ネームサーバー(DNS)について、徹底解説
  • サイト引越し全般
最終更新日:2019年11月28日

ネームサーバーとは?設定方法や反映時間、注意点を解説!

ホームページやブログなどの、Webサイトを運営していたら「ネームサーバー」という言葉が出てくることがありますよね。

しかしネームサーバーについて、あまりよくわかっていない方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ネームサーバーの用語解説から設定、注意点まで、詳しく解説していきたいと思います。

ネームサーバー(DNSサーバー)とは?仕組みを解説

まず、ネームサーバーは、DNSサーバーと呼ばれることもあります。
どちらも同じ意味ですので、安心してください。

私たちは、普段インターネット上のサイトを閲覧する際、ドメイン(wwwやhttpなどから始まるURL)を指定して、サイトを読み込んでいますが、実際にコンピューターがアクセスしている番号(IPアドレス)とは異なるのです。

よくドメイン名はインターネット上の住所と言われることがありますが、あくまでも人間用に設定された住所であり、コンピューター用の住所は、IPアドレスとなります。

そのため、人間がドメイン名を入力しても、コンピューターは、どこのサイトを開けばいいのかわかりません。サイトを閲覧するためには、ドメイン名をIPアドレスに変換する必要があり、その役割を担っているのが、ネームサーバーです。

つまりネームサーバーは、ドメイン名とIPアドレスを紐付けるための情報が管理されているシステムなのです。

ネームサーバーはドメイン管理会社またはレンタルサーバー会社のどちらかを使います。

ネームサーバーを設定する際は、ドメイン管理会社かレンタルサーバー会社のどちらかのネームサーバーを利用します。

ドメイン管理会社やレンタルサーバー会社以外に、DNSサーバーだけを貸している独立サービスもありますが、基本的には必要ありませんので、契約しているドメイン管理会社かレンタルサーバー会社の、ネームサーバーを利用するようにしてください。

契約しているドメイン管理会社やレンタルサーバー会社によって、多少、設定方法は異なりますが、基本的にはコントロールパネルからDNSサーバー名とDNSレコードを入力することで、ネームサーバーの設定ができます。

ネームサーバーで管理されているゾーン情報の種類

ネームサーバーで管理されている情報を「ゾーン情報」と呼び、その中に含まれている1つ1つの設定を、レコード設定と呼びます。

レコード設定には、下記のような種類があります。

各レコード設定の内容一覧
テーブル名 内容
「A」 ホスト名とIPアドレスを関連付けるためのレコード
「CNAME」 ホスト名に別名を定義するためのレコード
「NS」 ネームサーバーのサーバー名のためのレコード
「MX」 ドメインのメールサーバーのためのレコード
「TXT」 ホスト名とテキスト情報を関連付けるためのレコード

ネームサーバーの正しい変更方法

次に、サーバー移転などで、ネームサーバーを変更しなければいけない場合の手順について、ご紹介します。

  1. 移転元の管理画面から、ネームサーバーのレコード設定を移転先に変更する
  2. 移転先の管理画面で、ネームサーバーのレコード設定を行う
  3. ドメイン管理会社の管理画面で、ネームサーバーの向き先を移転先サーバーに変更する

上記の方法で、ネームサーバーの変更を行うと、DNSの切り替えが早く、反映が遅れるなどの事故が発生しにくいというメリットがあります。

ただし、上記の方法の場合、変更する箇所が多く手間がかかるため、直接ネームサーバーの変更を行う人が多いのが実情です。

直接、ネームサーバーの変更を行う場合、手間を省くことはできますが、反映までに最大で72時間程度かかってしまう可能性があります。

ネームサーバー変更の注意点

ネームサーバーを変更するドメインが、ホームページやブログなど、Webサイトの利用だけであれば、大きな問題はありませんが、サイトとメールアドレスを別々のサーバーで運用している場合は、注意が必要です。

サイトとアドレスを別々のサーバーで運用している場合は、ネームサーバーを変更する際にDNSのゾーン情報の登録内容も変更する必要があります。

万が一、DNS情報の登録内容の変更を忘れてしまうとメールの送受信ができなくなるため注意してください。

ネームサーバーの設定状況を確認する方法

ネームサーバーの変更を行ったあと、正常に変更できているかを確認するために、下記のようなサイトを使ってチェックする方法あります。

コマンドプロンプトから「nslookup」コマンドを使って、確認することも可能ですが、初心者の方にとっては理解しづらく、難しいと感じる可能性もあるため、上記のようなWeb上のサービスを利用されるのがオススメです。

まとめ

本記事では、ネームサーバーの基本的な用語解説や設定方法、反映までにかかる時間や注意点について、詳しく解説してきました。

ネームサーバーの設定は、それほど難しい作業ではありませんが、ネームサーバーの変更時など操作を誤ると、サイトが表示されなくなったり、メールの送受信ができなくなったりする可能性もありますので注意が必要です。

弊社では、ネームサーバーの変更を含む、サーバー移転の代行サービスを承っております。サーバー移転や、ネームサーバーの変更に不安をお持ちの方は、お気軽にお問合わせください。

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この記事を書いた人

サイト引越し屋さん編集部

日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。日本ウェブ解析士協会(WACA)所属。

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