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- セキュリティ
近年多発するDDoS攻撃の実態と対策
※本記事は、株式会社未来研究所による寄稿記事となっております。
みなさん、こんにちは。
情報セキュリティサービスを提供する『未来研究所』です。
さて、みなさんは次のような疑問や不安をお持ちではありませんか。
「近年 DDoS(分散型サービス妨害)攻撃が話題になっているけど、実際にどんな影響があるの?何をすれば防げるの?」
そんな方向けに、本記事では「DDoS攻撃の基本的な説明」から、「2024年末から2025年初頭にかけて発生した大規模攻撃の詳細」、「企業が取るべき対策」までを広く解説します。
ぜひ参考にしてください。
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目次(クリックで飛べます!)
DDoS(分散型サービス妨害)攻撃とは?
DDoS(分散型サービス妨害 Distributed Denial of Service)攻撃とは、多数のコンピュータやIoTデバイスを利用して特定のサーバーに大量のデータを送りつけ、過負荷状態にさせてサービスを利用不能にする攻撃手法です。
特に近年は、IoT機器を悪用したボットネットを活用した攻撃が増加しており、従来よりも大規模かつ持続的な攻撃が可能になっています。
2024年末~2025年にかけてのDDoS攻撃の実態
2024年末から2025年初頭にかけて、日本国内の複数の大手企業がDDoS攻撃の被害を受けました。被害が報告された企業には以下のような組織が含まれます。
- 日本航空(JAL)
- 三菱UFJ銀行
- みずほ銀行
参考:JALや三菱UFJ銀行など7社以上が被害、多発するDDoS攻撃の共通点
その他、国内の大手金融機関およびオンラインサービス企業、特に、2025年1月6日には、トレンドマイクロ社がIoTボットネットを利用した攻撃を確認し、攻撃命令を出す「C&C(コマンド&コントロール)サーバー」からの指令を観測したと発表しました。
この攻撃は「Mirai」や「Bashlite」などのマルウェアに由来するものであると考えられています。
DDoS攻撃の主な手法
DDoS攻撃にはさまざまな手法があります。
このなかでも、最近の攻撃で特に多用された手法は以下の3つです。
- UDPフラッド攻撃
- HTTPフラッド攻撃
- IoTボットネットを利用した攻撃
1. UDPフラッド攻撃
UDP(User Datagram Protocol)の特性を悪用し、大量のパケットを送信してターゲットのサーバーの帯域を圧迫する攻撃です。UDPは、TCPと異なり攻撃者側も少ないリソースで攻撃ができる点が特徴です。
2. HTTPフラッド攻撃
Webサーバーに対して大量のHTTPリクエストを送りつけ、リソースを消費させる攻撃です。特にECサイトや金融機関のオンラインサービスが標的となることが多いです。
HTTPサービスを公開しているという特定上、被害をゼロにすることが難しいです。
3. IoTボットネットを利用した攻撃
感染したIoTデバイスを遠隔操作し、一斉に攻撃を仕掛ける手法です。近年のDDoS攻撃の主流となっており、攻撃規模が大きくなる傾向があります。
企業が取るべきDDoS攻撃対策
DDoS攻撃の被害を最小限に抑えるために、企業は以下の対策を実施することが推奨されます。
- トラフィック監視の強化
- CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)の導入
- 専用セキュリティツールの活用
1. トラフィック監視の強化
ネットワークトラフィックを常に監視し、異常な通信パターンを早期に検知することで、攻撃の兆候を察知できます。
たとえば、同一IPアドレスからの同一通信パターンを検出することによって、DDoS攻撃と見なすことが可能である。あらかじめ設定した閾値を超えた場合には、通信の遮断を行います。
2. CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)の導入
CDNを利用することで、攻撃の影響を分散し、オリジンサーバーへの直接的な負荷を軽減できます。
3. 専用セキュリティツールの活用
WAF(Web Application Firewall)やDDoS対策専用のアプライアンスを導入し、不正なアクセスを遮断することで攻撃の影響を抑えられます。
まとめ
DDoS攻撃は近年ますます巧妙化・大規模化しており、日本国内の大手企業もその標的となっています。企業は、トラフィックの監視強化やCDNの活用、専用セキュリティツールの導入を通じて、DDoS攻撃の被害を未然に防ぐことが重要です。
未来研究所は、サイト引越し屋さんと協力してセキュアなWebサイトを提供しております。DDoS攻撃も含め、Webサイトの安全性に不安をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。
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この記事を書いた人
サイト引越し屋さん編集部
日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。
この記事を監修した人
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株式会社未来研究所
サイバーセキュリティ企業「未来研究所」の中の人です。 プラットフォーム脆弱性診断ツール『イージスEW』のASM+レコナイ(偵察)・ペネトレ診断と、伴走サービスで、セキュアな環境を提供します。SoftwareISAC・日本セキュリティマネジメント学会所属。
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