当サイト『サイト引越し屋さん』にご相談いただく悩みの1つに「古いバージョンのWordPress引越し」があります。高頻度でお問い合わせいただきますので、本記事でまとめました。
古いバージョンのWordPressも引越しできる?
結論から言うと、WordPressのバージョンが古くとも移転は可能です。
ただし、移転元と移転先のサーバー環境が異なる場合には、そのまま移転するだけではサイトが動かなくなってしまう可能性がありますので注意してください。
ちなみに、移転できないケースはこちらです。
参考)WordPress引越しができないケース
チェックすべきポイント
古いバージョンのWordPressを引越しする際に特にチェックすべきサーバー環境のポイントは、以下の2点です。どちらもサーバーの管理画面から確認できることが多いです。
- PHPのバージョン
- Mysqlのバージョン
PHPのバージョン
PHPとは、WordPressを動かすためのプログラムです。このプログラムによってサイトが表示されたり、管理したりすることが出来ます。
PHPのバージョンが移転元のサーバーと移転先のサーバーで異なると、今までサイトの中で動いていた機能が急に動かなくなったり、表示が崩れたりします。
Mysqlのバージョン
Mysqlとは、WordPressに保存した「記事」や「サイトに関する情報(タイトルやウィジェットの情報など様々)」が記録されているデータベースのことです。
Mysqlのバージョンが異なると、データの移行がうまくいかなかったり、同じくサイトの表示にも影響が出たりします。
これらPHPとMysqlのバージョンは、移転元と移転先のサーバーで出来るだけ合わせておくようにしましょう!
移転とともにバージョンアップもしたい
古いバージョンのWordPressを引越しされる方の多くは、「WordPressのバージョンアップも同時にしたい」という方が多いです。その際は、さらに注意が必要です。
サーバー移転とともにWordPressのバージョンアップもしたい場合には同時に行うのではなく、まずは移転先のサーバー環境を整えたうえで現状のまま移転し、移転に成功した後にバージョンアップ作業を行うようにしましょう。
バージョンアップ作業の前には「検証」が必要
また、一口にWordPressのバージョンアップと言っても、WordPressの管理画面からボタンをポチッと押せば完了するわけではありません。
もちろん、常に最新状態を保っているWordPressサイトならば、細かいバージョンアップの際はボタン1つで完了します。ですが、長い間バージョンアップをしていないサイトの場合、最新バージョンとの機能差分が多すぎるため危険です。急にサイトが動かなくなる可能性があります。
そこで必要となるのが「検証作業」です。
あらかじめ本番用のサーバーとは別にテストサーバーを用意し、本番同様のサーバー環境にてバージョンアップの検証を行うと安心です。
ただし、一般の企業様やお店の場合はテストサーバーなど持っていませんし、あったとしても検証方法が分からないケースがほとんどかと思います。その際は、業者に検証を依頼してみることです。当サービスにおいても毎月5名様まで無料で検証を募集していますので、希望される方はお問い合わせください。