WordPressテーマが編集できない
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サイト引越し屋さん編集部

WordPressテーマが編集できない原因と対処法をプロが解説

WordPressを使ってサイト運営をしていると、「テーマのファイルを編集しようとしたらエラーが出る」「管理画面にテーマエディターが表示されない」といった状況に直面することがあります。

これら現象が起きる原因は、単なる操作ミスからWordPressやサーバーの設定、プラグインの影響まで、さまざまな原因が考えられます。

本記事では、WordPress保守管理のプロである『サイト引越し屋さん』が、テーマが編集できないときに考えられる原因を深堀りし、対処法も合わせて解説していきます。

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ファイルの編集ができないときの基本的な原因

WordPressテーマを編集しようとしてエラーになる場合、まずは基本的な構成や設定を確認しましょう。多くの場合、ファイルのパーミッションやテーマの構成に関する問題であることが多く、これらを一つずつチェックしていくことが解決の近道です。

  • ファイルの書き込み権限が不足している
  • 親テーマを直接編集しようとしている
  • テーマエディターが無効化されている

ファイルの書き込み権限が不足している

WordPressの管理画面で「このファイルを編集できませんでした」などと表示される場合、対象ファイルやディレクトリに対する書き込み権限が不足している可能性があります。

対処法

FTPソフトでサーバーに繋いで該当ファイルのパーミッション属性を「644」、ディレクトリは「755」に設定しましょう。

/wp-content/themes/テーマ名/style.css ⇒ 644
/wp-content/themes/テーマ名/ ⇒ 755

親テーマを直接編集しようとしている

親テーマを直接編集している場合、アップデート時に上書きされカスタマイズが消えてしまいます。

対処法

子テーマを作成し、編集はそちらで行いましょう。

子テーマのstyle.css例

/*
Theme Name: Your Child Theme
Template: your-parent-theme
*/

WordPress子テーマの必要性については、下記の記事も合わせてご参考ください。

テーマエディターが無効化されている

wp-config.php に以下のコードがある場合、エディターが非表示になります。

define('DISALLOW_FILE_EDIT', true);

対処法

wp-config.phpファイルをFTPソフトでダウンロードし、テキストエディタ等で編集して上記行を削除、またはfalseに変更してから上書きアップロードしましょう。

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プラグインが編集を妨げている可能性

使用しているプラグインが原因でテーマを編集できないケースもあります。

特に、WordPressのセキュリティプラグインは、不正アクセスやコード改ざんを防ぐために、テーマやプラグインのファイル編集機能を制限する設定を持っていることがあります。
また、キャッシュ系のプラグインが原因で編集が制限されている可能性も考えられます。

以下に、代表的なプラグインとそれぞれの制限内容、対処方法をセットで解説します。

セキュリティ系プラグイン – Wordfence Security

Wordfenceはファイル改ざんの検出機能が非常に強力なプラグインで、テーマやプラグインファイルを編集しようとした際に「不正なアクセス」とみなしてブロックされることがあります。

ファイルエディターへのアクセスそのものを無効化する設定もあり、編集を試みると403エラーやログアウトが発生する場合があります。

対処法

Wordfenceの「All Options」メニュー内にある「General Wordfence Options」の項目で「Disable Code Execution for Uploads Directory」や「Prevent file editing」などの設定を確認し、必要に応じて一時的に無効化します。

テーマを編集した後は、再度設定を有効に戻すことでセキュリティを維持できます。

セキュリティ系プラグイン – iThemes Security

iThemes Securityには、WordPress管理画面内のエディター機能(テーマ・プラグインエディター)を非表示にする「ファイル編集の無効化」オプションがあります。

これは「Security > Settings > WordPress Tweaks」内にあり、設定が有効な場合、WordPress管理画面の「外観 > テーマファイルエディター」が消えてしまいます。

対処法

該当設定をOFFに切り替えることで再表示が可能になります。ファイル編集が終わった後は、再度ONに戻すことをおすすめします。
また、設定変更後はブラウザのキャッシュをクリアして、画面をリロードしてください。

セキュリティ系プラグイン – All In One WP Security & Firewall

「All In One WP Security & Firewall」は、初心者でも使いやすい設計ですが、「WPファイル編集」や「ファイル変更検出機能」が強力に働き、管理画面からのファイル編集をブロックする設定が初期状態でONになっていることがあります。

対処法

管理画面から「WP Security > File System Security」に進み、「Disable File Editing」などのチェックを外します。その後、テーマエディターが表示されるかどうかを確認しましょう。万が一それでも表示されない場合は、プラグインを一時的に無効化して編集作業を進め、完了後に有効化し直してください。

キャッシュ系プラグイン – W3 Total Cache

W3 Total Cacheは非常に多機能で、ページキャッシュ、ミニファイ(CSS・JS圧縮)、オブジェクトキャッシュ、データベースキャッシュ、ブラウザキャッシュなどを総合的に制御できます。
ただし、これらのキャッシュを個別に削除しないと、変更が反映されないケースが多発します。

対処法

「Performance」>「Dashboard」にある「empty all caches」ボタンを使用し、すべてのキャッシュを一括削除しましょう。さらに「Page Cache」「Minify Cache」「Database Cache」「Object Cache」などを個別に削除することも忘れずに行ってください。

また、設定で「自動キャッシュ削除(Purge policy)」がオフになっていないかも確認しましょう。

キャッシュ系プラグイン – WP Super Cache

WP Super Cacheは静的HTMLファイルを生成して配信する仕組みです。編集後のテーマファイルが保存されていても、古いHTMLファイルがユーザーに表示されるため、変更が反映されないように見えることがあります。

対処法

「設定 > WP Super Cache」の「Easy」タブにある「Delete Cache」ボタンで、全キャッシュを削除しましょう。また、テーマ編集直後には「キャッシュプリロード機能」を一時的に無効化しておくと反映が早くなります。

キャッシュ系プラグイン – LiteSpeed Cache

LiteSpeed Cacheは、LiteSpeedサーバーと連携してページキャッシュを高速化しますが、キャッシュがサーバー側に保存されるため、通常の「ブラウザ更新」や「管理画面のキャッシュ削除」だけでは変更が見えないことがあります。

対処法

「LiteSpeed Cache > ツール > パージ全キャッシュ」を実行して、すべてのキャッシュを手動で削除します。さらに、「テーマやCSSが更新された際に自動でキャッシュをクリアする設定」が無効になっていないか確認しましょう。これにより、編集作業がスムーズに反映されるようになります。

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管理画面やブラウザ側の問題

WordPressのテーマが編集できない原因には、サーバーやプラグインなどの技術的なものだけでなく、WordPress管理画面の不具合や、使用しているブラウザの問題も関係していることがあります。

あまり知られていませんが、実はこうした環境的な要因も「編集できない」という症状の引き金になるのです。

  • ブラウザの拡張機能や設定
  • JavaScriptエラーの発生
  • ブロックエディターにテーマが非対応
  • HTTPS(SSL証明書)の設定不備

ブラウザの拡張機能や設定

広告ブロック系の拡張機能(AdBlockなど)や翻訳ツール、セキュリティ関連のアドオンが、WordPress管理画面に読み込まれるスクリプトを妨害することがあります。

対処法

拡張機能を一時的に無効にする、別のブラウザで試す、シークレットモードで操作するなどを試しましょう。

JavaScriptエラーの発生

テーマやプラグインがJavaScriptでエラーを出していると、管理画面が正常に動かなくなります。

対処法

最近インストールしたプラグインを一時停止して様子を見る。デフォルトテーマに切り替えて不具合が出るか確認してみましょう。

ブロックエディターにテーマが非対応

Gutenberg(ブロックエディター)に対応していないテーマでは編集エラーが出ることがあります。

対処法

「Classic Editor」プラグインを導入して旧エディターに切り替える。または対応したテーマに変更しましょう。

HTTPS(SSL証明書)の設定不備

HTTPSが正しく設定されていないと、重要なスクリプトの読み込みがブロックされて、編集画面が正しく動作しないことがあります。

対処法

サイトのURLが「https://」で始まっているか確認し、混在コンテンツ(httpの画像など)がないか見直してください。

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サーバーやホスティング環境に起因する原因

WordPressはPHPやMySQLなどのサーバー環境の上で動作しています。そのため、サーバーやホスティング会社側の設定や仕様によって、テーマの編集操作が制限されたり、うまく反映されなかったりすることがあります。

WAF(Webアプリケーションファイアウォール)の影響

多くのレンタルサーバーでは「WAF(Web Application Firewall)」というセキュリティ機能が標準で有効になっています。
この機能は不正アクセスを防ぐ目的で動作していますが、テーマ編集時の保存操作を攻撃と誤認してブロックしてしまうことがあります。

たとえば、テーマエディターでPHPファイルを編集・保存しようとした際に「403 Forbidden」や「保存できませんでした」などのエラーが表示される場合、WAFが原因の可能性があります。

対処法

サーバーの管理画面(例:エックスサーバーの「サーバーパネル」)にログインし、WAF設定のページで該当ドメインのWAFを一時的に無効にしてください。

編集が完了したら、セキュリティを維持するためにWAFを必ず再度有効に戻しましょう。

PHPバージョンとテーマの互換性の問題

WordPressやテーマには、それぞれ対応しているPHPのバージョンがあります。たとえば、古いテーマではPHP8系で正常に動作しないことがあり、逆に新しいテーマはPHP7.4以前ではエラーになる可能性があります。

PHPのバージョンが合っていないと、テーマファイルが開けなかったり、保存後に画面が真っ白になるなどの症状が出る場合があります。

対処法

多くのレンタルサーバーでは、サーバー管理画面からPHPのバージョンを変更できます。使用中のテーマの公式サイトや説明書きに「対応PHPバージョン」が記載されていることがあるので、それを参考にPHPバージョンを設定しましょう。

5. サーバー独自の仕様や制限

一部のレンタルサーバーや格安ホスティングサービスでは、セキュリティやリソース制限の都合により、テーマの編集機能自体を制限している場合があります。

たとえば、PHPファイルの直接編集を禁止している、テーマエディター機能が初期設定で無効化されているといったケースです。

対処法:

まずは、利用中のサーバー会社のサポートサイトやFAQを確認して、「ファイル編集制限」や「エディター制限」がないか調べましょう。

それでも原因が特定できない場合は、サポート窓口に「テーマファイルが編集できない」と具体的な状況(画面表示、エラーメッセージなど)を添えて問い合わせると、対応してもらえることが多いです。

まとめ

WordPressテーマが編集できない理由は、パーミッション、プラグイン設定、テーマ構造、サーバー環境など多岐に渡ります。原因を一つひとつ切り分けながら冷静に対応することで、確実に解決できます。

子テーマの活用やキャッシュクリア、セキュリティ設定の見直しを行い、安心してサイトを運用できる環境を整えていきましょう。

なお、WordPressのテーマ編集ではなくテーマ変更されたい場合には、下記の記事を参考にしながら進めるようにしてください。

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この記事を書いた人

サイト引越し屋さん編集部

日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。

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