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サイト引越し屋さん編集部
さくらのレンタルサーバーからエックスサーバービジネスへのWordPress引越し手順
こんにちは、日本でもっとも利用されているWordPressのサーバー移転代行&保守管理サービス『サイト引越し屋さん』です。
本記事では、さくらのレンタルサーバーからエックスサーバービジネスへのWordPress引越し手順を合計52枚におよぶキャプチャ画像を用いて詳細に解説しています。
作業は大きく8個のステップに分かれています。
- さくらのレンタルサーバーにてFTPデータのダウンロード
- さくらのレンタルサーバーにてDBデータのエクスポート
- エックスサーバービジネスにて各種初期設定
- エックスサーバービジネスにてFTPデータのアップロード
- エックスサーバービジネスにてDBデータのインポート
- hostsによる事前の表示・動作確認
- さくらのレンタルサーバーからエックスサーバービジネスへのサーバー切り替え
- WordPress引越し完了
1つずつ順を追いながら解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
※まだエックスサーバービジネスの契約がお済でない方は、済ませてからお読みください。
「さくらのレンタルサーバーからエックスビジネスへのWPを引越したい」
「自分で移管作業して失敗するのが怖い、、、」
そんなときは私たちサイト引越し屋さんにお任せください。
専門のスタッフが作業を代行いたします。
目次(クリックで飛べます!)
STEP1:さくらのレンタルサーバーにてFTPデータのダウンロード
WordPressはFTPとDBの2種類のデータで構成されています。
まずはFTPデータから作業していきます。
FTPデータをダウンロードするためには、FTPソフトが必要です。
まだお持ちでない場合は下記の記事を参考にご用意ください。
FTPソフトに設定するためのFTPアカウント情報は、さくらのレンタルサーバー契約時の完了メールに記載されています。
契約完了時のメールが手元になく確認できない場合には、さくらのレンタルサーバーのコントロールパネルのログイン情報がFTP情報と連動しているため、そのログイン情報から確認することも可能です。
コントロールパネルのログインページはこちらです。
FTPアカウントとログインページは下記の仕様で連動しています。
【FTPホスト名】:ドメイン名(●●.sakura.ne.jp)
【FTPアカウント名】ドメインの名の.sakuraの前部分
【FTPパスワード】パスワード
※FTPアカウントはこのあと使うので、内容をメモしておいてください。
FTPアカウントが用意できたら、FTPソフトでサーバーに繋いでデータをダウンロードします。
さくらのレンタルサーバーの場合、移転対象ファイルはコントロールパネルから確認できます。
先ほどのログイン画面からログインし「ドメイン/SSL」>「ドメイン/SSL」へ進みます。
該当ドメインの右に表示されている「www/●●●●●」がFTPデータの格納先フォルダになります。
上記フォルダ内の全データをダウンロードしてください。
ご自身のPCにダウンロード出来たら、FTP内のファイル数とPCにダウンロードしたファイル数が一致しているか確認してください。
FTPソフトやPCは、ファイル群を選択して右クリック「プロパティ」からファイル数を表示できることが多いです。
ファイル数が一致していればFTPのダウンロードは完了です。
次は、DBデータのエクスポート作業です。
STEP2:さくらのレンタルサーバーにてDBデータのエクスポート
DBデータのエクスポートはレンタルサーバー提供のphpMyAdminを利用します。
phpMyAdminにログインするためには以下の情報が必要になります。
- データベース名
- データベースのユーザー名
- データベースのパスワード
- データベースのホスト名
これら情報を確認するためには、先ほどダウンロードしたFTPデータの中から「wp-config.php」というファイルを探し、
Windowsスタートメニューの「アクセサリ」から「メモ帳」で開くか、「秀丸」や「SublimeText」などのテキストエディタで開いてください。wp-config.php内には下記のように記されています。
使用するのは「○○」「☓☓」「△△」「□□」の箇所です。
後ほど使用するのでメモしておいてください。
/** WordPress のためのデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘○○○○○○○○○○’);
/** MySQL データベースのユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓’);
/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘△△△△△△△△△△’);
/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', '□□□□□□□□□□');
上記の情報が手に入ったらさくらのレンタルサーバーのphpMyAdminにアクセスしてください。
まずはサーバーパネルの「Webサイト/データ」>「データベース」に進みます。
該当データベースの右にある「phpMyAdminログイン」を押します。
下記のログイン画面が表示されますので、先ほどのDBユーザー名とDBパスワードでログインしてください。
phpMyAdminにログインしたら上部のメニューにある「エクスポート」を押してください。
エクスポート設定の一覧が表示されるので、各種設定を調整してからエクスポートを行います。
まずは冒頭のエクスポート方法を「詳細-可能なオプションをすべて表示」にしてください。
次に生成オプションを「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する」にチェックを入れてください。
最後に作成するクエリの最大長を「1000」に変更しましょう。
以上の設定ができたら、一番下までいき「エクスポート」ボタンを押してください。
PCに○○○○○.sqlと名の付くファイルが保存されるはずです。
エクスポートしたファイルが完全なデータであるか念のため確認をします。
メモ帳やテキストエディタ等で該当ファイルを開いてください。
ファイルを開くと大量のコードが表示されるので、最終行を見てください。
下記のようなコードが最後に3行書かれていれば完全なDBデータと言えます。
ここまでの作業でWordPressのデータバックアップは完了です。
ここから先は移転先であるエックスサーバービジネスでの作業になります。
STEP3:エックスサーバービジネスにて各種初期設定
エックスサーバービジネスにデータ移行する前に、まずはサーバー内の各種設定を4つ行います。
- 独自ドメイン設定
- PHPバージョン設定
- DB設定
- SSL設定
独自ドメイン設定
まずはエックスサーバーで独自ドメインを利用するための設定を行います。
こちらのページから管理画面にログインしてください。
管理画面の「ドメイン」内にある「ドメイン設定」に進んでください。
上部のメニュー「ドメイン設定追加」を押します。
ドメイン名を入力して、右下の「確認画面へ進む」を押してください。
確認画面が表示されるので、追加するボタンを押してください。
下記のように「ドメイン設定の追加を完了しました。設定内容は以下の通りです。」と表示されたらドメインの設定は完了です。
次はPHPバージョン設定に進みます。
PHPバージョン設定
次はPHPバージョン設定です。PHPとは、WordPressを動かすためのプログラムです。
PHPにはバージョンがいくつかあり、使用しているレンタルサーバーやWordPressのバージョンに応じて使い分ける必要があります。
WordPress移転の場合、移転元と移転先のレンタルサーバーでPHPのバージョンを揃えないと不具合が起きるリスクがあります。
そのため、下記の手順にてPHPバージョンを調整してください。
まずは移転元のさくらのレンタルサーバー管理画面にログインし「スクリプト設定」から「言語のバージョン設定」に進みます。
下にスクロールすると「PHPのバージョン」という記載があるので、その下の「現在の設定」の右に書いてある数値をメモしておいてください。
次に、移転先であるエックスサーバービジネス側のPHP設定です。
エックスサーバービジネスのサーバーパネル内メニュー「PHP」内の「PHP Ver.切替」に進みます。
該当ドメインの右にある「選択する」を押します。
PHP設定の管理画面が表示されるので、「現在のバージョン」の下の数値を確認し、さくらのレンタルサーバーの数値と同じになるよう変更しましょう。
これにてPHPバージョン設定は完了です。
次に、DB設定をします。
DB設定
ここからは移転先のエックスサーバービジネスにおけるDB設定について解説します。
ちなみに、DBとはデータベースの略称です。サイトの情報や投稿データを保存する場所です。
まずはエックスサーバービジネスのサーバーパネルにあるメニュー「データベース」の中にある「MySQL設定」に進んでください。
タブメニュー内の「MySQL追加」を押します。
MySQLデータベース名に任意の内容を入力のうえ「確認画面へ進む」を押します。
DBを新規追加できたら、次はDBユーザーの作成です。
タブメニューの「mySQLユーザー追加」を押します。
ユーザー設定画面が表示されるので「MySQLユーザID」と「パスワード」を入力のうえ、「確認画面へ進む」を押してください。
DBユーザーが作成できたら、DB本体とDBユーザーの紐づけを行います。
タブメニューの「MySQL一覧」を押します。
作成したDB名の右にあるアクセス権未所有ユーザの中から先ほど作成したDBユーザーを選択し、右の「追加」ボタンを押してください。
最後に、DBのホスト名を調べます。
タブメニューの「MySQL情報」を押してください。
ホスト名の右に書いてある文字列がDBのホスト名になります。
ここまで作成した4つのDB情報(DB名、DBユーザー名、パスワード、ホスト名)はこのあと使用するのでメモしておいてください。
最後にSSL設定を行います。
事前SSL設定
SSLとは、Webサイトをhttpsから始まるアドレスで利用するための仕組みです。
httpsでのアクセスによって、よりセキュリティの高い状態でWebサイトの閲覧が可能です。
現状のさくらのレンタルサーバーにてSSLを利用している場合には、移転先のエックスサーバービジネスでも事前にSSLの設定をしておく必要があります。
※事前設定しないとサーバー切り替え直後httpsアクセスが出来なくなるためご注意ください。
まずはエックスサーバービジネスのサーバーパネルにログインして、ドメインメニュー内の「SSL設定」に進みます。
該当ドメインの右にある「選択する」ボタンを押します。
SSL設定画面が表示され、現在の設定はOFFになっているはずなので、右にある「変更」ボタンを押してください。
SSLの認証方法が表示されるので「他社ネームサーバーでのDNS認証」を選択します。
上記のDNSレコード情報を表示させたまま、次はさくらインターネットの会員パネルにこちらのページからログインしてください。
契約情報内の「ドメインの契約情報を確認」に進みます。
該当ドメイン情報の右下にある「Whois情報変更」をクリックしてください。
さくらのドメイン一覧の中から該当ドメイン右の「ゾーン」を押してください。
DNSのレコード一覧が表示されるので、右下の「編集」ボタンを押します。
するとレコードが追加できるようになるので、エックスサーバー側で発行したTXTレコードを下記の形式で入力してください。
- エントリ名:ホスト名のドメイン直前までの文字部分
- タイプ:テキスト(TXT)
- データ:内容をそのまま転記
入力できたら右の「追加」ボタンを押します。
2つとも追加できたら右下の「保存」ボタンを教えてください。
2つのレコード追加が完了したら10分ほど待ちます。
10分経過したらエックスサーバービジネスで開いたままにしていたSSL設定画面を表示させ、右下のSSL追加ボタンを押します。
下記のように「独自SSL設定をONにしました」と表示されたら事前SSL設定は完了です。
これにてエックスサーバービジネスでの各種初期設定は完了です。
次はいよいよWordPressデータの移行作業をしていきます。
STEP4:エックスサーバービジネスにてFTPデータのアップロード
次は、WordPressのデータ移行作業です。
移転元のときと同様、FTPデータから作業します。
FTPソフトに設定するためのFTPアカウント情報は、エックスサーバービジネス契約時の完了メールに記載されています。
契約完了時のメールが手元になく確認できない場合には、エックスサーバービジネスのサーバーパネル内の「FTP」>「サブFTPアカウント設定」から新しいFTPアカウントを作ることも可能です。
※FTPアカウントはこのあと使うので、内容をメモしておいてください。
メモした内容をFTPソフトに設定して、エックスサーバービジネスに繋ぎましょう。
FTPでサーバーに繋いだら、/pulic_html/該当ドメイン/直下にファイルをアップロードします。
ファイルアップロード後、念のためPC内とエックスサーバービジネス内のファイル数が一致しているか確認しておくと安心です。
ファイル数が一致していれば、FTPデータ移行は完了です。
ここで、FTPデータ移行に付随してwp-config.php(WordPressのDB情報などを管理しているファイル)の修正もまとめて行います。
wp-config.phpの修正
まずはPC内にあるwp-config.phpファイルをメモ帳やテキストエディタ等で開いてください。
開いたら、下記4ヵ所を先ほど作成した新規DBの内容に書き換えます。
/** WordPress のためのデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘○○○○○○○○○○’);
/** MySQL データベースのユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓’);
/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘△△△△△△△△△△’);
/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', '□□□□□□□□□□');
書き換え終わったら、wp-config.phpファイルを上書き更新します。
上書きできたら、エックスサーバービジネス内のwp-config.phpファイルに上書きアップロードしてください。
これにてwp-config.phpファイルの修正も完了です。
次はDBデータの移行作業に進みます。
STEP5:エックスサーバービジネスにてDBデータのインポート
エックスサーバービジネスにもphpMyAdminが標準搭載されているため、手軽にDBデータを取り扱うことが可能です。
サーバー管理画面のメニュー「データベース」にある「phpMyAdmin」に進んでください。
ログイン画面が表示されるので、先ほどメモした「データベースのユーザー名」と「データベースのパスワード」を入力してログインします。
左の項目内から該当のDB名をクリックしたうえで、上部メニュー「インポート」を押します。
インポート設定画面に進むので「ファイル選択」にてmixhostからエクスポートしたDBファイルを選択してください。
それ以外は特に設定の必要はないのでページ最下部まで進み「インポート」を押します。
下記の「インポートは正常に終了しました。」が表示されたらDBのデータ移行は完了です。
以上でWordPressのデータ移行は完了になります。
次はサーバー切り替え前の表示・動作確認についてです。
STEP6:hostsによる事前の表示・動作確認
WordPressのサーバー移転では、データが問題なく移行できていても表示・動作がうまくいかずなんらかの調整が必要になることがあります。
そのため、サーバー切り替え前に表示・動作を確認しておくと安心です。
サーバー切り替え前に表示・動作を確認する方法については下記記事をご参考ください。
上記記事で使用するサーバーIPアドレスの調べ方は下記になります。
エックスサーバービジネスのサーバーパネル内メニュー「サーバー情報」をクリックします。
「IPアドレス」に書かれている数字がサーバーのIPアドレスになります。
hosts設定で新サーバーに繋いだ状態でWebサイトを確認し、問題なければサーバー切り替えに進みましょう。
なお、ここでご紹介した事前の表示・動作確認は、下記3つのケースでのみ有効です。
- SSLを導入しておらずWebサイトのアドレスがhttpである場合
- 有料SSLを契約しており既にエックスサーバービジネスにて実装している場合
- さくらインターネットにてドメイン契約しており事前SSL設定済の場合
上記に当てはまらない場合には、httpsアドレスでの表示・動作確認は事前に出来ません。
そのため、無料SSLを利用する場合はサーバー切り替え後のSSL実装となり、切り替え後一時的にhttpsでのアクセスが出来なくなります。
それを踏まえたうえでサーバー切り替えを実施するようにしてください。
または、一時的にネームサーバーをさくらインターネット以外で持たせることでTXTレコードを追加することが可能になるため、DNS設定の知識がある方は別の方法にて事前SSLを導入することも可能です。
STEP7:さくらのレンタルサーバーからエックスサーバービジネスへのサーバー切り替え(SSL実装)
データ移行と事前確認が済んだら、サーバーを切り替えます。
ドメインの契約管理をしているサービスにログインし、該当ドメインのネームサーバーを下記エックスサーバービジネスのものに変更しましょう。
ns1.xbiz.ne.jp
ns2.xbiz.ne.jp
ns3.xbiz.ne.jp
ネームサーバーの変更申請をしてから完全に切り替わるまでに、数時間~24時間かかります。
STEP8:WordPress引越し完了
ネームサーバーが切り替わって、WordPressの表示・動作が問題なければさくらのレンタルサーバーからエックスサーバービジネスへのWordPress引越しは完了です。
本記事の解説は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
「さくらのレンタルサーバーからエックスビジネスへのWPを引越したい」
「自分で移管作業して失敗するのが怖い、、、」
そんなときは私たちサイト引越し屋さんにお任せください。
専門のスタッフが作業を代行いたします。
この記事を書いた人
サイト引越し屋さん編集部
日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。日本ウェブ解析士協会(WACA)所属。
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