

- テーマ
WordPressテーマをコピーする方法と注意点をプロが解説
WordPressで「あのサイトと同じデザインにしたい」と思ったことはありませんか?
そんなときに役立つのが「テーマコピー(複製)」です。
こんにちは、日本でもっとも利用されているWordPressのサーバー移転&保守管理サービス『サイト引越し屋さん』です。
本記事では、WordPressテーマをコピーする方法や注意すべきポイントについて、初心者でも分かるように詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
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目次(クリックで飛べます!)
WordPressテーマのコピーとは?
WordPressテーマのコピーとは、あるサイトで適用されているテーマファイルを複製して、他のサイトに適用することを意味しています。
テーマコピーをするケースとしては、下記が考えられます。
- 運営しているWordPressサイトがあり、同じデザインで別サイトを横展開したい
- クライアントから「このサイトと同じでデザインで作って欲しい」と言われた
- テーマ開発やカスタマイズの学習素材として参考にしたい
なお、似ている用語としてWordPressのテーマ変更がありますが、こちらは別のテーマ(デザイン)に変更することを意味しています。テーマ変更に関しては、別記事にて解説しています。
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テーマをコピーする具体的な手順
ここでは、運用中のWordPressサイトにて適用されているテーマを、FTPソフトを使ってデータ取得し、別のサイトにコピーして使う方法をご紹介します。テストサイトの構築にも便利です。
- コピー元サイトにFTPで接続する
- コピー先サイトにFTPでアップロード
- テーマ内のURLやパスを確認・修正
- 必要に応じてfunctions.phpやstyle.cssを調整
- 表示・動作確認する
1. コピー元サイトにFTPで接続する
まずは、コピー元のWordPressサイトにFTPで接続しましょう。FileZillaやFFFTPなどのFTPソフトを使うと便利です。まだ使用していない場合は下記記事もご参考ください。
・無料FTPソフト『FFFTP』の設定方法や使い方をプロが解説
・FTPソフト「WinSCP」のインストール方法と設定手順
テーマをコピーするには、まず「今どのテーマが使われているか」を知る必要があります。確認方法はとても簡単です。
- WordPress管理画面>「外観」>「テーマ」にアクセス
- 「有効」と表示されているテーマが現在使用中のテーマです
現在使用しているテーマが確認できたら、FTPソフトを繋いで以下のディレクトリへ移動します。
/wp-content/themes/
この中にある、現在使っているテーマフォルダ(例:twentytwentyone)があるので、そのフォルダをを丸ごとダウンロードしてください。
2. コピー先サイトにFTPでアップロード
次に、コピー先のWordPressサイトにもFTPで接続し、同じディレクトリにアクセスします。
/wp-content/themes/
先ほどダウンロードしたテーマフォルダをそのままアップロードします。
アップロードが完了したら、WordPress管理画面にログインし、「外観 → テーマ」から新しいテーマを有効化してください。
3. テーマ内のURLやパスを確認・修正
コピーしたテーマ内に画像URLやパスがハードコードされている場合、そのままだと表示されない可能性があります。特に以下のようなコードには注意が必要です。
<img src="https://oldsite.com/wp-content/themes/xxx/images/logo.png" />
これを相対パスやWordPressの関数を使って修正しましょう。
<img src="<?php echo get_template_directory_uri(); ?>/images/logo.png" />
また、functions.php
やstyle.css
内に記載されている「Theme URI」「Author URI」なども、必要に応じて変更しておくと管理しやすくなります。
4. 必要に応じてfunctions.phpやstyle.cssを調整
コピー先環境に合わせて、読み込むスクリプトやスタイル、メニューなどを微調整しましょう。
function mytheme_scripts() {
wp_enqueue_style('style', get_stylesheet_uri());
wp_enqueue_script('main', get_template_directory_uri() . '/js/main.js', array('jquery'), '1.0', true);
}
add_action('wp_enqueue_scripts', 'mytheme_scripts');
テーマ依存のプラグインなどあれば、同時にインストール・有効化しておくことを忘れずに。
5. 表示・動作確認する
最後に、コピー先のサイトで以下のポイントをチェックしてください。
- トップページや投稿ページが正しく表示されるか
- 画像やロゴが崩れていないか
- リンク先が旧サイトを参照していないか
- テーマカスタマイザーで設定項目が動作するか
問題がなければ、無事テーマのコピーと移行は完了です!
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テーマコピー時の注意点
WordPressテーマをコピーする際には、単なる「見た目の再現」だけでなく、法的・技術的なリスクや責任を考慮する必要があります。
以下、3つの注意点について詳しく解説します。
- 著作権には細心の注意を
- GPLライセンスを理解しよう
- セキュリティとアップデート問題
著作権には細心の注意を
まず、「著作権」についてですが、テーマの見た目や構成、コードの書き方そのものには創作性があり、それぞれが制作者の知的財産として守られています。
多くの人が勘違いしているのは、「Webに公開されている=自由に使ってよい」と思ってしまうことです。たとえ無料で配布されているテーマであっても、そのコードやデザイン、構造を無断でコピーして別の場所で使うことは、著作権法に触れる可能性があります。
特に注意すべきなのは、商用サイトやクライアントワークとして使う場合で、仮に依頼者が「このサイトのデザインを真似してほしい」と言ってきたとしても、開発者側がそれをそのままコピーすれば、責任を問われるのは制作者になります。
コピーしたコードの一部に著作権表示がなかったとしても、それは著作権がないという意味ではなく、単に表示されていないだけというケースもあります。
GPLライセンスを理解しよう
次に、「GPLライセンス」に関してですが、WordPressのテーマは多くがこのライセンスで配布されています。
GPLの大きな特徴は、自由に使ってよい代わりに、派生物(元のテーマをもとに作られた新しいテーマなど)も同じようにGPLライセンスで公開する必要があるという点です。
つまり、一度GPLのテーマをコピーして改造し、それを自分で配布しようとした場合、その改造後のテーマもまた自由に再配布可能な状態にしておく必要があるのです。
ここで難しいのは、テーマに含まれるすべての要素がGPLであるとは限らないという点です。CSSやJavaScript、画像、フォントなどのファイルは制作者が別ライセンスを設定していることがあり、そこに別の制限がかかる可能性があります。
そのため、GPLのテーマをコピーして使う場合でも、細部においては著作権やライセンスに違反してしまう危険が潜んでいるのです。特に有料テーマをコピーする場合は、販売元の利用規約を事前に十分チェックするようにしてください。
セキュリティとアップデート問題
最後に、「セキュリティとアップデートの問題」があります。テーマをコピーして自分用に改変してしまうと、WordPress本体やプラグインとの互換性が崩れることがあります。
特に、元のテーマに脆弱性が見つかった場合、公式にアップデートが提供されても、それをコピーして独自改変しているとアップデートが適用されず、脆弱な状態のまま放置されてしまうことがあります。
また、テーマのコードそのものに問題がある場合、たとえば安全でない関数の使い方や古い記述方法が残っていると、今後のWordPressのバージョンアップによって正常に動作しなくなる可能性も高まります。
テーマをコピーするということは、その後の保守やセキュリティ対策も自分の責任になるということを意味しており、ただ「見た目を真似たいから」という軽い気持ちで手を出すと、思わぬトラブルにつながりかねません。
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テーマコピーはあくまで最後の手段
WordPressサイトのデザインをそのまま別のサイトでも使いたいと思ったとき、ついテーマだけをコピーして使おうと考えてしまいがちです。でも、これは本来「最後の手段」として考えるべき方法です。
もっとも安全で確実なのは、もとのテーマを公式サイトや正規の配布元からダウンロードして、それを新しいWordPress環境にきちんと適用することです。こうすれば、アップデートの通知も受け取れますし、テーマに不具合や脆弱性があったときも安心です。
正規の方法で使えば、ライセンスの面でもトラブルになる心配がありません。
もし「見た目をまったく同じにしたい」「今のサイトと完全に同じ構成で新しいサイトを作りたい」ということであれば、テーマだけをコピーするのではなく、WordPress全体を丸ごと複製する方法が適しています。
このやり方であれば、テーマの設定やウィジェット、カスタマイズされたメニューなどもすべて引き継げるため、作業も早く、見落としも少なくなります。
>>WordPress複製およびドメイン変更をご希望の場合はこちらをご覧ください
ですから、テーマのコピーはどうしても必要なときの「後手の選択」としてとらえ、本来は正規の手順でテーマを導入するか、もしくはWordPress自体を複製する方法を選ぶ方が、のちのちのメンテナンスやセキュリティの面でも安心です。
まとめ
WordPressテーマをコピーすることで、魅力的なデザインを効率よく取り入れることができます。ただし、著作権やセキュリティなどには十分注意が必要です。
今回ご紹介した手順とツールを活用すれば、初心者の方でも安心してテーマコピーを実践できます。正しい知識で、賢く活用していきましょう。
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この記事を書いた人
サイト引越し屋さん編集部
日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。
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