サイト引越しをする際、移転後のサーバーにおいて正常に稼働するかどうか不安になることはありませんか?「出来れば引越し後の表示確認をしてからネームサーバーを切り替えたい」そう感じる方も多いと思います。
実は、ネームサーバー切り替え前に特定のPCでのみ移転後の表示確認を行う方法があります。本記事では、その方法をご紹介します♪
動作確認URLによる表示確認
ネームサーバー切り替え前に表示確認するための最も簡単な方法として「動作確認URL」があります。
動作確認URLとは、サイト引越し前に仮のURLを発行し、そのURLにて表示の確認を行う機能です。本番のURLとは違いますが、本番用のデータを反映しています。たとえば、以下のようなURLです。
【本番用URL】http://site-hikkoshi.com
【動作用URL】http://site-hikkoshi-com.check-xserver.jp
動作確認用URLはレンタルサーバーによって機能を備えているところと、そうでないところがあります。ちなみに、先ほど例を挙げたURLはエックスサーバーによるもので、エックスサーバーには動作確認用URLの機能があります。
サイト引越しの際、まずは移転先サーバーにこの機能があるかどうか確認し、もしあれば、是非引越し前の表示・動作確認に役立ててください。
“特定”のPCでのみ表示確認を行う方法
先ほどは動作確認URLによる事前の表示確認方法をお伝えしましたが、それが無理な場合は次の方法を試してください。ご紹介するのは「hostsファイル」による表示確認方法です。
通常私たちがサイトを見る場合、そのサイトに設定されたネームサーバー先のサーバーデータを表示します。たとえば、sample.comというドメインのネームサーバーにロリポップが設定されていたら、ロリポップ上のデータを表示するなどです。
ですが、PC内にあるhostsファイルを編集することによって、表示するサーバーを自由に設定することができます。この機能により、ネームサーバーがロリポップに向いていたとしても、あなたのPCだけはエックスサーバー上のデータを見に行くことが可能になるのです。
hostsファイルの場所
hostsファイルは以下の場所にあります。
PCの種類 | 保存場所 |
---|---|
Windows 10 / 8 / 7 / Vista / XP | C:\WINDOWS\system32\drivers\etc\hosts |
Mac OS X | /etc/hosts/ |
hostsファイルの設定方法
PC内でhostsファイルを見つけたら、一番下の行に「サーバーのIPアドレス+半角スペース+ドメイン名」を記述し、上書き保存します。
ドメイン種別 | 記述方法 |
---|---|
ドメイン「sitemart.jp」の場合 | ○○○.○○○.○○○.○○○ sitemart.jp |
サブドメイン「test.sitemart.jp」の場合 | ○○○.○○○.○○○.○○○ test.sitemart.jp |
なお、サーバーIPアドレスは各社レンタルサーバー管理画面のサーバー情報ページに載っていますので、そちらをご確認ください。
hostsファイルが上書きできたら、該当ドメインは移転先サーバーに繋がった状態となります。アクセスして表示や動作の確認をしてみましょう。そして、確認が済んだ後に今回記述した箇所を消し、改めて上書き保存しておくことを忘れないでください。
以上、ネームサーバー変更前に”特定”のPCでのみ移転後の表示確認を行う方法でした。