同一レンタルサーバー間でのサーバー移転
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最終更新日:
サイト引越し屋さん編集部

「同一レンタルサーバー間」でサーバー移転する際の注意点と手順

こんにちは、日本でもっとも利用されているWordPressのサーバー移転&保守管理サービス『サイト引越し屋さん』です。

あなたは、下記のような理由で同一レンタルサーバー間のサーバー移転に悩んでいませんか?

  • 「Web制作会社から自社管理に切り替える」
  • 「サイトM&Aによるサイト譲渡」
  • 「レンタルサーバーのプラン変更に伴う移転」

同一レンタルサーバー間でのサーバー移転では基本的にダウンタイムを避けることが出来ないため、通常のサーバー移転以上に注意が必要です。

この記事では、同一レンタルサーバー間でサーバー移転する際の「注意点」と「移転手順」、それから「移転後の対応」について解説しています。

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同一レンタルサーバー間移転の「注意点」

同一レンタルサーバー間移転の「注意点」

同じレンタルサーバー同士でサーバー移転する際の注意点は大きく3つあります。
事故を起こさず移転するために重要なポイントになるので、しっかり押さえておきましょう。

  • ダウンタイムの発生
  • 新旧サーバー仕様の違い
  • 移転対象物の精査

ダウンタイムの発生

同じレンタルサーバー同士でサーバー移転を行う場合、サーバー切り替えの際に数時間から24時間、ダウンタイム(Webサイトとメール機能が使えない時間)が発生します。

レンタルサーバーでは同一ネームサーバー内で同一ドメインを複数のアカウントに登録することができないため、旧サーバーから新サーバーへドメイン付け替えした際にDNS反映までの待ち時間が発生することからダウンタイムが起きます。

従って、ダウンタイムを最小限に抑えるためにはサーバー切り替え作業は夜間やアクセスの少ない時間帯に実施するのが望ましいです。

または、完全に同じレンタルサーバー同士ではなく、類似のサービスにするのも1つの手です。例えば、エックスサーバーの場合はネームサーバーが「ns〇.xserver.jp」という形式になっていますが、上位互換のエックスサーバービジネスであれば「ns〇.xbiz.ne.jp」となっています。

この場合、ネームサーバーが異なるためエックスサーバーとエックスサーバービジネスで重複して同じ独自ドメインの設定が可能となり、ダウンタウンの発生なく移転が可能です。

新旧サーバー仕様の違い

同じレンタルサーバー内で移転を行う場合でも、移転先と移転元のサーバー仕様が異なることがあります。

仕様の違いを把握せずに移転するとトラブルが発生する可能性があります。特に、以下のポイントは入念に確認するようにしましょう。

【サーバー仕様の違いで注意したいポイント】
項目 内容
PHPのバージョン 現在利用しているPHPバージョンと移転先のバージョンが一致しているか
データベース 使用しているMySQLやMariaDBなどのバージョンが移転先でサポートされているか
ディスク容量 移転先サーバーのストレージ容量が現在のデータを収容できるかを確認
SSL証明書 移転後もSSLが正しく設定できるか

移転対象物の精査

サーバー移転においては、移転対象となるデータや設定を事前に精査することが重要です。
特に、以下の点を確認するようにしてください。

不要なファイルの削除

古いバックアップファイルや未使用のプラグイン、テーマなどを事前に削除し、移転データを軽量化します。

必要なデータの確認

Webサイトのファイル、データベース、メールアドレス、メールデータ、メーリングリストなど、移転に必要なデータを漏れなくリストアップしておきます。

コンテンツの最新化

移転前に必要なコンテンツの更新や修正を行っておくことで、移転後の作業を軽減します。

精査を行うことで、不要なデータを移転先に持ち込まず、トラブルを防止できます。
手間はかかりますが面倒くさがらずしっかり実施しておきましょう。

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同一レンタルサーバー間移転の「移転手順」

同一レンタルサーバー間移転の「移転手順」

ここからは、同一レンタルサーバー間でサーバー移転作業する場合の一般的な移転手順について見ていきます。工程は大きく4ステップに分かれます。

  1. 移転対象物の精査
  2. データのバックアップを取る
  3. 移転先サーバーへのデータ移行
  4. ドメインの付け替えとDNS設定

1.移転対象物の精査

まずは移転元サーバー内で使用している機能や移行が必要なデータを洗い出します。

よく発生するのは「Webサイトのファイル」や「データベース」「メールアドレス」「メールデータ」「メーリングリスト」などです。

レンタルサーバー内でネームサーバーも利用していてゾーン設定している場合には、移転先サーバー内のネームサーバーにてDNSレコードの移植も必要になります。

2.データのバックアップを取る

移転作業の次のステップは、データの完全なバックアップです。万が一のデータ損失に備えて、次のようなデータをバックアップします。

【バックアップ対象物とバックアップ方法】
バックアップ対象物 バックアップ方法
Webサイトのファイル FTPクライアントを使用してファイルをローカルにダウンロード保存
データベース CMSを使用している場合は、phpMyAdminなどでエクスポート
設定ファイル .htaccessやwp-config.phpなど、重要な設定ファイルの情報をメモ
メールアドレス サーバー管理画面からメールアドレス一覧やメールサーバー情報をメモ
メーリングリスト サーバー管理画面からメーリングリスト一覧や購読者リストをメモ
メールデータ POP接続で受信するかIMAP接続で繋いで移転先へデータ移行
DNS情報 ネームサーバー設定画面にてレコード情報一覧(A, MX, TXTなど)をメモ

Webサイトやデータベースなどデータ移行に使用するものに関しては、データ移行用とは別で複数の場所にバックアップを取っておくと、復元が必要な場合でも安心です。

3.移転先サーバーへのデータ移行

バックアップしたデータを、移転先サーバーにアップロードしていきます。

ただし、この時点では移転先サーバーに独自ドメイン設定はできないため、FTPデータについて仮フォルダにアップロードする形となります。DBについては事前に作成できるため、本番DBを作ってインポートします。

メールアドレスやメーリングリストについては事前作成できないため、このタイミングでは移転先サーバーにアドレス発行せず、サーバー切り替えのタイミングで急ぎで対応します。

4.ドメインの付け替えとDNS設定

データ移行が終わったら、サーバー切り替え(旧サーバーから新サーバーへの独自ドメインの付け替え)を行います。

サーバー切り替えの注意点として、DNS設定が完全に反映されるまでには数時間~最大24時間かかるとされています。その間はWebサイトやメール機能が使えません。
そのため、夜間や休日など業務に支障の出ない日程で切り替え作業を実施しましょう。

また、もう1つ気を付けたいのは、独自ドメイン設定とサーバーファイルの連動性です。
ロリポップやさくらのレンタルサーバの場合、独自ドメイン毎にサイトの「公開用フォルダ」を指定して表示させる仕様のため、ドメイン設定を解除してもサーバー内ファイルは残ります。

対して、エックスサーバーの場合は独自ドメイン設定とサーバー内のフォルダが連動しており、ドメイン設定を解除するとサーバー内の該当フォルダも自動的に削除されるので注意が必要です。

エックスサーバー同士で移転する場合には、あらかじめ該当フォルダ内のデータを別のディレクトリに逃がしておくと、後からでもデータを取得できるため安心です。

エックスサーバー同士の移転については、下記の記事も合わせてご参考ください。

移転作業の手順は以上になります。

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同一レンタルサーバー間移転の「移転後の対応」

同一レンタルサーバー間移転の「移転後の対応」

同一レンタルサーバー間での移転作業が終わったあとにやっておきたいことをまとめました。

  • Webサイトの表示確認やメール機能の動作確認
  • 移転元サーバーから不要データの削除
  • 古いサーバーの解約手続き

Webサイトの表示確認やメール機能の動作確認

まずは、移転対象物のデータが正しく移転できているか確認することと、Webサイトが正常に表示されているか、メールの送受信ができるかなどを最優先で確認してください。

よくある事故事例としては、WordPress等のCMSにおいてconfig設定の更新がされておらずデータベース接続エラーを起こす、メールソフトの設定変更をしておらず送受信できない、などがありがちです。

移転手順は異なりますが、作業内容の参考ページとして下記記事も合わせてご覧ください。

移転元サーバーから不要データの削除

移転元サーバーを引き続き利用する場合には、サーバー容量圧迫やセキュリティの問題を避けるため、移転したデータを削除することをお勧めします。

ただし、移転直後はデータ移行漏れなどが起きているリスクもあるため、様子見してください。1週間運用するなどある程度の期間が経過し、問題なければ削除を実施しましょう。

古いサーバーの解約手続き

移転後に移転元サーバーの利用が不要になった場合には、サーバー契約自体を解約します。
この場合でも前述のとおり、一定期間の様子見を経てから進めるように注意してください。

まとめ

同じレンタルサーバー会社間での移転は環境が似ているため簡単と思われがちですが、事故リスクは高いため細かい準備や確認が欠かせません。本記事で紹介した「注意点」「移転手順」「移転後の対応」を参考に、計画的に作業を進めましょう。

バックアップの取得、ドメイン設定、DNS変更、動作確認を丁寧に行うことで、安全でスムーズなサーバー移転を実現できます。

本記事は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

サイト引越し屋さん編集部

日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。

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