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WordPressバージョンアップで起こる5つの不具合と対処法
WordPressを使用していると、ダッシュボードに「WordPress x.x.x が利用可能です。」といったバージョンアップのお知らせが表示されることがあります。
しかし、「新しいバージョンの方が良さそうだから」と安易にアップデートを行うと、サイトが正常に表示されなくなったり、機能が動作しなくなったりするなど、不具合が発生するケースも少なくありません。
特に、バージョンアップ後に不具合が発生した場合、原因がはっきりしないまま対応してしまうと、かえって状況が悪化してしまうこともあります。
本記事では、Wordpress保守管理のプロである「サイト引越し屋さん」が、バージョンアップ時によく発生する不具合の原因と対処法、そして事前に確認しておくべきポイントについて解説いたします。
なお、WordPressの画面が真っ白になる不具合については、原因ごとの対処法を別記事でまとめていますので、該当する場合は以下もあわせてご参照ください。
「WordPressのバージョンが古いのでアップしたい。」
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目次(クリックで飛べます!)
アップデートの種類と不具合の起きやすさ

WordPressでは、不具合への対応や脆弱性の改善のために、提供元によるアップデートが定期的に行われています。
これらのアップデートには、「メジャーアップデート」と「マイナーアップデート」の2種類があります。
このうち、機能追加など大きな変更が含まれるメジャーアップデートでは、不具合が発生するリスクが高くなるため、特に注意が必要です。
これらのアップデートを反映するかどうか(=バージョンアップを行うかどうか)は、WordPressの設定やWebサイト管理者の判断に委ねられていますが、前述のようにメジャーアップデートには注意が必要なため、事前の準備を行った上で対応することが重要です。
まずは、それぞれの違いを理解しておきましょう。
マイナーアップデート

WordPressにはバージョンナンバーとして、3桁の番号が割り振られています(ver.x.y.z)。この3桁の番号のうち、zの数字がアップすることをマイナーアップデートと呼ぶことが多いです。
たとえば「ver.5.0.1 → ver.5.0.2」に変化するのが、マイナーアップデートに該当します。
「マイナーアップデート」はセキュリティ的な修正や脆弱性の改善など、小さな変更が多いです。
メジャーアップデートに比べると、マイナーアップデートでは大きな問題が起こることは稀です。
メジャーアップデート

メジャーアップデートでは、WordPressのバージョンナンバー(ver.x.y.z)のうち、xやyの数字がアップすることを指します。
たとえば「ver.5.0.1 → ver.6.0.1」や「ver.5.0.1 → ver.5.1.1」に変わると、規模が大きいメジャーアップデートということ。
「メジャーアップデート」は、機能追加など大きな変更が行われます。しかし、古いプラグインやデータベースを使っていると、突然WordPressが動作しなくなることがあります。
では、どのような不具合が発生するかを見てみましょう。
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バージョンアップでよく起きる5つの不具合と対処法
次に、WordPress提供元でのアップデートに伴い、WordPress本体をバージョンアップすることで起きる不具合のパターンやその対処法について紹介していきます。
それぞれ説明していきますね。
プラグインがWordPressのバージョンに非対応
WordPressの不具合として起きやすいのが、プラグインのバージョンが古いため、新バージョンのWordPressに未対応というケース。
不具合の原因は古いプラグインということになります。
対処法:プラグインの削除/更新を考える
解決法としては以下の3つが挙げられます。
- プラグインのバージョンアップを行う
- 該当するプラグインを削除する
- 他のプラグインで代替する
原因になっているプラグインが古いものだと、そもそもバージョンアップができない場合があります。その際は、プラグインの更新を諦めて削除するか、代わりに使えるプラグインを探すしかありません。
更新が止まったプラグインのために、WordPress本体の更新を止めるのはおすすめしません。本体の脆弱性を放置することになるためです。どうしても必要な機能であれば、次の順に検討します。
- テスト環境で、そのプラグインを停止したときに何が困るかを確かめる
- 代わりのプラグインや、WordPressの標準機能で置き換える
- 置き換えられない部分だけ、コードを最小限に修正する
【実際にあった相談】
数年前に無料ブログからWordPressへ移った個人ブログで、移行時に入れたURL制御用のプラグインが長年更新されておらず、PHPを7.4から上げられないという相談がありました。
当社でテスト環境(PHP 8.3+最新のWordPress)を用意して検証したところ、そのプラグインを停止しても既存のURLはそのまま保てることが分かりました。代わりのプラグインを入れずに本番へ反映でき、記事のURLも検索評価も変わっていません。
更新が止まったプラグインでも、必ず代替が必要とは限りません。まずは停止した状態の動きをテスト環境で確かめるのが近道です。
ほかにも、更新後にセキュリティ系プラグインのログイン画像認証が表示されなくなり、週末の2日間記事を更新できなかった例や、制作会社が導入した有料プラグインのライセンスが切れていて更新できない例があります。ログインまわりのプラグインと有料プラグインは、更新前に必ず状態を確認してください。
MySQLのバージョンが古い
次に起こる問題としてMySQLのバージョン対応による不具合があります。
※MySQL(マイエスキューエル)とは、データベースの管理システムです。
MySQLのバージョンが古い場合、新しくアップデートした際にWordPressが対応するMySQLのバージョンから外れてしまい、動作しなくなってしまうことがあります。
対処法:MySQLをバージョンアップする
対処法としては「MySQLのバージョンをWordPressの対応バージョンまで上げる」必要があります。
ただし共用のレンタルサーバーでは、今使っているデータベースのバージョンを管理画面から直接上げられない場合があります。その場合は、新しいバージョンでデータベースを作り直し、データを移し替えてからWordPressの接続先を切り替えます。
【実際にあった相談】
MySQL 5.7(2023年10月にサポート終了)のまま運用されていた企業サイトで、PHPとWordPressの更新に合わせて、データベースも新しいバージョンへ移しました。テスト環境で表示とお問い合わせフォームの送信を確認してから本番に反映し、作業中もサイトは止めていません。
データベースの更新は毎年必要なものではありません。サーバー会社やMySQL/MariaDBのサポート期限を見ながら、数年に一度、計画的に行えば十分です。
PHPのバージョンが古い
MySQLの場合と同様にPHPのバージョンがWordPressの対応するPHPのバージョンから外れてしまうことがあります。
※PHPとは、動きのあるWebページを実現できるサーバー側のプログラミング言語のこと。Webアプリ開発でよく使用される言語の1つです。
対処法:PHPをバージョンアップする
こちらもMySQLと同様に「PHPのバージョンをWordPressの対応バージョンまで上げる」ことで解決します。ただし、WordPressを動作させる根幹の部分のアップデートであるため、慎重に行う必要があります。
また、MySQLのアップデートもPHPのアップデートもレンタルサーバーの管理画面などからアップデートする場合は難しくありません。しかし、基本的にサーバーの知識が求められるため、必要であれば専門の業者に依頼したほうが確実かもしれません。
もし、ご自身で作業されたい場合はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
【よくある相談】
「PHPを7.4から最新版に切り替えたら表示が崩れたので、7.4に戻した」という相談は特に多く寄せられます。PHPだけを上げると、古いWordPress本体やプラグイン、テーマが新しいPHPに対応できず、崩れやエラーが起きます。WordPress本体・プラグイン・テーマ・PHPは、セットで更新するのが基本です。
当社では、本番サイトとは別にテスト環境を用意して、新しいPHPで表示や投稿、フォームを確認してから本番に反映しています。作業期間は、サイトの規模にもよりますが2〜3週間ほどが目安です。
また、契約しているサーバーのプランが古い世代だと、そもそも新しいPHPを選べないことがあります。その場合はプランの変更か、サーバー移転もあわせて検討してください。
なお、PHP 8.2のセキュリティサポートは2026年12月31日に終わります。8.2以下で運用している場合は、早めに8.3以上へ移る計画を立てましょう。
===「自分で作業してみたが、うまくいかずに困っている…」そんな時はプロにお任せください。
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「データベースの更新が必要です」と表示される
WordPress本体を更新したあと、管理画面を開くと「データベースの更新が必要です」と表示され、投稿の編集画面に進めなくなることがあります。
原因
WordPressのファイルは新しくなったものの、データベースの中身を新しい版に合わせる処理が終わっていない状態です。自動更新の途中で処理が止まったときや、ファイルを手作業で上書きしたときに起こりやすくなります。前の項目の「MySQLのバージョンアップ」とは別物で、サーバー側の作業は必要ありません。
対処法
- 念のため、データベースのバックアップを取る
- 表示されている「WordPressデータベースを更新」ボタンを押す
- 完了画面が出たら、管理画面と投稿の編集画面が開けるか確認する
ボタンを押しても同じ画面が繰り返し出る場合は、キャッシュの影響や、更新ファイルが一部しか反映されていない可能性があります。無理に何度も操作せず、専門業者に相談してください。
【実際にあった相談】
保守をお任せいただいているブログで、月例の更新後に「記事を書こうとしたらこの画面が出て進めない」とご連絡がありました。当社でデータベースの更新を実行し、ご連絡から約1時間で記事の更新を再開できています。
テーマが非対応で表示崩れや重大なエラーが起きる
更新後にレイアウトが崩れる、画面が真っ白になる、「このサイトで重大なエラーが発生しました」と表示される場合は、テーマが新しいPHPやWordPressに対応していない可能性があります。
特に、更新が止まっている古いテーマや、制作会社が作った独自テーマ、PHPファイルを直接編集した子テーマで起こりやすい症状です。
まず確認すること
WordPress 5.2以降は、重大なエラーが起きると管理者のメールアドレスに「リカバリーモード」へのリンクが届きます。
このリンクからログインすると、原因になっているテーマやプラグインが一時的に止まった状態で管理画面に入れるため、どれが原因かを確かめられます。
対処法
そのうえで、下記の対処法を試してみてください。
- 配布テーマ:テーマを最新版に更新する。更新が止まっている場合は、テーマの変更も検討する
- 子テーマ:親テーマを更新したうえで、子テーマ側で書き換えたファイルを新しいPHPに合わせて修正する
- 独自テーマ:PHPのコードを新しいバージョンに合わせて改修する。どこが動かなくなるかは、テスト環境で実際に動かすまで判断できないことがほとんどです
【実際にあった相談】
制作会社経由でご依頼いただいた企業サイトでは、PHPとWordPressを更新したあと、スマートフォンで見たトップページの最初の画面だけが崩れました。WordPressの更新で、動画タグに幅や縦横比の指定が自動で付くようになったことが原因でした。該当箇所だけCSSを調整して解消し、テスト環境で確認したうえで本番に反映しています。
また、独自テーマで作られた企業サイトでは、コードを確認した段階で新しいPHPでは修正が必要な箇所が複数見つかりました。こうしたサイトは、本番で試す前にテスト環境での検証が欠かせません。
バージョンアップ前に確認するべき3つのこと

WordPressをバージョンアップを実行する前に、チェックしておくべきことを3つ挙げておきます。
最新のWordPress環境で推奨されている要件(PHPやMySQLなど)は、こちらで紹介されています。
新しい環境にする前に、PHPやMySQLなど現在のバージョンを確認する方法を説明しておきます。
1.新しいWordPressで必要なPHPバージョンを確認する
現在のPHPバージョンを確認する最も手軽な方法を紹介します。
WordPressの管理画面へログインした後にサイトヘルス(WordPress5.2以降)をチェックすると、簡単に見つけることができます。

WordPressにログインし、管理画面のサイドバーにある【ツール】から【サイトヘルス】を選択します。

【ステータス】と【情報】という項目があるので、情報を選びます。
ここでは、あなたが運営しているWordPressサイトの構成に関する詳細が分かります。
次に【サーバー】をクリックすると、PHPに関する詳細な情報が表示されます。

PHPバージョンという項目から、現在のバージョンが「7.4.12」だと分かりましたね。
また、エックスサーバーやミックスホストなどのレンタルサーバーの管理画面でも、PHPのバージョンは確認することができます。
PHPのバージョンアップ方法や注意点については、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
2.現在のMySQLデータベースのバージョンを確認する

こちらも同じく、WordPressの管理画面のサイトヘルスから、データベースの情報を確認することができます。
3.古いプラグイン機能を使っているかどうか確認する
古いバージョンのプラグインを使っていると、新しいWordPress環境で動作しない可能性があります。
プラグインの更新は【プラグイン】画面上の、一覧で更新できるプラグインは更新しておきましょう。
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【注意】古いバージョンは脆弱性リスクが高い

2025年現在、Wordpressの公式サイトではWordpress実行のための必須要件として以下を挙げています。
・PHP バージョン 7.4 以上。
・MySQL バージョン 8.0 以上または MariaDB バージョン 10.5 以上。
・HTTPS サポート
出典元:必須要件-Wordpress公式サイト
2025年6月時点でのPHPの最新バージョンは8.4系統、MySQLも8.4系統となっています。
つまり、Wordpressを実行するためには、必ずしも最新バージョンでなくてもよいのです。
しかし、古いバージョンは公式サポートが終了しており、サイトを脆弱性のリスクにさらす可能性があります。
そのため、できるかぎりWordPressのアップデートを行い、PHPやMySQLも最新の状態にしておいたほうが良いと言えます。
実際のバージョンアップ事例を3件ご紹介
最後に、「サイト引越し屋さん」がクライアントから依頼された実施させていただいた実際のWordpressバージョンアップ事例を3つご紹介します。
サーバーへの不正侵入被害に遭い、WordpressやPHPのバージョンアップをまとめてご依頼いただいた事例です。シンプルかつ低コストな方法で不正侵入をなくせたことに喜んでいただけました。
長期間Wordpressのバージョンアップを行っておらず、自力での対応が難しいとのことで弊社にご依頼いただきました。「利用者様が安全な環境で見られるサイトになった」とのお声をいただいています。
バージョンアップを含めて、Wordpress関連の設定をご依頼いただいた事例です。「サイトの検証も行ってくれたので、安心して任せられた」とのお声をいただきました。
まとめ
WordPressバージョンアップでよく起こる不具合とその対処法について解説しました。
バージョンアップにはリスクも伴いますが、バージョンアップをしないことにより脆弱性を放置することも、またサイトにとっては深刻なリスクとなります。
そのため、手間はかかるものの定期的にバージョンアップして安全な状態を保つようにしましょう。バージョンアップの詳しい手順については、下記の記事をご参考ください。
「WordPressのバージョンが古いのでアップしたい。」
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この記事を書いた人
サイト引越し屋さん編集部
日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。
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