サーバーメンテナンス
  • 保守管理
最終更新日:2023年8月7日

定期的にサーバーメンテナンスしましょう!やり方を解説。

ホームページやブログは、作って終わりではありません。保守や、メンテナンスといった作業も必要です。

例えば、サーバーやWebサイト、メールを長期間利用していると、サーバー環境が最適化されておらずトラブルの原因になる可能性もあります。

そういった状態を防ぐためにも、定期的にサーバーの見直し(メンテナンス)が必要になってくるのです。

本記事では、サーバーメンテナンス(サーバー保守)のやり方について、わかりやすく解説していきます。サイト運営をスムーズに行うためにも、定期的なサーバーメンテナンスの方法を知っておいて損はありません。

サーバー容量に関するメンテナンス

まず1つ目は、サーバー容量に関するメンテナンスについて解説していきますね。

それぞれのレンタルサーバーには、容量が決められています。

それをディスク容量と呼びます。さらにその中には、2つの領域に分かれています。

  • Web領域(Webサイトのデータを保管しておく場所)
  • メール領域(メールを保管しておく場所)

これらの容量がいっぱいになると、Webサイトや、メール機能が停止してしまいますので、注意が必要です。ディスク容量はなるべく軽めにしておいたほうが安心です。

そこでディスク容量を軽くするには、下記の2つの方法でメンテナンスが可能です。ぜひ参考にしてみてください。

①FTPでサーバーにアクセスし、不要なファイルを削除する

まず、FTPソフトを使用して、サーバーにユーザーが直接アクセスし、不要なファイルを削除するという方法です。

そもそもFTPとは、File Transfer Protocol(ファイル転送規約)を意味し、サーバー側とクライアント側(ユーザー側)で、データを送受信する規約のことです。また、ファイルを送受信するために使用するソフトウェア自体をFTPと呼んだりもしています。

ちなみに、FTPソフトの設定方法については、こちらの記事を参考にしてみてください。

ホームページやブログの更新を行っていくと、内容が重複しているものや、長期間使用していないものなど、不要なファイルがサーバーに残っていることがあります。

また、アクセス解析の設定を行っている場合は、FTPソフトを使って、アクセスログがサーバー内に複数保存されていないか確認してみましょう。それらの不要なファイルを削除することで、サーバー容量に空きを作ることができます。

万が一、必要なファイルを削除してしまうと、ホームページやブログが見られなくなったり、一部のデータが表示されなくなったりすることもありますので、削除する前には必ずバックアップを取っておきましょう。

②過去のメールで不要なものは削除する

次に、サーバー上の不要なメールを削除するという方法です。

過去のメールが、サーバー容量を圧迫している可能性があります。特に、大容量のファイルが添付されているメールを削除することで、サーバー容量に余裕ができる可能性が高いです。

メール閲覧ソフトの設定によっては、ソフト上でメールをゴミ箱に移動しても、サーバー上にはメールのデータが残っていることがあります。

そのため、お使いのメールソフトの設定を確認し、不要なメールは、サーバー上から削除するようにしましょう。

サーバー環境に関するメンテナンス

2つ目に解説するのは、サーバー環境に関するメンテナンスについてです。
主に2つの方法があります。

①PHPのバージョンを最新にする

長期間、サーバー環境のメンテナンスを行っていないと、サーバーのPHPのバージョンが古いままになっていることがあります。旧バージョンのPHPのままにしておくと、脆弱性があり、セキュリティ面が不安です。

そのため、PHPを現在サーバーが推奨しているバージョンに変更することをオススメします。

ただし、WordPressなどのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を利用している場合は、アップデートが原因で互換性が崩れ、正常に動作しない等の不具合が起きる可能性があります。必ず事前にテストしたうえで実施するようにしてください。

なお、PHPバージョンアップ方法については下記の記事が参考になります。

②Mysqlのバージョンを最新にする

PHPのバージョンだけでなく、Mysql(マイ・エスキューエル)のバージョンも最新にしておく必要があります。

Mysqlとは、世界中で使われているデータベースの管理システムのこと。この仕組みがあるおかげで、データの保管や更新などの操作がより安全に素早く行うことが可能になっています。

お使いのレンタルサーバーによって、多少方法は異なりますが、基本的にはコントロールパネルからデータベースの設定ができるようになっています。

ただし、Mysqlのバージョンをアップデートする際は、データベースの文字コードに注意が必要です。古いデータベースから新しいデータベースにデータを移行する際に、文字コードが異なると移行がうまくできません。

また、PHPと同様に、WordPressなどのCMSを利用している場合は、互換性の問題から不具合が起こる可能性がありますので、プロに任せることをオススメします。

重要なメンテナンスはレンタルサーバーが行ってくれる(運用・保守)

上記で解説してきた細かいメンテナンス作業に関しては、ユーザーが行うことが可能です。

ただ、重要なメンテナンス(運用や保守)に関しては、管理者であるサーバー側が実行してくれています。

メンテナンスは主に2つに分類できます。

  • 運用(システムがスムーズに動くようにする)
  • 保守(システムのバグ修正やハードウェア交換などをする)

運用と保守を契約したレンタルサーバーが実施しているので、基本的には不便なく利用することができるはずです。

ただ、レンタルサーバーによっては、障害が起こる回数が多かったり、トラブルが多く発生するサービスがあります。そのため、できるだけ信頼がおけるレンタルサーバーにすることをお勧めします。

例えば、エックスサーバーは安定感があり障害が発生する頻度も少ないです。運用サイト数が190万件(2020年11月時点)を突破したことからも、人気の高さがわかります。>>エックスサーバーの公式ページへ

まとめ

今回ご紹介したように、自身でホームページやブログなどのWebサイトを運営されている方は、定期的なサーバーメンテナンスが必要です。

「サーバーの不要なファイルやメールを削除し、空き容量を増やす」

「PHPやMysqlのバージョンを最新にしておく」

上記のようにサーバーメンテナンスを行っておくことが、トラブルの防止に繋がります。

ただし、知識が無い方が、アップデートやバージョンアップなどを行うと、逆に不具合が起こる可能性もあります。

「自分の力だけでは難しい」と感じる場合やWordPressなどのCMSを使用されている場合は、知識のある方やプロに任せるのが安心です。せっかく大事に育ててきたサイトに重大な問題が起きたら大変ですからね…。

弊社サイト引越し屋さんでもWordPress関連のお悩み事に対応しておりますので、何かお困りの場合はこちらのご相談窓口からお問い合わせくださいませ。

この記事を書いた人

サイト引越し屋さん編集部

日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。日本ウェブ解析士協会(WACA)所属。

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