サイト売買（M&A）でサーバー移転を外注する際の注意点

サイト売買（M&A）では、ほとんどのケースでサーバー移転が発生します。サーバー移転とは、売主のサーバー内にあるサイトを買主のサーバー内に引越す作業を意味しています。

サーバー移転は技術や知識が必要なだけでなく、万が一サイトに何らかの障害や事故が起きてしまうと、サイトの売上にも影響が出ます。

この点に関して、サイト売買の仲介業者を利用していてサーバー移転も代行してもらえる場合は安心ですが、売主と買主で直接交渉、さらには外注先も自分で探す場合は慎重に業者選定してください。

そこで本記事では、サイト売買のサーバー移転も担当しているサイト引越し屋さんとして、サイト売買のサーバー移転を外注する際の注意点をご紹介いたします。

サーバー移転しなくて済むかも、、、

本題に入る前に、そもそもサーバー移転しなくとも済むケースがあるので紹介します。それは、サーバーアカウント譲渡（契約者の変更）ができる場合です。

例えば、売主のサーバー内に入っているサイトが１つしかなく、サイト売買完了後はサーバーアカウントを解約してしまう場合には、サーバーアカウントごと譲渡する方法が最も効率的で安全です。

その際、単純にサーバーのログイン情報を開示するだけでなく、サーバーアカウントに登録された管理者情報を買主のものに更新することを忘れないようにしてください。

※サーバー会社によっては、契約者の名義変更に申請が必要な場合があります。

サイト売買（M&A）でサーバー移転を外注する際の注意点

それでは本題です。サーバー移転を外注する際の注意点は大きく３つあります。

• サーバー移転の「外注費負担」は売主？買主？
• データ破損やサーバー障害の「補償」について確認しておく
• 「秘密情報」の共有は外注業者を通じて行う

サーバー移転の「外注費負担」は売主？買主？

サイト引越し屋さんで担当させていただくクライアント様からよくいただくのは、
「サーバー移転の外注費は売主が負担するのか、買主が負担するのか。」という質問です。

結論、どちらが負担するか決まっていません。

売主が負担するケースもあれば、買主が負担するケースもあります。また、両者で半分ずつ折半するケースもよく見かけます。この辺りは両者のパワーバランスも関係しています。

サイトの価値が非常に高く、買主の候補がたくさん付く場合には、買主のほうから負担を打診するのも良いでしょう。その逆も然りです。

データ破損やサーバー障害の「補償」について確認しておく

サーバー移転は、ただ発注すればそれで終わりではありません。依頼から作業完了までスムーズにいくのが望ましいですが、サーバー環境の変化で思わぬエラーが発生したり、サイトが表示されない、データが破損・紛失するといった事故も考えられます。

そういったリスクも踏まえ、もしサイトに障害が起きた際の「補償」について、外注先のサーバー移転業者に必ず確認するようにしましょう。

ちなみにサイト引越し屋さんではIT事業者保険に加入しておりますので、万が一なにか起こってしまった場合には、全て補償させていただく体勢が整っておりますのでご安心ください。

「秘密情報」の共有は外注業者を通じて行う

最後は秘密情報の取扱いについてです。秘密情報とは、事業に関わる重要な情報のことです。ここでは、レンタルサーバーやWordPressの管理画面にログインするための情報などです。

これらの情報は売主と買主で直接やり取りするのではなく、サーバー移転業者を通じて共有するほうが安全です。移転作業中にログイン情報を渡してサイトを編集してしまうと、データの移行漏れなどが発生する可能性があります。

それを避けるためにも、移転が完全に完了したタイミングで、業者を通してログイン情報を共有してもらうようにしましょう。

サイト売買の成功は安全なサーバー移転があって成り立ちます！

実を言うと、サイト引越し屋さんの運営会社である株式会社ＤＰパートナーズ（旧：株式会社サイトマート）では、サイト売買（M&A）やそれに伴うメディア運営事業も積極的に行っています。

実際にサイト売買を経験している立場として、また、サーバー移転事業も営んでいる立場として、サイト売買におけるサーバー移転作業は非常に重要であると考えています。

サイト売買をする時はどうしても売買金額ばかりに目が行きがちですが、是非、サーバー移転に関しても注意していただければ幸いです。

移転に関するお問い合わせはこちらからどうぞ。