内容 保守契約に含まれるか
保守 監視、バックアップ、復旧、本体・プラグイン・PHPの更新、セキュリティ対策 含まれる
運用 記事投稿、テキスト・画像の差し替え、お知らせ更新 プランによる(当社はプレミアムプランで既存コンテンツ修正に対応)
制作 デザイン変更、ページ追加、新機能・プラグインの導入 含まれない(別途見積)

「保守を頼んでいるのに記事更新をやってくれない」という行き違いは、この区分が契約前に共有されていないことが原因です。見積を取る際は、どこまでが保守の範囲かを必ず確認してください。

WordPressを保守しないと何が起きるか

保守をしないサイトは、ある日突然壊れるのではなく、気づかないうちに静かに危険な状態になっていきます。当社に寄せられる緊急のご相談の多くは、数年間更新もバックアップもしていないサイトです。

直近のご相談を見ても、きっかけは「脆弱性のニュースを見て不安になった」「一度サーバーに接続できなくなった」「社内の担当者が変わった」が大半で、いずれも保守契約のないサイトでした。

改ざん・マルウェア感染でサイトが乗っ取られる

古いプラグインの脆弱性は公開情報です。攻撃者はその脆弱性を持つサイトを機械的に探して侵入するため、「小さな会社だから狙われない」は成り立ちません。改ざんされると、検索結果に不正なページが並んだり、ブラウザに警告が出て訪問者が離れたりします。

表面の不正ファイルを消しても、侵入口が残っていれば1か月以内には再発します。当社が対応した事例では、お客様が自分で削除した後に再感染し、バックアップまで汚染されていました。

更新を止めていると、いざ更新したときに壊れる

更新を数年止めたサイトは、サーバーが古いPHPのサポートを終了したタイミングで行き詰まります。PHPを上げると古いテーマやプラグインが動かず、管理画面にすら入れなくなることがあります。

WordPress 4.9系・PHP 7.4のまま止まっていたサイトを、検証環境で確認しながらPHP 8.3まで引き上げた案件もあります。小まめに更新していれば、この作業は月数十分で済みます。

最近も、制作から約10年が経ちWordPress 4.9系のまま運用していた企業サイトから、脆弱性情報を見て初めて更新のご相談をいただきました。

プラグインが多く、本番でいきなり更新すると問い合わせフォームが止まる恐れがあったため、テスト環境を用意して検証してから反映する進め方になり、納期は3週間ほど要しました。

バックアップがないと、戻す手段がない

レンタルサーバーの自動バックアップは便利ですが、世代数が少なく、改ざんに気づくのが遅れるとすべての世代が汚染済みになります。また、サーバー自体が攻撃されるとバックアップごと失われます。

1つのサーバーで約20ドメインを運用していたお客様の事例では、1サイトの侵害が全サイトに広がり、クリーンなサーバーへの再構築が必要になったケースもありました。

担当者がいなくなり、誰も中身を把握していない

構築した担当者や制作会社と連絡が取れなくなると、ドメインやサーバーの名義が業者側にあって手が出せない、という相談が定期的にあります。保守は技術作業だけでなく、「誰が何を持っているか」を把握し続けることでもあります。

作業内容を全部自分でやるのが大変な場合には、月額5,500円から当社が代行いたします。
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WordPress保守の作業内容(9項目)

WordPress保守の作業は、大きく「備える」「更新する」「守る」の3つに分かれます。

以下の9項目が揃っていれば、一般的な企業サイトの保守としては十分です。保守会社を比較するときは、この表のどこまでが月額に含まれるかを確認してください。

作業ごとの頻度と「自分でやる/任せる」の目安の参考にもしてみてください。

分類 作業 頻度の目安 自分でできるか 当社の保守での対応
備える 1. 死活監視(サイトが表示されているか) 24時間365日 難しい(ツール導入が必要) 全プラン
備える 2. バックアップ(ファイル+データベース) 週1回以上(更新前は必ず) プラグインで可。ただしサーバー外への保管が必要 全プラン(AWS S3東京リージョンに保管。月1回なら最大6世代、週1回なら最大24世代まで追加費用なし)
備える 3. 復旧(バックアップからの復元・改ざん除去) 障害時 経験がないと困難 全プラン(平日営業時間内のご連絡で、原則当日〜翌営業日に復元)
更新する 4. WordPress本体のバージョンアップ 月1回確認 マイナーは可。メジャーは検証推奨 スタンダード以上(メジャーは不具合が落ち着いてから実施)
更新する 5. プラグイン・テーマの更新 月1回確認(脆弱性公表時は即日) 可。更新前のバックアップが必須 スタンダード以上
更新する 6. PHPバージョンの切り替え 年1回程度 難しい(互換性確認が必要) スタンダード以上(数年放置されたサイトは検証環境を用意して別途対応、調査は無料)
守る 7. セキュリティ対策(ログイン保護・WAF・不要プラグイン削除) 初回+随時 一部可 全プラン
守る 8. サーバー・ドメイン・SSLの期限管理 年1回+更新時 可。ただし期限切れが最多の事故原因 現在のサーバー・ドメイン契約のままでも、当社の保守専用サーバーへの移設でも可
守る 9. 障害・質問の窓口(サポート) 随時 — 全プラン(平日9:00〜17:00受付)

このうち、自分でやるときに最も抜けやすいのが「2. バックアップをサーバーの外に置く」と「6. PHPの切り替え」です。この2つができていれば、大半のトラブルは戻せます。

「9. 窓口」は地味ですが、実際にはよく使われます。例えば、社内でサイト担当に異動したばかりの方から「管理画面にセキュリティ警告が出て消せない」というご連絡をいただき、調べるとバックアッププラグインの誤検知による表示で、実害はないと分かったことがあります。

「これは放置してよい警告か」を判断できる相手がいることが、担当者の負担を減らします。

メジャーバージョンアップをすぐに当てないのは、公開直後はプラグイン側の対応が間に合っておらず、表示崩れやエラーが出やすいからです。

バージョンアップの具体的な手順は「WordPress手動バージョンアップの方法と注意点」、代行を頼む場合の費用は「WordPressバージョンアップ作業代行の費用相場」で解説しています。

WordPress保守の費用相場と内訳

WordPress保守の月額は、「どこまでを含めるか」で3つの帯に分かれます。市場でよく見るのは月額22,000〜44,000円の帯ですが、これは更新作業や修正対応を含む前提です。監視・バックアップ・復旧だけなら、月額5,000円前後で十分に成り立ちます。

帯 含まれるもの 市場の相場(月額・税込) 当社のプラン
守るだけ 24時間監視・定期バックアップ・障害時の復旧 4,000〜15,000円 ライト 5,500円
守る+更新 上記+本体・プラグイン・テーマの月次更新 15,000〜44,000円 スタンダード 11,000円
守る+更新+修正 上記+テキスト・画像の差し替えなど既存コンテンツの修正 30,000〜250,000円 プレミアム 16,500円

当社は初期費用0円、最短契約期間1か月、解約違約金なしです。年契約なら最大で月額1か月分、36か月契約なら6か月分が割引になります。

お客様には「月5,000円前後の保険料のようなイメージで使ってください」とご説明しています。何も起きなければそれが一番よく、起きたときに「バックアップはあるが戻し方が分からない」という状態を避けるための費用です。

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費用の内訳:何にお金がかかっているのか

保守費の大半は何も起きなかった月の作業ではなく、何か起きたときにすぐ動ける体制の費用です。内訳はおおむね次の3つに分かれます。

  1. バックアップの保管場所。サーバーの外(当社はAWS S3)に定期的に保管するためのストレージと自動化の費用
  2. 監視と初動。異常を検知して人が確認し、必要なら復旧に入る体制の費用
  3. 更新と検証。更新前のバックアップ、更新後の表示確認、不具合時の切り戻しにかかる作業費

費用が高くなるケースと下げ方

月額が高くなりがちなのは、使わない作業(記事更新代行や定期レポート)がパッケージに含まれている場合と、「一式」で金額の根拠が見えない場合です。

他社から当社に切り替えたお客様では、月額約1万5千円の保守を払っていたが中身が見えず、調査すると未適用の更新が11件残っていた、というケースもありました。

必要な作業を見極めて下げる方法は「WordPress保守費用をコストダウンする方法」で詳しく解説しています。

自分でやるか、外注するかの判断基準

保守は自分でもできます。ただし「できる」と「続く」は別です。次の5つの問いに「はい」が3つ以上なら自分で、2つ以下なら外注をお勧めします。

問い 「はい」の目安
1. 月に2時間、保守作業の時間を確実に取れるか 更新・確認・バックアップ検証に月約2時間
2. バックアップからサイトを復元した経験があるか 取っているだけでは不十分。復元手順を一度試している
3. サイトが1週間止まっても売上に影響がないか 問い合わせ・予約・販売がサイト経由でない
4. テーマ・プラグインの互換性エラーを自分で調べられるか PHP更新後に白画面になったとき、原因を特定できる
5. 担当者が変わっても引き継げる記録があるか サーバー・ドメイン・ログイン情報・更新履歴が社内で共有されている

自分でやる場合の最低ラインは、「週1回以上の自動バックアップをサーバーの外に保管する」「月に1回、バックアップを取ってから更新する」「ログインに二段階認証を入れる」の3つです。これだけで、当社に寄せられる緊急相談の多くは防げます。

なお、自動更新をすべてONにして放置するのはお勧めしません。

更新そのもので表示が崩れたときに、誰も気づかないまま数週間過ぎるケースがあります。当社の無料簡易診断でよく見つかるのは、「本体とプラグインは最新なのにPHPがサポート切れ」「ログインURLが初期値のまま」「同じサーバー内に更新予定のない旧サイトが放置」の3つです。

外注の目安は、問い合わせや売上がサイト経由で発生しているか、あるいは複数サイトを運用しているかです。1サイトでも売上に直結するなら、月額数千円の保守は「万が一の1週間」の損失より確実に安くなります。

WordPress保守サービスの選び方5ポイント

保守会社は料金ではなく、壊れたときにどうなるかで選んでください。契約前に次の5点を質問すれば、大半のミスマッチは防げます。

1. 復旧を保証しているか、その根拠は何か

「復旧対応あり」と「復旧できる」は違います。バックアップをどこに何世代保管しているか、復元のテストをしているかを聞いてください。

ちなみに、サイト引越し屋さんのWordPress保守管理サービスが「絶対に復旧できる」とお約束できるのは、サーバーとは別のAWS S3(東京リージョン)に定期バックアップを保管し、しかもアップロード専用の権限に分けているので、サイトが乗っ取られても外部からバックアップを消されない体制を組んでいるからです。

サーバー障害やハッキングで本番環境が壊れても、バックアップ側が巻き込まれない形です。

2. 他社が作ったサイトでも引き受けてくれるか

制作会社の保守は「自社制作のサイトのみ」という条件が付くことがあります。オリジナルテーマや古い構築でも引き受けてくれるか、事前調査をしてくれるかを確認してください。

3. 対応範囲と対象外が明文化されているか

トラブルの多くは「やってくれると思っていた」の行き違いです。サーバーは対象か、メールは対象か、記事修正は何回までか。対象外が書いてある会社のほうが信頼できます。

4. 最低契約期間と解約時の条件

年契約縛りや解約違約金の有無、そして解約後にサイトとデータが手元に残るかを確認してください。「保守を解約するとサイトが消える」と言われたご相談が実際にあります。サーバーやドメインの名義は必ず自社にしてください。

5. 障害時に誰が、どれくらいで動くか

監視が24時間でも、人が動くのは営業時間内という会社が大半です(当社も障害対応の受付は平日9:00〜17:00)。それ自体は問題ではなく、「平日と休日で何が違うか」を正直に説明してくれるかが判断材料です。

今の保守会社から切り替える手順

「今の管理会社に連絡するのが気まずい」というご相談は非常に多いです。実際には、新しい保守会社が引き継ぎに必要な情報を整理し、お客様は最小限の連絡だけで済むように進めます。

  1. 現状調査。サーバー・ドメインの契約名義、WordPressとPHPのバージョン、バックアップの有無を確認
  2. アカウントの回収。サーバー・ドメイン・WordPress管理者のログイン情報を、現在の保守会社から受け取る(名義が業者側なら移管手続き)
  3. 並行期間。新しい保守会社がバックアップ体制を構築してから、旧保守を解約
  4. 解約連絡。契約書の解約予告期間を確認し、書面で通知

当社では、他社が制作・保守しているWordPressの引き継ぎも対応しています。現在の保守会社とのやりとりで必要なものは、こちらでリストにしてお渡しします。

実際に多いのは、サーバーやドメインが前の業者名義になっていて、移管に業者側の認証コードが必要になるケースです。連絡が取れるうちに、名義だけは先に自社へ戻してください。

WordPress保守に関するよくある質問

WordPressサイトの安定稼働とセキュリティ対策において、多くいただくご質問とその回答をまとめました。社内対応の可否、バックアップの適切な保管方法、自動更新のリスクなど、保守体制をご検討中の方はぜひご一読ください。

Q. WordPress保守は必須ですか?

必須ではありませんが、「誰かがやる」ことは必須です。社内で月に2時間確保でき、バックアップからの復元を経験している人がいれば自社でできます。

Q. レンタルサーバーの自動バックアップがあれば十分ですか?

不十分です。レンタルサーバーの自動バックアップは保管期間が2週間程度のことが多く、改ざんに気づくのが遅れると正常な世代が残っていません。当社の保守では最大6か月分を別環境に保管します。サーバーの外にも保管してください。

Q. 自動更新をONにしておけば保守は不要ですか?

自動更新は更新「は」してくれますが、更新で表示が崩れたことには気づいてくれません。更新後の確認と、崩れたときの切り戻しが保守の本体です。

Q. 契約せずにスポットで頼めますか?

バージョンアップや復旧はスポットでも承っています。ただしバックアップがない状態での復旧は、時間も費用も大きくなります。

Q. 保守の対象外になる作業は何ですか?

新規記事の執筆、バナー作成、デザインテンプレートの改修、新規プラグインの導入・設定は対象外で、別途お見積もりします。

Q. 最低契約期間はありますか?

当社は最短1か月、解約違約金なしです。長期契約の割引はありますが、縛りはありません。

まとめ

WordPress保守の本体は更新作業ではなく、「壊れても必ず戻せる状態を保つこと」です。監視・バックアップ・復旧が揃っていれば月額5,000円前後から始められ、更新や修正を含めると市場では月額2〜5万円が中心帯です。

自分でやるなら「サーバーの外への定期バックアップ」と「バックアップを取ってからの月次更新」を最低ラインに、外注するなら「復旧の根拠」「対象外の明文化」「名義が自社にあること」を基準に選んでください。

サイト引越し屋さんのWordPress保守は、月額5,500円から、初期費用0円・最短1か月です。他社制作のサイトや、今の保守会社からの切り替えもご相談ください。

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この記事を書いた人

サイト引越し屋さん編集部

サイト引越し屋さん編集部

累計対応実績3,500案件以上、日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』のマーケティング部です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。

この記事を監修した人

彦坂 康太郎

彦坂 康太郎

株式会社DPパートナーズ 代表取締役。大学在学中にアフィリエイトを始めたことからメディア運用やSEOにハマる。独立後は運営サイトをサイトM&Aで売却し、その時の経験をもとにWordPressのサーバー移転&保守サービス『サイト引越し屋さん』を立ち上げる。WordPress運用歴は15年以上。複数の大手ホスティング会社にてセミナー登壇なども務める。

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