- 保守管理
独自アンケートで分かった!WordPressの保守管理業者を選ぶポイント
デジタル化の進展とともにWebサイト、特に全世界シェアNo.1のCMSであるWordPressの重要性が増大しています。併せてセキュリティ・コンプライアンス対策を始めとした健全なWebサイト運営が求められ、専門知識を有したWordPressの保守管理業者を利用するケースが増加しています。
とはいえ、実際にWordPress保守管理業者を利用するにあたり、どのような点を意識してサービス業者を選択すればよいかわからないと感じている方もいるでしょう。
そこで本記事では、「サイト引越し屋さんブログ」を運営する株式会社DPパートナーズが実施した「企業のWeb・システム担当者に聞く『WordPress保守管理業者』を選ぶポイントに関する調査」の結果をもとに、WordPressの保守管理業者の選び方を解説しています。
弊社独自で調査したオリジナルの情報ですので、保守管理業者選びの参考にしてください。
目次(クリックで飛べます!)
調査概要
調査日:2025年09月03日
調査対象地域:全国
調査機関:Freeasy
調査方法:オンラインアンケート調査
調査人数:130名
調査対象:WordPressのWeb担当かシステム担当をしている20~50代の男女
≪利用条件≫
本調査結果を引用いただく場合には、下記の条件に基づいてご利用ください。
- 出典元として「サイト引越し屋さん」or「株式会社DPパートナーズ」の名前を明記ください。
- Webサイトで引用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://site-hikkoshi.com/25999/
Q1.保守管理業者の候補を選ぶ際は「コミュニケーション品質」を重視
Web・システム担当者が、保守管理業者を『選ぶ』際に最も重視したポイントは、コミュニケーション品質(報告頻度、対応の丁寧さ)が圧倒的に高く40.00%、費用(初期費用、月額費用、従量課金など)が22.31%、実績・事例(対応実績数、同業種対応事例)とセキュリティ対策(ハッキング、改ざん防止など)が同率3位で6.92%という回答となりました。

- コミュニケーション品質(報告頻度、対応の丁寧さ):40.00%
- 費用(初期費用、月額費用、従量課金など):22.31%
- 実績・事例(対応実績数、同業種対応事例):6.92%
セキュリティ対策(ハッキング、改ざん防止など):6.92% - 契約条件の柔軟性(途中解約可否、契約期間):6.15%
ブランド信頼性(企業規模、業界評価):6.15% - 運用体制(24時間対応、専任担当など):5.38%
- 技術力(CMS・サーバーの専門知識):4.62%
- 障害対応速度(障害一次対応の時間):0.77%
ツール・システム(監視ツール、管理画面のユーザビリティ):0.77%
最も重視されているポイントは「コミュニケーション品質(報告頻度、対応の丁寧さなど)」です。
Webサイトの保守・管理をお願いする業者として、密なコミュニケーションが取れないと、WordPressのエラーやサーバー過負荷時など、有事の際の対応速度や質に不安があります。WordPressの運用に直接影響が出る部分のため、コミュニケーション品質を重視する方が多いのでしょう。
次に重視されているポイントは「費用(初期費用、月額費用、従量課金など)」です。
WordPress保守業務にかかる費用は依頼先によって異なり、料金体系もさまざまです。月額料金制を採用しているところもあれば、従量課金制を採用しているところもあります。「何にいくらかかるか」がわかりにくいうえ、継続的に依頼するケースが多いため、費用を重視する方が多いと考えられます。
Q2.保守管理業者に依頼を決めた際のポイントは「コストパフォーマンス」を重視
次に、Web・システム担当者が、保守管理業者を『決定する』際に最も重視したポイントは、他社と比較してコストパフォーマンスが高かったが45.38%、障害対応や緊急対応の早さが11.54%、セキュリティ体制が10.00%という回答となりました。

- 他社と比較してコストパフォーマンスが高かった:45.38%
- 障害対応や緊急対応の早さ:11.54%
- セキュリティ体制:10.00%
- 実績や事例の信頼性:9.23%
- 提案内容の具体性・実現性:7.69%
- 運用体制(24時間・休日対応など):5.38%
- 担当者の信頼感:4.62%
- 自社の特殊要件に対応可能だった:3.85%
- 社内の推薦・経営陣の意向:1.54%
- 契約条件が柔軟だった:0.77%
最も多かったポイントは「他社と比較してコストパフォーマンスが高かった」です。実際にサポートしてくれる範囲や内容と、費用感のバランスを慎重に評価していることが分かります。また、保守管理に充てられる予算が限られているため、よりコストパフォーマンスを重視したというお声もありました。
次に多かったポイントは「障害対応や緊急対応の早さ」です。障害対応などに時間がかかるとビジネス自体が停滞してしまう恐れがあります。また、UX(ユーザーエクスペリエンス)も低下するなど、事業に致命的な影響が及ぶため「障害対応や緊急対応の早さ」を決め手にする方が多いのでしょう。
WordPress保守管理業者の候補を<選ぶとき>と実際の依頼先を<決めるとき>では重視するポイントが異なることが分かりました。
Q3.保守管理業者に依頼している業務は「サーバー・ドメイン・SSL関連」が最多
Web保守管理業者を利用する際に、検討しなければならないのが依頼する業務の範囲です。
企業のWeb・システム担当者に複数選択方式で「保守管理業者に依頼している主な業務の範囲は?」と聞いたところ、サーバー・ドメイン・SSL関連が65.38%、セキュリティ対策が62.31%、CMS・システム保守が50.77%という回答結果になりました。

- サーバー・ドメイン・SSL関連:65.38%
- セキュリティ対策:62.31%
- CMS・システム保守:50.77%
- コンテンツ更新・運用サポート:45.38%
- 障害対応・トラブルシューティング:36.92%
- サイトパフォーマンス・SEO改善:24.62%
- コンサルティング・定期レポーティング:23.08%
- その他:0.77%
最多は65.38%の「サーバー・ドメイン・SSL関連」です。「サーバー・ドメイン・SSL関連」は、管理が及ばず更新を忘れた場合、WordPressが表示されなくなるなど、重大な影響を及ぼす場合があります。
また、2位「セキュリティ対策」と3位「CMS・システム保守」も50%を超えています。
万が一、ウィルスに感染してしまったり、データベースにエラーが発生したりすると、最悪の場合WordPressを再構築せざるを得ないこともあります。そのため、保守業務には、定期的なバックアップや、どのようなセキュリティ対策が含まれているかなども確認することが重要です。
いずれも、事業の継続に関わる重要業務のため、専門家に任せている企業が多いと考えられます。
Q4.年間の保守契約費用(予算)で最も多かったのは「年間100~300万円未満」
「年間の保守契約費用(予算)は?」の質問に対しては、100~300万円未満が16.92%、20~30万円未満が13.85%、10~20万円未満と30~50万円未満の2つが13.08%という回答となりました。

- 100~300万円未満:16.92%
- 20~30万円未満:13.85%
- 10~20万円未満:13.08%
30~50万円未満:13.08% - 50~100万円未満:10.77%
300万円~:10.77% - ~1万円未満:9.23%
- 1~5万円未満:6.92%
- 5~10万円未満:5.38%
最も割合が高いのは、16.92%の「100~300万円未満」です。しかし、他の値と大きな差があるわけではありません。2位の「20~30万円未満」は13.85%、3位の「300万円~」は10.77%を占めます。
年間の保守契約費用にばらつきがある理由は、依頼する業務の範囲や求められる技術レベルで金額が変動するためといえるでしょう。相場を把握したい場合は、自社とよく似た事例を参考にしたり、同じ条件で相見積もりをとったりすることが大切です。
Q5.保守管理業者の候補を探した場所で最も多かったのは「Web検索」
複数選択方式にて実施した「保守管理業者の候補をどこで探したか?」の質問に対しては、Web検索が66.92%、業界団体・比較サイトが50.77%、SNS(Facebook、X(旧Twitter)、LinkedInなど)が44.62%という結果となりました。

- Web検索:66.92%
- 業界団体・比較サイト:50.77%
- SNS(Facebook、X(旧Twitter)、LinkedInなど):44.62%
- 知人からの紹介:34.62%
- プレスリリース:28.46%
- 展示会:26.15%
- 交流会:23.85%
- その他:0.77%
1位「Web検索」、2位「業界団体・比較サイト」、3位「SNS」と続いており、主にWebサービスを活用して保守管理業者を探している会社が多いことがうかがえます。
検索結果の上位に表示されるWebサイトは、内部構造やコンテンツの最適化などを図り、技術的に検索エンジン対策を正しく施していると考えられます。また「業界団体・比較サイト」に表示されるための信頼性を担保していると考えられるので、合理的な探し方といえるでしょう。
Q6.保守管理業者を選定するタイミングで最も多かったのは「新規Webサイト公開時」
複数選択方式にて実施した「保守管理業者を選んだのはいつ・どのタイミングか?」の質問に対して上位3位は、新規Webサイト公開時が60.77%、Webサイトリニューアル時が59.23%、障害・事故発生時が36.92%という結果となりました。

- 新規Webサイト公開時:60.77%
- Webサイトリニューアル時:59.23%
- 障害・事故発生時:36.92%
- 既存業者の契約更新時:33.08%
- 担当者変更時:24.62%
- その他:0.77%
1位「新規Webサイト公開時」と2位「Webサイトリニューアル時」はいずれも過半数を超えており、多くの方にとってWordPressをローンチするタイミングに合わせて、保守管理業者を選定・再選定していることが伺えます。
また、WordPressは継続的に運用することが前提になるため、運用歴が長くなればなるほど、既存業者への依存度が高まる傾向にあります。依存度が高めれば、保守管理業者のリプレイスは検討されにくくなるので、「既存業者の契約更新時」や「担当者変更時」での保守管理業者の選定は半数を下回る結果になったと考えられます。
Q7.不採用理由で最も多かったのは「費用が予算と合わなかった」
今回の調査では「保守管理業者の選定時に避けた理由(不採用理由)」ついても複数選択方式にて調べています。結果を参考にするとミスマッチを防ぎやすくなります。
不採用理由として選ばれたのは、費用が予算と合わなかったが50%、対応が遅かった/レスポンスが悪かったが25.38%、実績や事例が乏しかったが23.85%という結果となりました。

- 費用が予算と合わなかった:50%
- 対応が遅かった/レスポンスが悪かった:25.38%
- 実績や事例が乏しかった:23.85%
- 提案内容が不十分だった:23.08%
- 専門知識・技術力に不安があった:21.54%
- 他社の方がより適切な提案をしてくれた:17.69%
セキュリティや運用体制に不安があった:17.69% - 契約条件が不利だった(解約不可、長期縛りなど):14.62%
- 担当者との相性が悪かった/信頼感が持てなかった:10%
社内の推薦・経営陣の意向:10% - その他:2.31%
最も多い不採用の理由は、50.00%の「費用と予算が合わなかった」です。継続的な契約が前提となるため、費用と予算のミスマッチは重大な不採用理由になり得ます。次に25.38%の「対応が遅かった/レスポンスが悪かった」、23.85%の「実績や事例が乏しかった」が続きます。
前者は「選定時に評価したポイント」で2番目に多かった「コミュニケーション品質(報告の頻度、対応の丁寧さ)」と重複します。WordPress保守管理業者の応対品質を厳しくチェックしている方が多いといえるでしょう。
後者は、依頼先の信頼性に関わるポイントです。安心して業務を任せられるWordPress保守管理業者を優先的に選んでいることがうかがえます。
まとめ
サイト引越し屋さん(株式会社DPパートナーズ)が実施した「企業のWeb・システム担当者に聞く『WordPress保守管理業者』を選ぶポイントに関する調査」の結果をもとに、WordPress保守管理業者の選び方を解説しました。
依頼先を選ぶ際は「コミュニケーション品質」「費用」、依頼先を決める際は「コストパフォーマンス」「障害対応や緊急対応の早さ」が重視されています。本記事を参考に、自社が重視したいポイントを検討してみてはいかがでしょうか。
また、現在WordPress保守管理業者を探している方は、サイト引越し屋さんに是非ご相談ください。
リーズナブルな価格で、24時間常時死活監視、定期的なサイトバックアップなどに対応しています。ハッキングなどが発生したときに、追加費用不要で復旧対応もしております。ニーズにあわせて選べる3つのプランをご用意しているため、コストパフォーマンスに優れた最適なプランを選択できます。
この記事を書いた人
サイト引越し屋さん編集部
日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。
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