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サイト引越し屋さん編集部
さくらのレンタルサーバからお名前.com共用サーバーRSへのWordPress引越し手順
こんにちは、日本でもっとも利用されているWordPressのサーバー移転代行&保守管理サービス『サイト引越し屋さん』です。
本記事では、さくらのレンタルサーバからお名前ドットコムRSへのWordPress引越し手順を合計36枚におよぶキャプチャ画像を用いて詳細に解説しています。
作業は大きく8個のステップに分かれています。
- さくらのレンタルサーバにてFTPデータのダウンロード
- さくらのレンタルサーバにてDBデータのエクスポート
- お名前ドットコムRSサーバーにて各種初期設定
- お名前ドットコムRSサーバーにてFTPアップロード
- お名前ドットコムRSサーバーにてDBインポート
- hostsによる事前の表示・動作確認
- さくらのレンタルサーバからお名前ドットコムRSへのサーバー切り替え
- WordPress引越し完了
1つずつ順を追いながら解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
===
※まだお名前.com共用サーバーRSをご契約済みでない場合には、契約を済ませてから先にお進みください。
「さくらのレンタルサーバからお名前ドットコムRSへWPを移転したい」
「自分で移管作業して失敗するのが怖い、、、」
そんなときは私たちサイト引越し屋さんにお任せください。
専門のスタッフが作業を代行いたします。
目次(クリックで飛べます!)
STEP1:さくらにてFTPデータのダウンロード
WordPressはFTPとDBの2種類のデータで構成されています。
まずはFTPデータから作業していきます。
FTPデータをダウンロードするためには、FTPソフトが必要です。
まだお持ちでない場合は下記の記事を参考にご用意ください。
FTPソフトに設定するためのFTPアカウント情報は、さくらのレンタルサーバ契約時の完了メールに記載されています。
契約完了時のメールが手元になく確認できない場合には、さくらのレンタルサーバのコントロールパネルのログイン情報がFTP情報と連動しているため、そのログイン情報から確認することも可能です。
コントロールパネルのログインページはこちらです。
FTPアカウントとログインページは下記の仕様で連動しています。
項目名 | 内容 |
---|---|
FTPホスト名 | ドメイン名(●●.sakura.ne.jp) |
FTPアカウント名 | ドメインの名の.sakuraの前部分 |
FTPパスワード | パスワード |
※FTPアカウントはこのあと使うので、内容をメモしておいてください。
FTPアカウントが用意できたら、FTPソフトでサーバーに繋いでデータをダウンロードします。
さくらのレンタルサーバの場合、移転対象ファイルはコントロールパネルから確認できます。
先ほどのログイン画面からログインし「ドメイン/SSL」>「ドメイン/SSL」へ進みます。
該当ドメインの右に表示されている「www/●●●●●」がFTPデータの格納先フォルダになります。
上記フォルダ内の全データをダウンロードしてください。
ご自身のPCにダウンロード出来たら、FTP内のファイル数とPCにダウンロードしたファイル数が一致しているか確認してください。
FTPソフトやPCは、ファイル群を選択して右クリック「プロパティ」からファイル数を表示できることが多いです。
ファイル数が一致していればFTPのダウンロードは完了です。
次は、DBデータのエクスポート作業です。
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STEP2:さくらにてDBデータのエクスポート
DBデータのエクスポートはレンタルサーバー提供のphpMyAdminを利用します。
phpMyAdminにログインするためには以下の情報が必要になります。
- データベース名
- データベースのユーザー名
- データベースのパスワード
- データベースのホスト名
これら情報を確認するためには、先ほどダウンロードしたFTPデータの中から「wp-config.php」というファイルを探し、
Windowsスタートメニューの「アクセサリ」から「メモ帳」で開くか、「秀丸」や「SublimeText」などのテキストエディタで開いてください。wp-config.php内には下記のように記されています。
使用するのは「○○」「☓☓」「△△」「□□」の箇所です。
後ほど使用するのでメモしておいてください。
/** WordPress のためのデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘○○○○○○○○○○’);
/** MySQL データベースのユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓’);
/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘△△△△△△△△△△’);
/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', '□□□□□□□□□□');
上記の情報が手に入ったらさくらのレンタルサーバのphpMyAdminにアクセスしてください。
まずはサーバーパネルの「Webサイト/データ」>「データベース」に進みます。
該当データベースの右にある「phpMyAdminログイン」を押します。
下記のログイン画面が表示されますので、先ほどのDBユーザー名とDBパスワードでログインしてください。
phpMyAdminにログインしたら上部のメニューにある「エクスポート」を押してください。
エクスポート設定の一覧が表示されるので、各種設定を調整してからエクスポートを行います。
まずは冒頭のエクスポート方法を「詳細-可能なオプションをすべて表示」にしてください。
次に生成オプションを「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する」にチェックを入れてください。
最後に作成するクエリの最大長を「1000」に変更しましょう。
以上の設定ができたら、一番下までいき「エクスポート」ボタンを押してください。
PCに○○○○○.sqlと名の付くファイルが保存されるはずです。
エクスポートしたファイルが完全なデータであるか念のため確認をします。
メモ帳やテキストエディタ等で該当ファイルを開いてください。
ファイルを開くと大量のコードが表示されるので、最終行を見てください。
下記のようなコードが最後に3行書かれていれば完全なDBデータと言えます。
ここまでの作業でWordPressのデータバックアップは完了です。
ここから先は移転先であるお名前ドットコムRSサーバーでの作業になります。
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STEP3:RSサーバーにて各種初期設定
RSサーバーにデータ移行する前に、まずはサーバー内の各種設定を2つ行います。
- 独自ドメイン設定
- PHPバージョン設定
- DB設定
独自ドメイン設定
まずはRSサーバーで独自ドメインを利用するための設定を行います。
こちらのページからお名前.comにログインしてください。
お名前.com管理画面上のメニュー「レンタルサーバー」内の「利用レンタルサーバー一覧」をクリックしてください。
利用中のレンタルサーバーが表示されるので、該当ドメインの「ログイン」を押してください。
ログイン直後の管理画面にて、左上の「ドメイン」に進みます。
ドメイン設定画面が表示されるので、右下の「ドメインを追加」を押します。
ドメインの追加方法が表示されるので、選択してください。
お名前.comでドメインを所有している場合は左の「契約一覧から追加」、他社で契約している場合は「入力して追加」を選択して「情報入力する」に進みます。
選んだ追加方法に応じて画面が表示されます。
他社契約の場合は入力欄にドメイン名を入力して、「確認」を押してください。
確認ページが表示されるので、問題なければ「確定」を押します。
無事に設定が完了した場合は”ドメインを追加しました!”と表示されます。
これにてドメイン設定は完了です。次はPHPバージョンの設定に進みます。
PHPバージョン設定
PHPとは、WordPressを動かすためのプログラムです。
PHPにはバージョンがいくつかあり、使用しているレンタルサーバーやWordPressのバージョンに応じて使い分ける必要があります。
WordPress移転の場合、移転元と移転先のレンタルサーバーでPHPのバージョンを揃えないと不具合が起きるリスクがあります。必ず忘れずに設定してください。
PHPバージョンの調整は下記の手順にて行います。
まずは、移転元のさくらのレンタルサーバ管理画面にログインし「スクリプト設定」から「言語のバージョン設定」に進みます。
下にスクロールすると「PHPのバージョン」という記載があるので、その下の「現在の設定」の右に書いてある数値をメモしておいてください。
次に、移転先であるお名前.com共用RSサーバーにログインします。
RSサーバー管理画面の左下「高度な設定」の中にある「PHP」に進みます。
PHP設定の管理画面が表示されるので、PHPバージョンを先ほどのさくらのレンタルサーバと同じ数値に変更してください。
これにてPHPバージョン設定は完了です。
もう一つ移転先サーバーの初期設定として、DB設定があります。
DB設定
ここからは移転先のお名前.com共用RSサーバーにおけるDB設定について解説します。
ちなみに、DBとはデータベースの略称です。サイトの情報や投稿データを保存する場所です。
まずはサーバー管理画面の「データベース」内にある「データベース」に進んでください。
契約したての場合はまだDBが一つもないと思うので「はじめる」を押します。
新しいDBの設定画面が表示されるので、下記画像の赤枠箇所に任意の内容を記入して「確認する」を押します。
新規DBに入力した内容の最終確認画面が表示されるので「完了する」を押します。
※作成したDBの情報はこのあと使用するのでメモしておいてください。
「データベースを追加しました!」と表示されたらDB設定は完了です。
これにてRSサーバーでの各種初期設定は完了です。
次はいよいよWordPressデータの移行作業をしていきます。
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STEP4:RSサーバーにてFTPアップロード
次は、WordPressのデータ移行作業です。
移転元のときと同様、FTPデータから作業します。
お名前.com共用RSサーバーのFTPアカウントは下記の手順にて作成します。
まずはサーバー管理画面の「ファイル管理」内の「ファイル管理」に進みます。
契約したての場合はまだFTPアカウントが無いかと思うので「はじめる」を押してください。
FTPアカウントの設定画面が表示されるので、下記画像の赤枠箇所に任意の内容を記入して「確認する」を押してください。
入力した内容の最終確認が表示されるので「完了する」を押しましょう。
いま登録した内容をFTPソフトに設定して、お名前.com共用RSサーバーに繋ぎましょう。
FTPでサーバーに繋いだら、該当ドメイン直下にファイルをアップロードします。
ファイルアップロード後、念のためPC内とRSサーバー内のファイル数が一致しているか確認しておくと安心です。
ファイル数が一致していれば、FTPデータ移行は完了です。
ここで、FTPデータ移行に付随してwp-config.php(WordPressのDB情報などを管理しているファイル)の修正もまとめて行います。
wp-config.phpの修正
まずはPC内にあるwp-config.phpファイルをメモ帳やテキストエディタ等で開いてください。
開いたら、下記4ヵ所を先ほど作成した新規DBの内容に書き換えます。
/** WordPress のためのデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘○○○○○○○○○○’);
/** MySQL データベースのユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓’);
/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘△△△△△△△△△△’);
/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', '□□□□□□□□□□');
書き換え終わったら、wp-config.phpファイルを上書き更新します。
上書きできたら、RSサーバー内のwp-config.phpファイルに上書きアップロードしてください。
これにてwp-config.phpファイルの修正も完了です。
次はDBデータの移行作業に進みます。
STEP5:RSサーバーにてDBインポート
さくらのレンタルサーバにはDBデータの管理ツールであるphpMyAdminが無かったのに対して、RSサーバーには標準搭載されているため、手軽にDBデータを取り扱うことが可能です。
RSサーバー管理画面のメニュー「データベース」にある「phpMyAdmin」に進んでください。
下記のphpMyAdminログイン画面が表示されるので、先ほど追加したDBの情報にてログインします。
phpMyAdminの管理画面が表示されるので「インポート」を押してください。
インポート設定画面に進むので「ファイル選択」にてさくらのレンタルサーバからエクスポートしたDBファイルを選択してください。
それ以外は特に設定の必要はないのでページ最下部まで進み「インポート」を押します。
下記の「インポートは正常に終了しました。」が表示されたらDBのデータ移行は完了です。
以上でWordPressのデータ移行は完了になります。
次はサーバー切り替え前の表示・動作確認についてです。
STEP6:hostsによる事前の表示・動作確認
WordPressのサーバー移転では、データが問題なく移行できていても表示・動作がうまくいかずなんらかの調整が必要になることがあります。
そのため、サーバー切り替え前に表示・動作を確認しておくと安心です。
サーバー切り替え前に表示・動作を確認する方法については下記記事をご参考ください。
上記記事で使用するサーバーIPアドレスの調べ方は下記になります。
RSサーバー管理画面のメニュー「サーバー」内の「サーバー」に進みます。
サーバー情報ページの下のほうにあるタイプ「A」、ホスト名「@」の右にある「値」がRSサーバーのIPアドレスになります。
なお、ここでご紹介した事前の表示・動作確認は、下記2つのケースでのみ有効です。
- SSLを導入しておらずWebサイトのアドレスがhttpである場合
- 有料SSLを契約しており既にRSサーバーに実装している場合
上記に当てはまらないケースは、無料SSLを利用している場合です。
さくらのレンタルサーバにて無料SSLを利用しておりRSサーバーでも無料SSLを利用する場合には、サーバー切り替え前の表示・動作確認ができません。
なぜなら、RSサーバーではサーバー切り替え前に無料SSLの実装ができないためです。
参考)【レンタルサーバー RSプラン】 SSLの申し込みができない、利用できない
そのため、無料SSLを利用する場合はサーバー切り替え後のSSL実装となり、切り替え後一時的にhttpsでのアクセスが出来なくなります。
それを踏まえたうえでサーバー切り替えを実施するようにしてください。
STEP7:さくらのレンタルサーバからRSへのサーバー切り替え(SSL実装)
データ移行と事前確認が済んだら、サーバーを切り替えます。
ドメインの契約管理をしているサービスにログインし、該当ドメインのネームサーバーを下記RSサーバーのものに変更しましょう。
プライマリ:ns-rs1.gmoserver.jp
セカンダリ:ns-rs2.gmoserver.jp
なお、ネームサーバーの変更申請をしてから完全に切り替わるまでに、数時間~24時間ほどかかります。
そのため、SSLダウンタイムの影響を小さくしたい場合には、夜間や営業時間外などアクティブユーザーが少ない時間帯に切り替えることをお勧めします。
無料SSLを利用する場合には、ネームサーバーが切り替わったらお名前.com共用RSサーバーの管理画面から申請しておきましょう。
STEP8:WordPress引越し完了
ネームサーバーが切り替わって、WordPressの表示・動作が問題なければさくらのレンタルサーバからお名前.comレンタルサーバーRSへのWordPress引越しは完了です。
お名前.com共用RSへ移転する際の注意点
最後にお名前.com共用RSサーバー特有の注意点についても触れておこうと思います。
リダイレクトループの回避
さくらのレンタルサーバからお名前.comレンタルサーバーRSへWordPress移転する際、httpからhttpsへの301リダイレクト設定を.htaccessへ記述している場合、書き方によってはリダイレクトループが起きることがあります。
その場合は、FTPソフトで.htaccessをダウンロードし、既存のリダイレクトコードを削除。
下記の新しいリダイレクトコードを追加して上書きアップロードしましょう。
SetEnvIf X-Forwarded-Proto "https" HTTPS=on
SetEnvIf X-Forwarded-Proto "http$" HTTPS=off
本記事の解説は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
「さくらのレンタルサーバからRSへのWP引越し作業を代行してほしい」
「自分で移管作業して失敗するのが怖い、、、」
そんなときは私たちサイト引越し屋さんにお任せください。
専門のスタッフが作業を代行いたします。
この記事を書いた人
サイト引越し屋さん編集部
日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。
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