ロリポップからエックスサーバーへのWordPress移転
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公開日:2024年5月21日 | 更新日:2024年5月26日
サイト引越し屋さん編集部

ロリポップからエックスサーバービジネスへのWordPress引越し手順を解説

こんにちは、日本でもっとも利用されているWordPressのサーバー移転代行&保守管理サービス『サイト引越し屋さん』です。
本記事では、ロリポップからエックスサーバービジネスへのWordPress引越し手順を合計48枚におよぶキャプチャ画像を用いて詳細に解説しています。

作業は大きく8個のステップに分かれています。

  1. ロリポップにてFTPデータのダウンロード
  2. ロリポップにてDBデータのエクスポート
  3. エックスサーバービジネスにて各種初期設定
  4. エックスサーバービジネスにてFTPデータのアップロード
  5. エックスサーバービジネスにてDBデータのインポート
  6. hostsによる事前の表示・動作確認
  7. ロリポップからエックスサーバービジネスへのサーバー切り替え
  8. WordPress引越し完了

1つずつ順を追いながら解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。

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STEP1:ロリポップにてFTPデータのダウンロード

WordPressはFTPとDBの2種類のデータで構成されています。
まずはFTPデータから作業していきます。

FTPデータをダウンロードするためには、FTPソフトが必要です。
まだお持ちでない場合は下記の記事を参考にご用意ください。

FTPソフトに設定するためのFTPアカウント情報はロリポップの管理画面から確認が可能です。
まずはこちらのログインページからロリポップにログインしましょう。

ロリポップのログインページ

ユーザー設定」下の「アカウント情報」をクリックしましょう。

アカウント情報をクリック

アカウント情報内にあるFTPサーバーのログイン情報を確認します。
以下の情報がFTPソフトで接続するための内容になります。

ロリポップのFTPアカウント情報

FTPアカウント情報が分かったら、FTPソフトでサーバーに繋いでデータをダウンロードしていきます。

ロリポップの場合、移転対象ファイルはロリポップ管理画面の「サーバーの管理・設定」から「独自ドメイン設定」に進むと確認できます。

独自ドメイン設定

該当ドメインの公開(アップロード)フォルダを確認します。

公開用フォルダ

FTPソフトを使って該当の公開用フォルダからご自身のPCにデータをダウンロード出来たら、FTP内のファイル数とPCにダウンロードしたファイル数が一致しているか確認してください。

FTPソフトやPCは、ファイル群を選択して右クリック「プロパティ」からファイル数を表示できることが多いです。

ロリポップのFTPデータ数

ファイル数が一致していればFTPのダウンロードは完了です。
次は、DBデータのエクスポート作業です。

 

STEP2:ロリポップにてDBデータのエクスポート

DBデータのエクスポートはロリポップ提供のphpMyAdminを利用します。
phpMyAdminとはDBデータを扱うためのシステムです。

また、phpMyAdminにログインするためには以下の情報が必要になります。

  • データベース名
  • データベースのユーザー名
  • データベースのパスワード
  • データベースのホスト名

これら情報を確認するためには、先ほどダウンロードしたFTPデータの中から「wp-config.php」というファイルを探し、

wp-config.phpファイル

Windowsスタートメニューの「アクセサリ」から「メモ帳」で開くか、「秀丸」や「SublimeText」などのテキストエディタで開いてください。wp-config.php内には下記のように記されています。

使用するのは「○○」「☓☓」「△△」「□□」の箇所です。
後ほど使用するのでメモしておいてください。

/** WordPress のためのデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘○○○○○○○○○○’);

/** MySQL データベースのユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓’);

/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘△△△△△△△△△△’);

/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', '□□□□□□□□□□');

phpMyAdminへのログイン情報が分かったらロリポップ管理画面に戻り、「サーバーの管理・設定」から「データベース」を選択しましょう。

ロリポップのデータベース

該当データベースの「操作する」を選択します。

操作するをクリック

phpMyAdminを開く」をクリックしましょう。

phpMyAdminを開く

phpMyAdminにログインしたら、左側のDB一覧から該当のデータベース名をクリックのうえ、上部のメニューにある「エクスポート」を押してください。

phpMyAdminのエクスポート

エクスポート設定の一覧が表示されるので、各種設定を調整してからエクスポートを行います。
まずは冒頭のエクスポート方法を「詳細-可能なオプションをすべて表示」にしてください。

詳細-可能なオプションをすべて表示

次に生成オプションを「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する」にチェックを入れてください。

DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する

最後に作成するクエリの最大長を「1000」に変更しましょう。

作成するクエリの最大長を1000に変更

以上の設定ができたら、一番下までいき「エクスポート」ボタンを押してください。
PCに○○○○○.sqlと名の付くファイルが保存されるはずです。

エクスポートしたファイルが完全なデータであるか念のため確認をします。
メモ帳やテキストエディタ等で該当ファイルを開いてください。

ファイルを開くと大量のコードが表示されるので、最終行を見てください。
下記のようなコードが最後に3行書かれていれば完全なDBデータと言えます。

完全なDBデータ

ここまでの作業でロリポップ上でのWordPressのデータバックアップは完了です。

STEP3:エックスサーバービジネスにて各種初期設定

エックスサーバービジネスにデータ移行する前に、まずはサーバー内の各種設定を4つ行います。

  • 独自ドメイン設定
  • PHPバージョン設定
  • DB設定
  • SSL設定

独自ドメイン設定

まずはエックスサーバーで独自ドメインを利用するための設定を行います。
こちらのページから管理画面にログインしてください。

管理画面の「ドメイン」内にある「ドメイン設定」に進んでください。

エックスサーバービジネスのドメイン設定

上部のメニュー「ドメイン設定追加」を押します。

エックスサーバービジネスのドメイン設定追加

ドメイン名を入力して、右下の「確認画面へ進む」を押してください。

エックスサーバービジネスのドメイン設定追加の確認画面へ進む

確認画面が表示されるので、追加するボタンを押してください。
下記のように「ドメイン設定の追加を完了しました。」と表示されたらドメインの設定は完了です。

追加するボタンを押下

次はPHPバージョン設定に進みます。

PHPバージョン設定

PHPバージョンの調整は下記の手順にて行います。

まずは移転元のロリポップ管理画面にログインし、「サーバーの管理・設定」内の「PHP設定」に進みます。

ロリポップのPHP設定

該当ドメインの右にあるPHPバージョンがロリポップ側のバージョンです。
こちらを確認しメモしておいてください。

ロリポップのPHPバージョン

次に、移転先であるエックスサーバー側のPHP設定です。

エックスサーバービジネスのサーバーパネル内メニュー「PHP」内の「PHP Ver.切替」に進みます。

エックスサーバービジネスのPHPバージョン切替

該当ドメインの右にある「選択する」を押します。

該当ドメインの選択

PHP設定の管理画面が表示されるので、「現在のバージョン」の下の数値を確認し、ロリポップの数値と同じになるよう変更しましょう。

エックスサーバービジネス側のPHPバージョンを変更

これにてPHPバージョン設定は完了です。

次に、DB設定をします。

DB設定

ここからは移転先のエックスサーバービジネスにおけるDB設定について解説します。
ちなみに、DBとはデータベースの略称です。サイトの情報や投稿データを保存する場所です。

まずはエックスサーバービジネスのサーバーパネルにあるメニュー「データベース」の中にある「MySQL設定」に進んでください。

エックスサーバービジネスのMySQL設定

タブメニュー内の「MySQL追加」を押します。

MySQLの追加

MySQLデータベース名に任意の内容を入力のうえ「確認画面へ進む」を押します。

DBの設定内容を入力して確認画面へ進む

DBを新規追加できたら、次はDBユーザーの作成です。

タブメニューの「mySQLユーザー追加」を押します。

エックスサーバービジネスへmySQLユーザー追加

ユーザー設定画面が表示されるので「MySQLユーザID」と「パスワード」を入力のうえ、「確認画面へ進む」を押してください。

DBユーザー情報を入力して確認画面へ進む

DBユーザーが作成できたら、DB本体とDBユーザーの紐づけを行います。

タブメニューの「MySQL一覧」を押します。

エックスサーバービジネスのMySQL一覧

作成したDB名の右にあるアクセス権未所有ユーザの中から先ほど作成したDBユーザーを選択し、右の「追加」ボタンを押してください。

本体DBへDBユーザーの追加

最後に、DBのホスト名を調べます。
タブメニューの「MySQL情報」を押してください。

MySQL情報をクリック

ホスト名の右に書いてある文字列がDBのホスト名になります。

データベースのホスト名

ここまで作成した4つのDB情報(DB名、DBユーザー名、パスワード、ホスト名)はこのあと使用するのでメモしておいてください。

最後にSSL設定を行います。

事前SSL設定

SSLとは、Webサイトをhttpsから始まるアドレスで利用するための仕組みです。
httpsでのアクセスによって、よりセキュリティの高い状態でWebサイトの閲覧が可能です。

現状のロリポップにてSSLを利用している場合には、移転先のエックスサーバービジネスでも事前にSSLの設定をしておく必要があります。
事前設定しないとサーバー切り替え直後httpsアクセスが出来なくなるためご注意ください。

ただし、ロリポップにはDNSレコードを管理する機能がないため、ロリポップのネームサーバーを使用している場合は事前にSSLを設定することができません。

ドメイン管理サービス側でネームサーバー及びDNSレコード管理の機能がある場合は、そちらにネームサーバーを変更してロリポップに繋ぎ直すことで事前にSSLを設定することが可能になります。

ネームサーバーの再設定方法についてはこちらの記事が参考になります。

 

上記でご紹介したロリポップ向けのDNSレコード設定方法に基づき、SSL用のTXTレコードも追加します。
まずはエックスサーバービジネスのサーバーパネルにログインして、ドメインメニュー内の「SSL設定」に進みます。

エックスサーバービジネスのSSL設定へ進む

該当ドメインの右にある「選択する」ボタンを押します。

選択するボタン

SSL設定画面が表示され、現在の設定はOFFになっているはずなので、右にある「変更」ボタンを押してください。

変更ボタン

SSLの認証方法が表示されるので「他社ネームサーバーでのDNS認証」を選択します。

他社ネームサーバーでのDNS認証

上記のTXTレコードをロリポップ用のネームサーバーに設定できたら、数十分ほど待ちます。

経過したらエックスサーバービジネスで開いたままにしていたSSL設定画面を表示させ、右下のSSL追加ボタンを押します。

DNS認証

下記のように「独自SSL設定をONにしました」と表示されたら事前SSL設定は完了です。

独自SSL設定をONにしました

これにてエックスサーバービジネスでの各種初期設定は完了です。

次はいよいよWordPressデータの移行作業をしていきます。

STEP4:エックスサーバービジネスにてFTPデータのアップロード

次は、WordPressのデータ移行作業です。
移転元のときと同様、FTPデータから作業します。

FTPソフトに設定するためのFTPアカウント情報は、エックスサーバービジネス契約時の完了メールに記載されています。

契約完了時のメールが手元になく確認できない場合には、エックスサーバービジネスのサーバーパネル内の「FTP」>「サブFTPアカウント設定」から新しいFTPアカウントを作ることも可能です。

FTPアカウントはこのあと使うので、内容をメモしておいてください。

エックスサーバービジネスでのサブFTPアカウントの作成

メモした内容をFTPソフトに設定して、エックスサーバービジネスに繋ぎましょう。
FTPでサーバーに繋いだら、/pulic_html/該当ドメイン/直下にファイルをアップロードします。

ファイルアップロード後、念のためPC内とエックスサーバービジネス内のファイル数が一致しているか確認しておくと安心です。

エックスサーバービジネス内のファイル数が一致しているか確認

ファイル数が一致していれば、FTPデータ移行は完了です。

ここで、FTPデータ移行に付随してwp-config.php(WordPressのDB情報などを管理しているファイル)の修正もまとめて行います。

wp-config.phpの修正

まずはPC内にあるwp-config.phpファイルをメモ帳やテキストエディタ等で開いてください。
開いたら、下記4ヵ所を先ほど作成した新規DBの内容に書き換えます。

/** WordPress のためのデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘○○○○○○○○○○’);

/** MySQL データベースのユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓’);

/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘△△△△△△△△△△’);

/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', '□□□□□□□□□□');

書き換え終わったら、wp-config.phpファイルを上書き更新します。
上書きできたら、エックスサーバービジネス内のwp-config.phpファイルに上書きアップロードしてください。

これにてwp-config.phpファイルの修正も完了です。
次はDBデータの移行作業に進みます。

STEP5:エックスサーバービジネスにてDBデータのインポート

エックスサーバービジネスにもphpMyAdminが標準搭載されているため、手軽にDBデータを取り扱うことが可能です。

サーバー管理画面のメニュー「データベース」にある「phpMyAdmin」に進んでください。

エックスサーバービジネスのphpMyAdminに進む

ログイン画面が表示されるので、先ほどメモした「データベースのユーザー名」と「データベースのパスワード」を入力してログインします。

phpMyAdminのログイン画面

左の項目内から該当のDB名をクリックしたうえで、上部メニュー「インポート」を押します。

インポート

インポート設定画面に進むので「ファイル選択」にてmixhostからエクスポートしたDBファイルを選択してください。

それ以外は特に設定の必要はないのでページ最下部まで進み「インポート」を押します。

ファイルを選択

下記の「インポートは正常に終了しました。」が表示されたらDBのデータ移行は完了です。

インポート完了

以上でWordPressのデータ移行は完了になります。
次はサーバー切り替え前の表示・動作確認についてです。

 

STEP6:hostsによる事前の表示・動作確認

WordPressのサーバー移転では、データが問題なく移行できていても表示・動作がうまくいかずなんらかの調整が必要になることがあります。
そのため、サーバー切り替え前に表示・動作を確認しておくと安心です。

サーバー切り替え前に表示・動作を確認する方法については下記記事をご参考ください。

上記記事で使用するサーバーIPアドレスの調べ方は下記になります。

エックスサーバービジネスのサーバーパネル内メニュー「サーバー情報」をクリックします。

エックスサーバービジネスのサーバー情報

IPアドレス」に書かれている数字がサーバーのIPアドレスになります。

エックスサーバービジネスのIPアドレス

hosts設定で新サーバーに繋いだ状態でWebサイトを確認します。
事前にSSLを設定していない場合はhttps://から始まるアドレスではアクセス出来ないため、http://から始まるアドレスにて確認をしてください。

問題なければサーバー切り替えに進みましょう。

STEP7:ロリポップからエックスサーバービジネスへのサーバー切り替え(SSL実装)

データ移行と事前確認が済んだら、サーバーを切り替えます。

ネームサーバーの変更申請をしてから完全に切り替わるまで数時間~24時間かかるため、SSLの事前設定をしていない場合や、メールサーバーの移転も同時にしている場合には、夜間や定休日に切り替えるなどの対応をすると安心です。

ドメインの契約管理をしているサービスにログインし、該当ドメインのネームサーバーを下記エックスサーバーのものに変更すれば切り替え作業は完了です。

ns1.xbiz.ne.jp
ns2.xbiz.ne.jp
ns3.xbiz.ne.jp

STEP8:WordPress引越し完了

ネームサーバーが切り替わって、WordPressの表示・動作が問題なければロリポップからエックスサーバービジネスへのWordPress引越しは完了です。

本記事の解説は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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この記事を書いた人

サイト引越し屋さん編集部

日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。日本ウェブ解析士協会(WACA)所属。

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