
- その他システム
【徹底解説】Jimdo(独自ドメイン)からWordPressへの移行手順
Jimdo(ジンドゥー)は誰でも簡単かつ直感的に、ホームページを作ることができるサービスとして人気です。ホームページ制作の知識がない人でも、Jimdoのテンプレートを使用すれば、素早くホームページを作ることができます。
しかし、Web集客など本格的にホームページを運用していく場合には、JimdoよりもWordPressの利用がオススメです。WordPressもホームページ制作ツール(CMS:コンテンツマネージメントシステム)の一つで、実に世界全体の1/4はWordPressにて作られています。
当記事では、Jimdo(独自ドメイン)からWordPressへの移行手順を詳しくご紹介していきます。
「JimdoからWordPressへ乗り換えてサイト運営したい。」
「自分で移行作業をするのは手間がかかるうえに不安。」
そんなときはサイト引越し屋さんにお任せください。
JimdoからWordPressへの移行作業を代行させていただきます。
些細なご質問などでもお気軽にご相談くださいませ^^
>>詳しい申し込みページはこちら
目次(クリックで飛べます!)
なぜWordPressへの移行が必要なのか?
WordPressはプラグインを使用することでサイトのカスタマイズや機能拡張が可能です。Jimdoも一般的なページの追加やデザインの変更はできますが、WordPressほどの拡張性はありません。
さらにJimdoは、ページによって表示スピードが遅くなることがあります。WordPressの場合はプラグインを使ってページ表示速度を高速化することができるため、Jimdoに比べてページの表示速度が早です。
またSEO対策(検索エンジン対策)に関しても、JimdoよりWordPressの方が優れています。
なぜなら、WordPressはプラグインを使用してSEO対策をしたり、SEO対策済みのテーマが用意されていたり、SEOに強いサイト作りの環境が整っているからです。
こういったことからも「現在Jimdoでホームページを運営しているがWeb集客に悩んでいる」という方や「サイトのSEO対策をして本格的にホームページを運用していきたい」とお考えの方はWordPressへの移行をオススメします。
本記事が対象とするサイト
本記事では、Jimdoで作成した以下のようなサイトをお持ちの方を対象としています。
◎既に独自ドメインを使用している企業のホームページor小規模商店のサイト
Jimdoは無料で利用できますが、無料プランの場合は独自ドメインの使用ができません。現在Jimdoで、独自ドメインを使用せずにサイトを運営している場合、WordPressに移行するとドメインが変わってしまいます。
ドメインを変えずにWordPressに移行するには、現在Jimdoの有料プランで独自ドメインを使用していることが条件です。Jimdoにて独自ドメインを使用している場合には、引き続き同じドメインでWordPressを作ることが可能です。
◎ページ数は5~10ページ
Jimdoでは基本的に階層を持てないうえに、サイトのページ量が増えればJimdo自体が重くなり動作が遅くなるため、ほとんどのサイトは5〜10ページ程度で作られていることが多いでしょう。
ページ数が少なければ少ないほど、WordPressへの移行作業は楽です。
◎ブログ記事は~100ページ
Jimdoで作成したブログ記事は、エクスポートすることができません。そのため、Jimdoで作成したブログ記事をWordPressに移行するためには1記事ずつコピペしていくしかないのです。
すでに大量のブログ記事をJimdoで作成してしまっている場合は、地道にコピペ作業を行うか、移行作業を業者に任せる方が良いでしょう。
Jimdo(独自ドメイン)からWordPressへの移行手順7つ
今回は、既に独自ドメインを使用しているJimdoサイトの移行手順を紹介していきます。
WordPressへの移行は次の流れで進めます。
- ステップ①:独自ドメインをJimdoから他のサービスへ移管する
- ステップ②:新規でレンタルサーバーを契約する
- ステップ③:サーバードメインを使いテスト用のWordPressをインストールする
- ステップ④:WordPressの初期設定を行う
- ステップ⑤:Jimdoで作成した記事をテスト用のWordPressへ移行する
- ステップ⑥:記事の移行完了後、Jimdoで使用していた独自ドメインに変更する
- ステップ⑦:本番ドメインのネームサーバーを変更する
仮のWordPressサイトに記事を移して、問題がなければ本番公開するといった流れになります。
それでは、JimdoからWordPress移行の手順を順番に見ていきましょう。
ステップ①:独自ドメインの移管を行う
Jimdoで取得した独自ドメインは外部のサービスに接続することができないため、まず最初独自ドメインをJimdoから外部のサービスに移管する必要があります。
ただし、外部のサービスに移管するといっても現行のJimdoが表示されなくなるわけではないのでご安心ください。最後におこなう本番公開のための下準備になります。
ドメイン管理会社とはその名の通り、ドメインを保管しておくためのサービスです。ここでは大手のお名前.comをお勧めしておきます。
ドメイン管理会社のアカウントが用意できたら、下記の手順に従ってドメイン移管を行います。
1.ドメインページへ行きます。
注意:アカウント内に複数のドメインをお持ちの場合、該当するドメインを選択してください。
2.「詳細設定」タブをクリックします。
3.「ドメインを外部レジストラへ移管する 」をクリックします。
4.「コードを送信」をクリックします。アカウントに登録されているメールアドレスへ「移管コード」を含むメールが送信されます。この「移管コード」を移管先となるドメインレジストラへご提供ください。このメールはすぐに届かない場合もございますが、同日中には送付されます。
1.ドメインの状態をチェックし、必要であれば現レジストラにてトランスファーの準備(AuthCodeの取得など)を行う。
※ドメインの契約状態によっては、レジストラとの直接契約ではなく、代理店との契約となる場合がございます。ご契約いただいたドメイン管理業者にあらかじめご確認くださいますようお願いします。
2.すべての準備ができたら、お名前.comのホームページ上より、トランスファー申請
3.お名前.comから会員情報宛に請求メール送信
※クレジットカード決済の場合は、トランスファー手続き完了時に課金されます。
4.お名前.comから請求メールを受信し、指定口座へ入金
5.お客様からの入金確認次第、お名前.comからレジストリに申請
6.レジストリから現在のレジストラにトランスファー申請
7.現在のレジストラからお客様へトランスファー意思の確認
8.お客様から現在のレジストラへトランスファーの承認
※承認方法は現在のドメイン管理業者にご確認ください。承認が不要な場合もございます。
9.現在のレジストラからレジストリへトランスファー承認。
10.レジストリからお名前.comへトランスファー完了の連絡
11.お名前.comからお客様にトランスファー完了メール送信
ステップ②:レンタルサーバーを契約する
WordPressを使用するためには、サーバーの契約が必要になります。WordPressの使用が可能なサーバーはたくさんありますが、オススメはエックスサーバーです。
エックスサーバーは、ページの表示速度が早くサーバーの安定性も高いこと、独自SSLが無料で使えて月額料金もお手頃であることから、多くのサイトで利用されています。
管理画面がわかりやすく、WordPressを簡単にインストールすることができるのもエックスサーバーをオススメする理由の一つです。
ステップ③:サーバードメインにてWordPressをインストール
レンタルサーバーを契約すると、サーバードメイン(無料ドメイン)を利用することができます。
まずはサーバードメインにWordPressをインストールして、テスト用のサイトを作成しましょう。
今回は「https://site-hikkoshi-test.com/」というドメインのテストサイトを作るものと仮定します。
エックスサーバーを利用する場合は、サーバーパネルから簡単にWordPressをインストールできます。
※エックスサーバー以外のレンタルサーバーであっても、基本的にはボタン1つでWordPressをインストール出来る機能が備わっています。
ステップ④:WordPressの初期設定を行う
サーバードメインにWordPressをインストールすることができれば、次はWordPressの初期設定を行いましょう。ここでは「一般設定」「パーマリンク設定」「テーマ設定」「ヘッダーバナーの設定」の手順をご紹介します。
◎一般設定
まずWordPressのダッシュボードにログインしましょう。
「設定」→「一般」の順に選択します。
一般設定ページでは、以下のものを設定することができます。
- サイトのタイトル
- キャッチフレーズ
- WordPressアドレス
- サイトアドレス
- メールアドレス
- メンバーシップ設定
- サイトの言語設定
- タイムゾーンの設定
サイトのタイトルはJimdoで使用していたものを入力しましょう。キャッチフレーズは、サイトの内容を表現するものを入れます。狙っている検索キーワードがあれば入れておくと良いです。
WordPressアドレスとサイトアドレスは、基本的に同じURL(サーバードメイン)を設定しておきましょう。(※自動で入力されています)
メールアドレスは、ブログにコメントがついた時などに通知を受け取るためのアドレスです。
メンバーシップ設定は、WordPressを複数のユーザーで使用する際に個別にIDやパスワードを発行したり、編集等の権限を制限したりするためのユーザー管理機能設定ですので必要な場合は設定しておきましょう。
タイムゾーン設定は、外国向けのサイトでない限り、デフォルトのままでOKです。
◎パーマリンク設定
次に、管理画面の「設定」→「パーマリンク設定」からパーマリンク設定を行います。パーマリンクとは、ページごとに個別で設定されるURLのことで、サイトドメイン以下の部分を設定することをパーマリンク設定といいます。
JimdoからWordPressに移行する際は、Jimdoで作成した記事のドメイン評価を引き継ぐためにカスタム構造を選択し、Jimdoの形式に合わせて設定するようにしましょう。
デフォルトのパーマリンクで対応できない場合には、「Custom Permalinks」というプラグインを使用して自由に設定することも可能です。
◎テーマ設定
WordPressではテーマを選択することで、サイトを好みのデザインに変更することができます。
WordPressには、無料のものから有料のものまでたくさんのテーマがあります。Jimdoで作成したサイトのデザインに近いテーマを見つけて、インストールするといいでしょう。
▼ダッシュボードからテーマをインストールする方法
管理画面から「外観」→「テーマ」→「新規追加」を選択します。
ここでテーマを選んでインストールすることも可能ですが、既にテーマを他サイトからインストールして持っている場合は「テーマのアップロード」を選択し「ファイルを選択」からローカルフォルダにあるテーマファイルを選び「今すぐインストール」でテーマをインストールします。
※テーマファイルはzip形式でアップロードしてください。
インストール終了後、「有効化」をクリックすればテーマが反映されます。
▼FTPソフトでテーマをインストールする方法
FTPソフトでテーマをインストールする場合は/wp-content/themes/の直下に、解凍したテーマファイルをアップロードしてください。
その後、WordPressの管理画面から「外観」→「テーマ」に移動すると、FTPソフトでアップロードしたテーマが追加されていますので「有効化」をクリックしてテーマを反映させましょう。
◎ヘッダーバナーの設定
「外観」→「ヘッダー」を選択します。
「新規画像を追加」→「ファイルを選択」→ヘッダーバナーを選んで「開く」→「選択して切り抜く」→サイズを調整したら「画像切り抜き」→「公開」
使用するテーマによって多少、設定方法は異なりますが、基本的には上記の流れでヘッダーバナーを変更することが可能です。
ステップ⑤:Jimdoで作成した記事をテスト用のWordPressへ移行する
次に、Jimdoで作成したページの移行を行います。
WordPressでは2種類のページを作ることができ、1つはブログ記事を更新するための「投稿ページ」、もう1つは会社概要やお問い合わせページなどを作成するための「固定」ページがあります。
JimdoからWordPressへの移行では、ブログ記事は投稿ページで作成し、それ以外は固定ページを使ってページを作成していきます。
ちなみに、Jimdoで作成したページのデータをエクスポートすることはできません。面倒ですが、1ページずつ手動で移動させる必要があります。
WordPressの管理画面から「固定ページ」→「新規追加」を選択し、Jimdoで作成したページをコピペで移行させましょう。
ブログ記事を移行する
WordPressでブログを作成する場合は「投稿」から記事を作成していきます。
Jimdoで作成したブログ記事を移行するには、固定ページ同様に1記事ずつコピペしていくしかありません。
管理画面の「投稿」→「新規追加」を選択し、ブログ記事を1つずつコピペしていきましょう。
ヘッダーメニュー(グローバルナビゲーション)とフッターメニューを設定する
まず初めに、メニューを作成します。
WordPressの管理画面から「①外観」→「②メニュー」を選択。「③新規メニューを作成」をクリックし、「④メニュー名」に分かりやすい名前を入力します。
「⑤作成した固定ページ」の中からメニューに追加したいページを選択して「⑥メニューに追加」をクリック。「⑦メニューの位置」を選択して「⑧メニューを保存」を押すとメニューの作成が完了します。
フッターメニューの設定方法は使用しているテーマによって異なります。テーマによっては「⑦メニューの位置」で選択することも可能です。
WordPressの初期テーマであるTwenty Seventeenの場合は、「外観」→「ウィジェット」で「フッター」に「ナビゲーションメニュー」をドラッグ&ドロップして追加し「保存」すると、フッターメニューが表示されるようになります。
ウィジェット(サイドバー)を設定する
次に、サイドバーの表示を設定します。
WordPressの管理画面から「外観」→「ウィジェット」を選択。サイドバーに表示したい項目を左の「利用できるウィジェット」から選んで「ブログサイドバー」にドラッグ&ドロップで追加します。
先述したように設定方法は使用するテーマによって変わるため、当箇所で見当たらない場合はテーマ提供元の設定マニュアルを参考にしてみてください。
以上で、WordPressのテストサイトの作成は完了です。
ここまできたら、後はWordPressのドメインを変更し、ネームサーバーの変更を行うだけです。
ステップ⑥:Jimdoで使用していた独自ドメインに変更する
テストサイトはサーバードメインで作成していますので、Jimdoで使用していた独自ドメインに合わせてドメイン変更する必要があります。
WordPressのドメインを変更するには「バックアップ」→「独自ドメインにWordPressをインストール」→「ファイルを移行」→「データベースを移行」→「データベースのインポート」→「データベースの編集」という流れになります。
詳しい方法はこちらの記事を参考にしてください。
または、当作業だけ弊社(サイト引越し屋さん)に外注することも可能です。技術的に難しいと感じた場合はお気軽にご相談ください。
ステップ⑦:ネームサーバーの変更(本番公開)
最後に、独自ドメインの接続先をWordPressに切り替えるためネームサーバーの変更を行います。
ネームサーバーの変更は、使用しているドメイン管理会社(レジストラ)によって変更方法が異なります。
契約しているドメイン管理会社のネームサーバー変更方法に従って作業してみてください。
主な業者を下記にまとめておきます。
これにてWordPress移行は完了になります。
JimdoからWordPressへのリダイレクトは必要なし
最後に、JimdoからWordPressへのリダイレクト(自動転送設定)について。
Jimdoは独自ドメインを移管すると元のJimdo無料ドメインにてサイトが残ってしまいます。このサイトからWordPressへリダイレクト設定についてですが、結論からいうと必要ありません。
今回のWordPress移行では既に独自ドメインを使っており、同じドメインを引き継いだ状態でWordPressへ移行しています。そのため、SEO評価も引き継がれているので、わざわざJimdoの無料ドメインから追加でリダイレクトする必要がないのです。
Jimdo側で生まれてしまった無料ドメインに関しては、Jimdo自体の解約をするなりサイト内のページを削除するなりして、WordPressだけ残る形にしましょう。
これにてJimdoからWordPress移行の全行程が完了です。
WordPress移行後はバックアップも忘れずに!
Webサイトを安全に運営していくうえで大事なことの1つにバックアップがあります。バックアップとは、Webサイトのデータを手元に保存しておくことです。
WordPressはWebシステムですから、サーバーの環境によって誤作動が起きたり、間違ってサイトを壊してしまうこともあります。そんな時にバックアップがあればサイトを復旧可能です。
詳しくはこちらを参考にバックアップを行うようにしてください。
その他、WordPress移行後に必要な保守作業について下記ページでまとめています。
是非合わせてご参考ください。
まとめ
今回の記事をまとめると・・・
- 本格的にネット集客するなら、Jimdoよりも機能を拡張できるWordPressがよい
- JimdoからWordPressに移行は、独自ドメインの移管→レンタルサーバーの契約→サーバードメインでテストサイト作成→ドメイン変更→ネームサーバーの変更といった流れになる
- レンタルサーバーは表示が早く、安定しているエックスサーバーがオススメ
- Jimdoで作成したページやブログ記事は、エクスポートすることができないので1つずつコピペしていく必要がある
今回ご紹介した手順で進めれば、JimdoからWordPressへ自力で移行することができます。ぜひ実践してみてください(^ ^)
「JimdoからWordPressへ乗り換えてサイト運営したい。」
「自分で移行作業をするのは手間がかかるうえに不安。」
そんなときはサイト引越し屋さんにお任せください。
JimdoからWordPressへの移行作業を代行させていただきます。
些細なご質問などでもお気軽にご相談くださいませ^^
>>詳しい申し込みページはこちら
この記事を書いた人
サイト引越し屋さん編集部
日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。日本ウェブ解析士協会(WACA)所属。