mixhostからラッコサーバーへのWordPress引越し
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サイト引越し屋さん編集部

mixhostからラッコサーバーへのWordPress引越し手順

こんにちは、日本でもっとも利用されているWordPressのサーバー移転代行&保守管理サービス『サイト引越し屋さん』です。

本記事では、mixhostからラッコサーバーへのWordPress引越し手順を合計45枚におよぶキャプチャ画像を用いて詳細に解説しています。

作業は大きく8個のステップに分かれています。

  1. mixhostにてFTPデータのダウンロード
  2. mixhostにてDBデータのエクスポート
  3. ラッコサーバーにて各種初期設定
  4. ラッコサーバーにてFTPデータのアップロード
  5. ラッコサーバーにてDBデータのインポート
  6. hostsによる事前の表示・動作確認
  7. mixhostからラッコサーバーへのサーバー切り替え
  8. WordPress引越し完了

1つずつ順を追いながら解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。

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STEP1:mixhostにてFTPダウンロード

WordPressはFTPとDBの2種類のデータで構成されています。
まずはFTPデータから作業していきます。

FTPデータをダウンロードするためには、FTPソフトが必要です。
まだお持ちでない場合は下記の記事を参考にご用意ください。

FTPソフトに設定するためのFTPアカウント情報は、mixhost契約完了の通知メールに記載されています。契約完了時のメールが手元になく確認できない場合には、下記の手順で新規アカウントを作成してください。

まずはこちらのページからmixhostアカウント全体の管理画面にログインします。
ログインしたら、管理画面内の該当サーバー右にある「Log in to cPanel」を押します。

mixhostのLog in to cPanel

サーバーパネルが表示されるので「ファイル」>「FTPアカウント設定」に進みます。

mixhostのFTPアカウント設定

下記赤枠の個所を任意の内容で記入してください。
ディレクトリのところは「public_html」にて登録することをお勧めします。

すべて入力が終わったら「FTPアカウントを作成」をクリックしてください。
これにてFTPアカウントの作成は完了です。アカウント名とパスワードをメモしておいてください。

FTPアカウントを作成

それから、FTPソフトに繋ぐためにはあとホスト名が必要です。
mixhostのホスト名は、サーバー管理画面の右上「一般情報」の中にある「共有IPアドレス」になります。

mixhostの共有IPアドレス

ここまで出てきたFTPアカウント、パスワード、ホスト名はこのあと使うので、内容をメモしておいてください。

先ほどご紹介したFTPソフトの解説記事をもとに、FTPソフトでサーバーに繋いでデータをダウンロードしていきます。

mixhostの場合、移転対象ファイルは「該当ドメインフォルダ配下」の中に格納されています。
WordPress以外のサイトも運用している場合には、適宜精査しましょう。

ご自身のPCにダウンロード出来たら、FTP内のファイル数とPCにダウンロードしたファイル数が一致しているか確認してください。FTPソフトやPCは、ファイル群を選択して右クリック「プロパティ」からファイル数を表示できることが多いです。

プロパティからファイル数を確認

ファイル数が一致していればFTPのダウンロードは完了です。
次は、DBデータのエクスポート作業です。

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STEP2:mixhostにてDBデータのエクスポート

DBデータのエクスポートはmixhost提供のphpMyAdminを利用します。
phpMyAdminとはDBデータを扱うためのシステムです。

mixhostでphpMyAdminを使用しDBデータをエクスポートするためには「データベース名」が必要になります。
データベース名を確認するためには、先ほどダウンロードしたFTPデータの中から「wp-config.php」というファイルを探し、

wp-config.phpファイル

Windowsスタートメニューの「アクセサリ」から「メモ帳」で開くか、「秀丸」や「SublimeText」などのテキストエディタで開いてください。wp-config.php内には下記のように記されています。

使用するのは「○○」の箇所です。
後ほど使用するのでメモしておいてください。

/** The name of the database for WordPress */
define(‘DB_NAME’, ‘○○○○○○○○○○’);

上記の情報が手に入ったらmixhostのphpMyAdminにアクセスしてください。
mixhost管理画面の「データベース」>「phpmyadmin」から入れます。

mixhostのphpMyAdmin

phpMyAdminにログインしたら、左側のDB一覧から該当のデータベース名をクリックのうえ、上部のメニューにある「エクスポート」を押してください。

phpMyAdminのエクスポート

エクスポート設定の一覧が表示されるので、各種設定を調整してからエクスポートを行います。
まずは冒頭のエクスポート方法を「詳細-可能なオプションをすべて表示」にしてください。

詳細-可能なオプションをすべて表示

次に生成オプションを「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する」にチェックを入れてください。

DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する

最後に作成するクエリの最大長を「1000」に変更しましょう。

作成するクエリの最大長を1000に変更

以上の設定ができたら、一番下までいき「エクスポート」ボタンを押してください。
PCに○○○○○.sqlと名の付くファイルが保存されるはずです。

エクスポートしたファイルが完全なデータであるか念のため確認をします。
メモ帳やテキストエディタ等で該当ファイルを開いてください。

ファイルを開くと大量のコードが表示されるので、最終行を見てください。
下記のようなコードが最後に3行書かれていれば完全なDBデータと言えます。

完全なDBデータ

ここまでの作業でWordPressのデータバックアップは完了です。
ここから先は移転先であるラッコサーバーでの作業になります。

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STEP3:ラッコサーバーにて各種初期設定

ラッコサーバーにデータ移行する前に、まずはサーバー内の各種設定を4つ行います。

  • 独自ドメイン設定
  • PHPバージョン設定
  • DB設定
  • 事前SSL設定

独自ドメイン設定

まずはラッコサーバーで独自ドメインを利用するための設定を行います。
こちらのページから管理画面にログインしてください。

独自ドメインを設定する移転先のアカウント右の「ドメイン管理/追加」を押します。

ラッコサーバーでドメイン管理/追加

ドメイン追加」を押します。

ドメイン追加

記入欄が表示されるので、今回追加するドメインを記入して「次へ」を押します。

ドメイン名追加の案内

独自ドメイン設定に付随する設定項目が表示されるので、WordPress自動インストールを「インストールしない」にして「追加」を押します。

ドメイン追加

下記のように「ドメインの追加が完了しました!」と表示されたら独自ドメインの設定は完了です。

ドメインの追加完了の案内

PHPバージョン設定

PHPバージョンの調整は下記の手順にて行います。

まずは移転元のmixhost管理画面にログインし、下にスクロールして出てくるメニュー「ソフトウェア」内の「MultiPHPマネージャー」に進みます。

MultiPHPマネージャー

該当ドメインの右にあるPHPバージョンがmixhost側のバージョンです。
こちらを確認しメモしておいてください。

PHPバージョンの確認

次に、移転先であるラッコサーバーにログインします。

該当サーバーをクリックするとメニュー一覧が表示されるので「サーバー管理画面(cPanel)」に進みます。

ラッコサーバーのサーバー管理画面(cPanel)

サーバー管理画面の下のほうにスクロールし「MultiPHPマネージャー」を押します。

ラッコサーバーのMultiPHPマネージャー

該当ドメインの左にあるチェックマークを付けてから、右上の「PHPバージョン」をクリックし、移転元であるmixhostと同じバージョンを選択します。

選択できたらすぐ下にある「適用」ボタンを押してください。

PHPバージョンの適用

これにてPHPバージョン設定は完了です。

もう一つ移転先サーバーの初期設定として、DB設定があります。

DB設定

ここからは移転先のラッコサーバーにおけるDB設定について解説します。
ちなみに、DBとはデータベースの略称です。サイトの情報や投稿データを保存する場所です。

まずは管理画面の「サーバー管理画面(cPanel)」に進んでください。

サーバー管理画面(cPanel)

サーバー管理画面の下にスクロールし「MySQLデータベース」を押します。

ラッコサーバーのMySQLデータベース

まずは「新しいデータベースを作成」の下にある「新しいデータベース」右の入力欄に任意の名称を記入して、下の「データベースを作成」を押します。

データベースを作成

次にデータベースに接続するためのユーザーを作成します。「mySQLユーザー」の下にある「新規ユーザーを追加」下の「ユーザーネーム」と「パスワード」を任意で入力して、「ユーザーを作成」を押します。

なお、ここまで作成したDB情報はあとで使用するのでメモしておいてください。

mySQLユーザーの新規ユーザーを作成

最後に、作成したDBに対してユーザーがアクセス出来るよう設定します。
作成した「ユーザー」と「データベース」を選択して、「追加」を押してください。

mySQLユーザーの新規ユーザーを追加

これにてデータベースの設定は完了です。

次は事前SSL設定に進みます。

事前SSL設定

SSLとは、Webサイトをhttpsから始まるアドレスで利用するための仕組みです。
httpsでのアクセスによって、よりセキュリティの高い状態でWebサイトの閲覧が可能です。

現状のmixhostにてSSLを利用している場合には、移転先のmixhostでも事前にSSLの設定をしておく必要があります。
事前設定しないとサーバー切り替え直後httpsアクセスが出来なくなるためご注意ください。

まずはラッコサーバー管理画面の該当アカウントをクリック後に表示される「事前SSL認証」に進んでください。

ラッコサーバーの事前SSL認証

事前SSL認証を行うドメイン選択画面が表示されるので、該当ドメインを選択します。

事前SSL認証を行うドメイン名を選択

チェックボックスにチェックして「DNS認証」を選択します。

DNS認証

下記のDNS認証用の情報が表示されるので、この画面を表示されたままの状態で別のウィンドウを開きmixhostのサーバーパネルにログインします。

ラッコサーバーのDNS認証用の情報

mixhostサーバーパネル内メニュー「ドメイン」から「ゾーンエディタ」に進みます。

ゾーンエディタ

該当ドメインの右にある「管理」ボタンをクリックします。

管理ボタン

ゾーン設定画面が表示されるので「記録を追加」ボタンを押します。

記録を追加

先ほどエックスサーバー側で発行したTXTレコードを記入します。

「タイプ」は必ずTXTを選択してください。他を選択するとWebサイトの表示に影響する可能性があるので注意してください。

入力できたら「記録を保存」を押してレコードを追加しましょう。
2つあると思うので、1つずつ追加していきます。

記録を保存

mixhostでDNSレコードの設定が完了したら10分ほど待ちます。
10分経過したらラッコサーバーで表示させたままにしておいたDNS設定情報の画面で「認証」ボタンを押してください。

下記のように「事前SSL認証が完了しました。」と表示されたら完了です。

事前SSL認証が完了

これにてラッコサーバーでの各種初期設定は完了です。

次はいよいよWordPressデータの移行作業をしていきます。

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STEP4:ラッコサーバーにFTPアップロード

次は、WordPressのデータ移行作業です。
移転元のときと同様、FTPデータから作業します。

ラッコサーバーのFTPアカウントは下記の手順にて確認できます。
まずは該当アカウントをクリック後に表示されるメニューの「サーバー情報」をクリックします。

ラッコサーバーのサーバー情報

サーバー情報が表示されるので、下に進みFTPの個所を確認しメモしてください。
パスワードについては契約完了時の通知メールに記載されています。

ラッコサーバーのFTP接続情報

もしパスワードが分からない場合には、新規でFTPアカウントを作成することも可能です。
その場合は下記公式ヘルプを参考にしてみてください。

参考)FTP接続情報の確認方法・アカウント作成方法

メモした内容をFTPソフトに設定して、ラッコサーバーに繋ぎましょう。
FTPでサーバーに繋いだら、/pulic_html/該当ドメイン/直下にファイルをアップロードします。

ファイルアップロード後、念のためPC内とラッコサーバー内のファイル数が一致しているか確認しておくと安心です。

ラッコサーバー内のファイル数が一致しているか確認

ファイル数が一致していれば、FTPデータ移行は完了です。

ここで、FTPデータ移行に付随してwp-config.php(WordPressのDB情報などを管理しているファイル)の修正もまとめて行います。

wp-config.phpの修正

まずはPC内にあるwp-config.phpファイルをメモ帳やテキストエディタ等で開いてください。
開いたら、下記4ヵ所を先ほど作成した新規DBの内容に書き換えます。

/** WordPress のためのデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘○○○○○○○○○○’);

/** MySQL データベースのユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓’);

/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘△△△△△△△△△△’);

/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', '□□□□□□□□□□');

書き換え終わったら、wp-config.phpファイルを上書き更新します。
上書きできたら、RSサーバー内のwp-config.phpファイルに上書きアップロードしてください。

これにてwp-config.phpファイルの修正も完了です。
次はDBデータの移行作業に進みます。

STEP5:ラッコサーバーにてDBインポート

ラッコサーバーにもphpMyAdminが標準搭載されているため、手軽にDBデータを取り扱うことが可能です。

サーバー管理画面のメニュー「データベース」にある「phpMyAdmin」に進んでください。

ラッコサーバーのphpMyAdmin

左の項目内から該当のDB名をクリックしたうえで、上部メニュー「インポート」を押します。

phpMyAdminのインポート

インポート設定画面に進むので「ファイル選択」にてmixhostからエクスポートしたDBファイルを選択してください。

インポートするファイルの選択

それ以外は特に設定の必要はないのでページ最下部まで進み「インポート」を押します。

下記の「インポートは正常に終了しました。」が表示されたらDBのデータ移行は完了です。

インポートは正常に終了しました。

以上でWordPressのデータ移行は完了になります。
次はサーバー切り替え前の表示・動作確認についてです。

STEP6:hostsによる事前の表示・動作確認

WordPressのサーバー移転では、データが問題なく移行できていても表示・動作がうまくいかずなんらかの調整が必要になることがあります。
そのため、サーバー切り替え前に表示・動作を確認しておくと安心です。

サーバー切り替え前に表示・動作を確認する方法については下記記事をご参考ください。

上記記事で使用するサーバーIPアドレスの調べ方は下記になります。

ラッコ管理画面の該当アカウントをクリック後に表示されるメニューの「サーバー情報」をクリックします。

ラッコサーバーのサーバー情報

サーバー情報が表示されるので「契約内容」にある「IP」の右に書かれている数字がサーバーのIPアドレスになります。

ラッコサーバーのIPアドレス

hosts設定で新サーバーに繋いだ状態でWebサイトを確認し、問題なければサーバー切り替えに進みましょう。

STEP7:mixhostからラッコサーバー切り替え

データ移行と事前確認が済んだら、サーバーを切り替えます。

ドメインの契約管理をしているサービスにログインし、該当ドメインのネームサーバーを下記ラッコサーバーのものに変更しましょう。

ns1.rakko.zone
ns2.rakko.zone

なお、ネームサーバーの変更申請をしてから完全に切り替わるまでに、数時間~24時間ほどかかります。

STEP8:WordPress引越し完了

ネームサーバーが切り替わって、WordPressの表示・動作が問題なければmixhostからラッコサーバーへのWordPress引越しは完了です。

本記事の解説は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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この記事を書いた人

サイト引越し屋さん編集部

日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。

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