mixhostからロリポップのWordPress引越し
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サイト引越し屋さん編集部

mixhostからロリポップへのWordPress引越し手順

こんにちは、日本でもっとも利用されているWordPressのサーバー移転代行&保守管理サービス『サイト引越し屋さん』です。

本記事では、mixhostからロリポップへのWordPress引越し手順を合計42枚におよぶキャプチャ画像を用いて詳細に解説しています。

作業は大きく8個のステップに分かれています。

  1. mixhostにてFTPデータのダウンロード
  2. mixhostにてDBデータのエクスポート
  3. ロリポップにて各種初期設定
  4. ロリポップにてFTPデータのアップロード
  5. ロリポップにてDBデータのインポート
  6. hostsによる事前の表示・動作確認
  7. mixhostからロリポップへのサーバー切り替え
  8. WordPress引越し完了

1つずつ順を追いながら解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。

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STEP1:mixhostにてFTPダウンロード

WordPressはFTPとDBの2種類のデータで構成されています。
まずはFTPデータから作業していきます。

FTPデータをダウンロードするためには、FTPソフトが必要です。
まだお持ちでない場合は下記の記事を参考にご用意ください。

FTPソフトに設定するためのFTPアカウント情報は、mixhost契約完了の通知メールに記載されています。契約完了時のメールが手元になく確認できない場合には、下記の手順で新規アカウントを作成してください。

まずはこちらのページからmixhostアカウント全体の管理画面にログインします。
ログインしたら、管理画面内の該当サーバー右にある「Log in to cPanel」を押します。

mixhostのLog in to cPanel

サーバーパネルが表示されるので「ファイル」>「FTPアカウント設定」に進みます。

mixhostのFTPアカウント設定

下記赤枠の個所を任意の内容で記入してください。
ディレクトリのところは「public_html」にて登録することをお勧めします。

すべて入力が終わったら「FTPアカウントを作成」をクリックしてください。
これにてFTPアカウントの作成は完了です。アカウント名とパスワードをメモしておいてください。

FTPアカウントを作成

それから、FTPソフトに繋ぐためにはあとホスト名が必要です。
mixhostのホスト名は、サーバー管理画面の右上「一般情報」の中にある「共有IPアドレス」になります。

mixhostの共有IPアドレス

ここまで出てきたFTPアカウント、パスワード、ホスト名はこのあと使うので、内容をメモしておいてください。

先ほどご紹介したFTPソフトの解説記事をもとに、FTPソフトでサーバーに繋いでデータをダウンロードしていきます。

mixhostの場合、移転対象ファイルは「該当ドメインフォルダ配下」の中に格納されています。
WordPress以外のサイトも運用している場合には、適宜精査しましょう。

ご自身のPCにダウンロード出来たら、FTP内のファイル数とPCにダウンロードしたファイル数が一致しているか確認してください。FTPソフトやPCは、ファイル群を選択して右クリック「プロパティ」からファイル数を表示できることが多いです。

プロパティからファイル数を確認

ファイル数が一致していればFTPのダウンロードは完了です。
次は、DBデータのエクスポート作業です。

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STEP2:mixhostにてDBエクスポート

DBデータのエクスポートはmixhost提供のphpMyAdminを利用します。
phpMyAdminとはDBデータを扱うためのシステムです。

mixhostでphpMyAdminを使用しDBデータをエクスポートするためには「データベース名」が必要になります。
データベース名を確認するためには、先ほどダウンロードしたFTPデータの中から「wp-config.php」というファイルを探し、

wp-config.phpファイル

Windowsスタートメニューの「アクセサリ」から「メモ帳」で開くか、「秀丸」や「SublimeText」などのテキストエディタで開いてください。wp-config.php内には下記のように記されています。

使用するのは「○○」の箇所です。
後ほど使用するのでメモしておいてください。

/** The name of the database for WordPress */
define(‘DB_NAME’, ‘○○○○○○○○○○’);

上記の情報が手に入ったらmixhostのphpMyAdminにアクセスしてください。
mixhost管理画面の「データベース」>「phpmyadmin」から入れます。

mixhostのphpMyAdmin

phpMyAdminにログインしたら、左側のDB一覧から該当のデータベース名をクリックのうえ、上部のメニューにある「エクスポート」を押してください。

phpMyAdminのエクスポート

エクスポート設定の一覧が表示されるので、各種設定を調整してからエクスポートを行います。
まずは冒頭のエクスポート方法を「詳細-可能なオプションをすべて表示」にしてください。

詳細-可能なオプションをすべて表示

次に生成オプションを「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する」にチェックを入れてください。

DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する

最後に作成するクエリの最大長を「1000」に変更しましょう。

作成するクエリの最大長を1000に変更

以上の設定ができたら、一番下までいき「エクスポート」ボタンを押してください。
PCに○○○○○.sqlと名の付くファイルが保存されるはずです。

エクスポートしたファイルが完全なデータであるか念のため確認をします。
メモ帳やテキストエディタ等で該当ファイルを開いてください。

ファイルを開くと大量のコードが表示されるので、最終行を見てください。
下記のようなコードが最後に3行書かれていれば完全なDBデータと言えます。

完全なDBデータ

ここまでの作業でWordPressのデータバックアップは完了です。
ここから先は移転先であるロリポップでの作業になります。

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STEP3:ロリポップにて各種初期設定

ロリポップにデータ移行する前に、まずはサーバー内の各種設定を3つ行います。

  • 独自ドメイン設定
  • PHPバージョン設定
  • DB設定

独自ドメイン設定

まずはロリポップで独自ドメインを利用するための設定を行います。
こちらのページから管理画面にログインしてください。

左メニュー「サーバー管理・設定」内の「独自ドメイン設定」に進みます。

ロリポップの独自ドメイン設定に進む

ドメイン一覧の下に表示されている「独自ドメイン設定」ボタンを押します。

独自ドメイン設定ボタン

ドメイン設定を入力する画面が表示されるので、「設定する独自ドメイン」と「公開(アップロード)フォルダ」に独自ドメインを入力してください。

なお、公開フォルダとはWordPressが格納されるサーバーの領域のことです。
こちらを設定しないと既存フォルダ内データとの兼ね合いで表示がおかしくなったり、ファイルの上書きなどが起こるので忘れずに設定するようにしましょう。

設定できたら「独自ドメインをチェックする」を押してください。

設定する独自ドメインと公開フォルダの入力

ネームサーバーに関する注意点が表示されますが、この時点ではネームサーバーを変更しないため気にせず「あとでネームサーバーを設定する」を押しましょう。

あとでネームサーバーを設定する

すると設定の最終確認が表示されるので「設定」ボタンを押してください。

独自ドメインの設定ボタン

下記画像のように”独自ドメイン設定ができました”と表示されれば設定は完了です。

独自ドメイン設定ができました

なお、ロリポップの場合はネームサーバーを切り替えてからでないとSSL証明書の発行ができないため、SSLの表示は気にせずそのまま進んでください。

これにてドメイン設定は完了です。

次はPHPバージョン設定です。PHPとは、WordPressを動かすためのプログラムです。
PHPにはバージョンがいくつかあり、使用しているレンタルサーバーやWordPressのバージョンに応じて使い分ける必要があります。

WordPress移転の場合、移転元と移転先のレンタルサーバーでPHPのバージョンを揃えないと不具合が起きるリスクがあります。必ず忘れずに設定してください。

PHPバージョン設定

PHPバージョンの調整は下記の手順にて行います。

まずは移転元のmixhost管理画面にログインし、下にスクロールして出てくるメニュー「ソフトウェア」内の「MultiPHPマネージャー」に進みます。

MultiPHPマネージャー

該当ドメインの右にあるPHPバージョンがmixhost側のバージョンです。
こちらを確認しメモしておいてください。

PHPバージョンの確認

次に、移転先でロリポップ側のPHP設定です。

ロリポップのサーバー管理画面内メニュー「サーバーの管理・設定」内の「PHP設定」に進みます。

ロリポップのPHP設定

該当ドメインの右に表示されているPHPバージョンを確認してください。

PHPバージョンの確認

移転元のmixhostと異なる場合は、同じ数値になるよう設定変更します。

PHPバージョンの設定変更

これにてPHPバージョン設定は完了です。

次に、DB設定をします。

DB設定

ここからは移転先のロリポップにおけるDB設定について解説します。
ちなみに、DBとはデータベースの略称です。サイトの情報や投稿データを保存する場所です。

まずは管理画面の「サーバーの管理・設定」から「データベース」に進んでください。

データベース設定に進む

データベースの「作成」ボタンを押します。

データベース作成ボタン

データベース名」と「接続パスワード」を任意の文字列で入力します。
入力できたら作成ボタンを押してください。

データベース名と接続パスワードの設定

すると、”データベースを作成しました”と表示されるかと思います。
表示されたらロリポップでのDBの作成は完了です。

データベースを作成しましたの表示

DBを作成したらDB一覧画面に戻り、先ほど作成したDBネームを探して、該当の「データベースホスト」と「ユーザー名」を確認しておきます。

DBユーザーの確認

最後に、新規作成したDBの一通りの情報をメモしておきましょう。

  • データベース名
  • ユーザー名
  • パスワード
  • データベースホスト

これにてロリポップでの各種初期設定は完了です。
次はいよいよWordPressデータの移行作業をしていきます。

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STEP4:ロリポップにFTPアップロード

次は、WordPressのデータ移行作業です。
移転元のときと同様、FTPデータから作業します。

ロリポップのFTPアカウントは下記の手順にて確認できます。
まずは「ユーザー設定」から「アカウント情報」に進みます。

ロリポップのアカウント情報

各種アカウント情報が表示されるので、サーバー情報の部分を確認のうえ、下記の3点をメモしておいてください。パスワードは表示ボタンを押すと表示されます。

  • FTPサーバー;FTPの「ホスト名」
  • FTPアカウント:FTPの「ユーザー」
  • パスワード:FTPの「パスワード」

ロリポップのFTPアカウント情報

メモした内容をFTPソフトに設定して、ロリポップに繋ぎましょう。
FTPでサーバーに繋いだら、該当ドメインフォルダ直下にファイルをアップロードします。

ファイルアップロード後、念のためPC内とロリポップ内のファイル数が一致しているか確認しておくと安心です。

ロリポップ内のファイル数が一致しているか確認

ファイル数が一致していれば、FTPデータ移行は完了です。

ここで、FTPデータ移行に付随してwp-config.php(WordPressのDB情報などを管理しているファイル)の修正もまとめて行います。

wp-config.phpの修正

まずはPC内にあるwp-config.phpファイルをメモ帳やテキストエディタ等で開いてください。
開いたら、下記4ヵ所を先ほど作成した新規DBの内容に書き換えます。

/** WordPress のためのデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘○○○○○○○○○○’);

/** MySQL データベースのユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓’);

/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘△△△△△△△△△△’);

/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', '□□□□□□□□□□');

書き換え終わったら、wp-config.phpファイルを上書き更新します。
上書きできたら、mixhost内のwp-config.phpファイルに上書きアップロードしてください。

これにてwp-config.phpファイルの修正も完了です。
次はDBデータの移行作業に進みます。

STEP5:ロリポップにDBインポート

移転元のmixhost同様に、移転先であるロリポップにもphpMyAdminが標準搭載されているため、手軽にDBデータを取り扱うことが可能です。

まずは管理画面の「サーバーの管理・設定」から「データベース」に進んでください。

データベース設定に進む

該当データベースの右にある「操作する」ボタンを押します。

データベースを操作する

データベースの操作画面が表示されるので、「phpMyAdminを開く」をクリックします。

phpMyAdminを開く

phpMyAdminのログイン画面が表示されるので、先ほどDBを新規作成した際の情報を入力して、「ログイン」を押します。

phpMyAdminにログイン

左の項目内から該当のDB名をクリックしたうえで、上部メニュー「インポート」を押します。

phpMyAdminのインポート

インポート設定画面に進むので「ファイル選択」にてmixhostからエクスポートしたDBファイルを選択してください。

インポートするファイルの選択

それ以外は特に設定の必要はないのでページ最下部まで進み「インポート」を押します。

下記の「インポートは正常に終了しました。」が表示されたらDBのデータ移行は完了です。

インポートは正常に終了しました。

以上でWordPressのデータ移行は完了になります。
次はサーバー切り替え前の表示・動作確認についてです。

STEP6:hostsによる事前の表示・動作確認

WordPressのサーバー移転では、データが問題なく移行できていても表示・動作がうまくいかずなんらかの調整が必要になることがあります。
そのため、サーバー切り替え前に表示・動作を確認しておくと安心です。

サーバー切り替え前に表示・動作を確認する方法については下記記事をご参考ください。

上記記事で使用するサーバーIPアドレスの調べ方は下記になります。

まずは、ロリポップの管理画面「ユーザー設定」から「アカウント情報」に進みます。

ロリポップのアカウント情報

アカウント情報の中に「ロリポップ!のドメイン」という欄があるので、そのURLをコピーします。

ロリポップ!のドメイン

IPアドレスを調べるために、今回はSEOチェキ!というツールを使います。
画面真ん中にあるURLのところに先ほどのロリポップ!のドメインを入力し、チェックを押します。

ロリポップ!のドメインを入力

左下にサーバー・ドメインという欄があるので、その右に書いてあるURL下の数字(IPアドレス)をメモしておいてください。この数字がロリポップのIPアドレスになります。

このIPアドレスを使って、先ほどご紹介したhosts設定による事前確認をします。

ロリポップのIPアドレス

hosts設定で新サーバーに繋いだ状態でWebサイトを確認し、問題なければサーバー切り替えに進みましょう。

なお、ここでご紹介した事前の表示・動作確認は、SSL(httpsアドレス)を導入しておらずWebサイトのアドレスがhttpである場合のみ有効です。なぜなら、ロリポップは事前に無料SSL証明書の発行ができないため、事前のhttpsアドレスでの表示・動作確認も出来ません。

そのため、無料SSLを利用する場合はサーバー切り替え後のSSL実装となり、切り替え後一時的にhttpsでのアクセスが出来なくなります。

それを踏まえたうえでサーバー切り替えを実施するようにしてください。

STEP7:mixhostからロリポップへ切り替え

データ移行と事前確認が済んだら、サーバーを切り替えます。

ドメインの契約管理をしているサービスにログインし、該当ドメインのネームサーバーを下記ロリポップのものに変更しましょう。

uns01.lolipop.jp
uns02.lolipop.jp

なお、ネームサーバーの変更申請をしてから完全に切り替わるまでに、数時間~24時間ほどかかります。

サーバーを切り替えたら、合わせてSSLの再設定もしておきましょう。

STEP8:WordPress引越し完了

ネームサーバーが切り替わって、WordPressの表示・動作が問題なければmixhostからロリポップへのWordPress引越しは完了です。

本記事の解説は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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この記事を書いた人

サイト引越し屋さん編集部

日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。

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