mixhostからお名前.com共用サーバーRSへのWordPress引越し手順
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サイト引越し屋さん編集部

mixhostからお名前.com共用サーバーRSへのWordPress引越し手順

こんにちは、日本でもっとも利用されているWordPressのサーバー移転代行&保守管理サービス『サイト引越し屋さん』です。

本記事では、mixhostからお名前.com共用サーバーRSへのWordPress引越し手順を合計35枚におよぶキャプチャ画像を用いて詳細に解説しています。

作業は大きく8個のステップに分かれています。

  1. mixhostにてFTPデータのダウンロード
  2. mixhostにてDBデータのエクスポート
  3. お名前.com共用サーバーRSにて各種初期設定
  4. お名前.com共用サーバーRSにてFTPデータのアップロード
  5. お名前.com共用サーバーRSにてDBデータのインポート
  6. hostsによる事前の表示・動作確認
  7. mixhostからお名前.com共用サーバーRSへのサーバー切り替え
  8. WordPress引越し完了

1つずつ順を追いながら解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。

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※まだお名前.com共用サーバーRSをご契約済みでない場合には、契約を済ませてから先にお進みください。

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STEP1:mixhostにてFTPデータダウンロード

WordPressはFTPとDBの2種類のデータで構成されています。
まずはFTPデータから作業していきます。

FTPデータをダウンロードするためには、FTPソフトが必要です。
まだお持ちでない場合は下記の記事を参考にご用意ください。

FTPソフトに設定するためのFTPアカウント情報は、mixhost契約完了の通知メールに記載されています。契約完了時のメールが手元になく確認できない場合には、下記の手順で新規アカウントを作成してください。

まずはこちらのページからmixhostアカウント全体の管理画面にログインします。
ログインしたら、管理画面内の該当サーバー右にある「Log in to cPanel」を押します。

mixhostのLog in to cPanel

サーバーパネルが表示されるので「ファイル」>「FTPアカウント設定」に進みます。

mixhostのFTPアカウント設定

下記赤枠の個所を任意の内容で記入してください。
ディレクトリのところは「public_html」にて登録することをお勧めします。

すべて入力が終わったら「FTPアカウントを作成」をクリックしてください。
これにてFTPアカウントの作成は完了です。アカウント名とパスワードをメモしておいてください。

FTPアカウントを作成

それから、FTPソフトに繋ぐためにはあとホスト名が必要です。
mixhostのホスト名は、サーバー管理画面の右上「一般情報」の中にある「共有IPアドレス」になります。

mixhostの共有IPアドレス

ここまで出てきたFTPアカウント、パスワード、ホスト名はこのあと使うので、内容をメモしておいてください。

先ほどご紹介したFTPソフトの解説記事をもとに、FTPソフトでサーバーに繋いでデータをダウンロードしていきます。

mixhostの場合、移転対象ファイルは「該当ドメインフォルダ配下」の中に格納されています。
WordPress以外のサイトも運用している場合には、適宜精査しましょう。

ご自身のPCにダウンロード出来たら、FTP内のファイル数とPCにダウンロードしたファイル数が一致しているか確認してください。FTPソフトやPCは、ファイル群を選択して右クリック「プロパティ」からファイル数を表示できることが多いです。

プロパティからファイル数を確認

ファイル数が一致していればFTPのダウンロードは完了です。
次は、DBデータのエクスポート作業です。

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STEP2:mixhostにてDBデータのエクスポート

DBデータのエクスポートはmixhost提供のphpMyAdminを利用します。
phpMyAdminとはDBデータを扱うためのシステムです。

mixhostでphpMyAdminを使用しDBデータをエクスポートするためには「データベース名」が必要になります。
データベース名を確認するためには、先ほどダウンロードしたFTPデータの中から「wp-config.php」というファイルを探し、

wp-config.phpサンプルファイル

Windowsスタートメニューの「アクセサリ」から「メモ帳」で開くか、「秀丸」や「SublimeText」などのテキストエディタで開いてください。wp-config.php内には下記のように記されています。

使用するのは「○○」の箇所です。
後ほど使用するのでメモしておいてください。

/** The name of the database for WordPress */
define(‘DB_NAME’, ‘○○○○○○○○○○’);

上記の情報が手に入ったらmixhostのphpMyAdminにアクセスしてください。
mixhost管理画面の「データベース」>「phpmyadmin」から入れます。

mixhostのphpMyAdmin

phpMyAdminにログインしたら、左側のDB一覧から該当のデータベース名をクリックのうえ、上部のメニューにある「エクスポート」を押してください。

phpMyAdminのエクスポート

エクスポート設定の一覧が表示されるので、各種設定を調整してからエクスポートを行います。
まずは冒頭のエクスポート方法を「詳細-可能なオプションをすべて表示」にしてください。

詳細-可能なオプションをすべて表示

次に生成オプションを「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する」にチェックを入れてください。

DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する

最後に作成するクエリの最大長を「1000」に変更しましょう。

作成するクエリの最大長を1000に変更

以上の設定ができたら、一番下までいき「エクスポート」ボタンを押してください。
PCに○○○○○.sqlと名の付くファイルが保存されるはずです。

エクスポートしたファイルが完全なデータであるか念のため確認をします。
メモ帳やテキストエディタ等で該当ファイルを開いてください。

ファイルを開くと大量のコードが表示されるので、最終行を見てください。
下記のようなコードが最後に3行書かれていれば完全なDBデータと言えます。

完全なDBデータ

ここまでの作業でWordPressのデータバックアップは完了です。
ここから先は移転先であるお名前.com共用サーバーRSでの作業になります。

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STEP3:RSサーバーにて各種初期設定

RSサーバーにデータ移行する前に、まずはサーバー内の各種設定を2つ行います。

  • 独自ドメイン設定
  • PHPバージョン設定
  • DB設定

独自ドメイン設定

まずはRSサーバーで独自ドメインを利用するための設定を行います。
こちらのページからお名前.comにログインしてください。

お名前.com管理画面上のメニュー「レンタルサーバー」内の「利用レンタルサーバー一覧」をクリックしてください。

お名前.comの利用レンタルサーバー一覧

利用中のレンタルサーバーが表示されるので、該当ドメインの「ログイン」を押してください。

RSサーバーへログイン

ログイン直後の管理画面にて、左上の「ドメイン」に進みます。

RSサーバーのドメイン設定画面

ドメイン設定画面が表示されるので、右下の「ドメインを追加」を押します。

RSサーバーに独自ドメインを追加

ドメインの追加方法が表示されるので、選択してください。
お名前.comでドメインを所有している場合は左の「契約一覧から追加」、他社で契約している場合は「入力して追加」を選択して「情報入力する」に進みます。

ドメイン設定方法の選択

選んだ追加方法に応じて画面が表示されます。
他社契約の場合は入力欄にドメイン名を入力して、「確認」を押してください。

ドメイン名の確認

確認ページが表示されるので、問題なければ「確定」を押します。

ドメイン名の確定

無事に設定が完了した場合は”ドメインを追加しました!”と表示されます。

ドメインを追加しました!

これにてドメイン設定は完了です。次はPHPバージョンの設定に進みます。

PHPバージョン設定

PHPとは、WordPressを動かすためのプログラムです。
PHPにはバージョンがいくつかあり、使用しているレンタルサーバーやWordPressのバージョンに応じて使い分ける必要があります。

WordPress移転の場合、移転元と移転先のレンタルサーバーでPHPのバージョンを揃えないと不具合が起きるリスクがあります。必ず忘れずに設定してください。
PHPバージョンの調整は下記の手順にて行います。

まずは移転元のmixhost管理画面にログインし、下にスクロールして出てくるメニュー「ソフトウェア」内の「MultiPHPマネージャー」に進みます。

MultiPHPマネージャー

該当ドメインの右にあるPHPバージョンがmixhost側のバージョンです。
こちらを確認しメモしておいてください。

PHPバージョンの確認

次に、移転先であるお名前.com共用サーバーRSにログインします。

RSサーバー管理画面の左下「高度な設定」の中にある「PHP」に進みます。

RSサーバーのPHP設定

PHP設定の管理画面が表示されるので、PHPバージョンを先ほどのmixhostサーバーと同じ数値に変更してください。

RSサーバーのPHP設定変更

これにてPHPバージョン設定は完了です。

もう一つ移転先サーバーの初期設定として、DB設定があります。

DB設定

ここからは移転先のお名前.com共用サーバーRSにおけるDB設定について解説します。
ちなみに、DBとはデータベースの略称です。サイトの情報や投稿データを保存する場所です。

まずはサーバー管理画面の「データベース」内にある「データベース」に進んでください。

データベース管理画面

契約したての場合はまだDBが一つもないと思うので「はじめる」を押します。

新しいデータベースを作成する

新しいDBの設定画面が表示されるので、下記画像の赤枠箇所に任意の内容を記入して「確認する」を押します。

新規DBの確認画面へ進む

新規DBに入力した内容の最終確認画面が表示されるので「完了する」を押します。
※作成したDBの情報はこのあと使用するのでメモしておいてください。

新規DB追加の最終確認

データベースを追加しました!」と表示されたらDB設定は完了です。

これにてRSサーバーでの各種初期設定は完了です。

次はいよいよWordPressデータの移行作業をしていきます。

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STEP4:RSサーバーにFTPデータアップロード

次は、WordPressのデータ移行作業です。
移転元のときと同様、FTPデータから作業します。

お名前.com共用サーバーRSのFTPアカウントは下記の手順にて作成します。
まずはサーバー管理画面の「ファイル管理」内の「ファイル管理」に進みます。

ファイル管理に進む

契約したての場合はまだFTPアカウントが無いかと思うので「はじめる」を押してください。

FTPアカウントの新規追加

FTPアカウントの設定画面が表示されるので、下記画像の赤枠箇所に任意の内容を記入して「確認する」を押してください。

入力した内容の最終確認が表示されるので「完了する」を押しましょう。

いま登録した内容をFTPソフトに設定して、お名前.com共用サーバーRSに繋ぎましょう。
FTPでサーバーに繋いだら、該当ドメイン直下にファイルをアップロードします。

ファイルアップロード後、念のためPC内とRSサーバー内のファイル数が一致しているか確認しておくと安心です。

お名前RSのFTPファイル数

ファイル数が一致していれば、FTPデータ移行は完了です。

ここで、FTPデータ移行に付随してwp-config.php(WordPressのDB情報などを管理しているファイル)の修正もまとめて行います。

wp-config.phpの修正

まずはPC内にあるwp-config.phpファイルをメモ帳やテキストエディタ等で開いてください。
開いたら、下記4ヵ所を先ほど作成した新規DBの内容に書き換えます。

/** WordPress のためのデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘○○○○○○○○○○’);

/** MySQL データベースのユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓’);

/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘△△△△△△△△△△’);

/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', '□□□□□□□□□□');

書き換え終わったら、wp-config.phpファイルを上書き更新します。
上書きできたら、RSサーバー内のwp-config.phpファイルに上書きアップロードしてください。

これにてwp-config.phpファイルの修正も完了です。
次はDBデータの移行作業に進みます。

STEP5:RSサーバーにてDBデータインポート

mixhostサーバーにはDBデータの管理ツールであるphpMyAdminが無かったのに対して、RSサーバーには標準搭載されているため、手軽にDBデータを取り扱うことが可能です。

RSサーバー管理画面のメニュー「データベース」にある「phpMyAdmin」に進んでください。

phpMyAdminに進む

下記のphpMyAdminログイン画面が表示されるので、先ほど追加したDBの情報にてログインします。

phpMyAdminログイン画面

phpMyAdminの管理画面が表示されるので「インポート」を押してください。

インポート

インポート設定画面に進むので「ファイル選択」にてmixhostサーバーからエクスポートしたDBファイルを選択してください。

DBファイルの選択

それ以外は特に設定の必要はないのでページ最下部まで進み「インポート」を押します。

下記の「インポートは正常に終了しました。」が表示されたらDBのデータ移行は完了です。

インポート完了

以上でWordPressのデータ移行は完了になります。
次はサーバー切り替え前の表示・動作確認についてです。

STEP6:hostsによる事前の表示・動作確認

WordPressのサーバー移転では、データが問題なく移行できていても表示・動作がうまくいかずなんらかの調整が必要になることがあります。
そのため、サーバー切り替え前に表示・動作を確認しておくと安心です。

サーバー切り替え前に表示・動作を確認する方法については下記記事をご参考ください。

上記記事で使用するサーバーIPアドレスの調べ方は下記になります。

RSサーバー管理画面のメニュー「サーバー」内の「サーバー」に進みます。

サーバー情報ページの下のほうにあるタイプ「A」、ホスト名「@」の右にある「」がRSサーバーのIPアドレスになります。

なお、ここでご紹介した事前の表示・動作確認は、下記2つのケースでのみ有効です。

  • SSLを導入しておらずWebサイトのアドレスがhttpである場合
  • 有料SSLを契約しており既にRSサーバーに実装している場合

上記に当てはまらないケースは、無料SSLを利用している場合です。

mixhostサーバーにて無料SSLを利用しておりRSサーバーでも無料SSLを利用する場合には、サーバー切り替え前の表示・動作確認ができません。

なぜなら、RSサーバーではサーバー切り替え前に無料SSLの実装ができないためです。
参考)【レンタルサーバー RSプラン】 SSLの申し込みができない、利用できない

そのため、無料SSLを利用する場合はサーバー切り替え後のSSL実装となり、切り替え後一時的にhttpsでのアクセスが出来なくなります。

それを踏まえたうえでサーバー切り替えを実施するようにしてください。

STEP7:mixhostからRSへのサーバー切り替え(SSL実装)

データ移行と事前確認が済んだら、サーバーを切り替えます。

ドメインの契約管理をしているサービスにログインし、該当ドメインのネームサーバーを下記RSサーバーのものに変更しましょう。

プライマリ:ns-rs1.gmoserver.jp
セカンダリ:ns-rs2.gmoserver.jp

なお、ネームサーバーの変更申請をしてから完全に切り替わるまでに、数時間~24時間ほどかかります。

そのため、SSLダウンタイムの影響を小さくしたい場合には、夜間や営業時間外などアクティブユーザーが少ない時間帯に切り替えることをお勧めします。

無料SSLを利用する場合には、ネームサーバーが切り替わったらお名前.com共用サーバーRSの管理画面から申請しておきましょう。

STEP8:WordPress引越し完了

ネームサーバーが切り替わって、WordPressの表示・動作が問題なければmixhostサーバーからRSサーバーへのWordPress引越しは完了です。

お名前.com共用RSへ移転する際の注意点

最後にお名前.com共用サーバーRS特有の注意点についても触れておこうと思います。

リダイレクトループの回避

mixhostからRSへWordPress移転する際、httpからhttpsへの301リダイレクト設定を.htaccessへ記述している場合、書き方によってはリダイレクトループが起きることがあります。

その場合は、FTPソフトで.htaccessをダウンロードし、既存のリダイレクトコードを削除。
下記の新しいリダイレクトコードを追加して上書きアップロードしましょう。

SetEnvIf X-Forwarded-Proto "https" HTTPS=on
SetEnvIf X-Forwarded-Proto "http$" HTTPS=off

本記事の解説は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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この記事を書いた人

サイト引越し屋さん編集部

日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。

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