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サイト引越し屋さん編集部
ロリポップからさくらのレンタルサーバへのWordPress引越し手順
移転先のさくらレンタルサーバが古い仕様のプランの場合には、PHPバージョンの変更がドメイン単位ではなくサーバー全体で統一設定なことに注意。これ後で説明。
こんにちは、日本でもっとも利用されているWordPressのサーバー移転代行&保守管理サービス『サイト引越し屋さん』です。
本記事では、ロリポップからさくらのレンタルサーバへのWordPress引越し手順を合計41枚におよぶキャプチャ画像を用いて詳細に解説しています。
作業は大きく8個のステップに分かれています。
- ロリポップにてFTPデータのダウンロード
- ロリポップにてDBデータのエクスポート
- さくらのレンタルサーバにて各種初期設定
- さくらのレンタルサーバにてFTPデータのアップロード
- さくらのレンタルサーバにてDBデータのインポート
- hostsによる事前の表示・動作確認
- ロリポップからさくらのレンタルサーバへのサーバー切り替え
- WordPress引越し完了
1つずつ順を追いながら解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
「ロリポップからさくらのレンタルサーバへのWP引越し作業を代行してほしい」
「自分で移管作業して失敗するのが怖い、、、」
そんなときは私たちサイト引越し屋さんにお任せください。
専門のスタッフが作業を代行いたします。
STEP1:ロリポップにてFTPダウンロード
WordPressはFTPとDBの2種類のデータで構成されています。
まずはFTPデータから作業していきます。
FTPデータをダウンロードするためには、FTPソフトが必要です。
まだお持ちでない場合は下記の記事を参考にご用意ください。
FTPソフトに設定するためのFTPアカウント情報はロリポップの管理画面から確認が可能です。
まずはこちらのログインページからロリポップにログインしましょう。
「ユーザー設定」下の「アカウント情報」をクリックしましょう。
アカウント情報内にあるFTPサーバーのログイン情報を確認します。
以下の情報がFTPソフトで接続するための内容になります。
FTPアカウント情報が分かったら、FTPソフトでサーバーに繋いでデータをダウンロードしていきます。
ロリポップの場合、移転対象ファイルはロリポップ管理画面の「サーバーの管理・設定」から「独自ドメイン設定」に進むと確認できます。
該当ドメインの公開(アップロード)フォルダを確認します。
FTPソフトを使って該当の公開用フォルダからご自身のPCにデータをダウンロード出来たら、FTP内のファイル数とPCにダウンロードしたファイル数が一致しているか確認してください。
FTPソフトやPCは、ファイル群を選択して右クリック「プロパティ」からファイル数を表示できることが多いです。
ファイル数が一致していればFTPのダウンロードは完了です。
次は、DBデータのエクスポート作業です。
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STEP2:ロリポップにてDBエクスポート
DBデータのエクスポートはロリポップ提供のphpMyAdminを利用します。
phpMyAdminとはDBデータを扱うためのシステムです。
また、phpMyAdminにログインするためには以下の情報が必要になります。
- データベース名
- データベースのユーザー名
- データベースのパスワード
- データベースのホスト名
これら情報を確認するためには、先ほどダウンロードしたFTPデータの中から「wp-config.php」というファイルを探し、
Windowsスタートメニューの「アクセサリ」から「メモ帳」で開くか、「秀丸」や「SublimeText」などのテキストエディタで開いてください。wp-config.php内には下記のように記されています。
使用するのは「○○」「☓☓」「△△」「□□」の箇所です。
後ほど使用するのでメモしておいてください。
/** WordPress のためのデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘○○○○○○○○○○’);
/** MySQL データベースのユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓’);
/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘△△△△△△△△△△’);
/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', '□□□□□□□□□□');
phpMyAdminへのログイン情報が分かったらロリポップ管理画面に戻り、「サーバーの管理・設定」から「データベース」を選択しましょう。
該当データベースの「操作する」を選択します。
「phpMyAdminを開く」をクリックしましょう。
phpMyAdminにログインしたら、左側のDB一覧から該当のデータベース名をクリックのうえ、上部のメニューにある「エクスポート」を押してください。
エクスポート設定の一覧が表示されるので、各種設定を調整してからエクスポートを行います。
まずは冒頭のエクスポート方法を「詳細-可能なオプションをすべて表示」にしてください。
次に生成オプションを「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する」にチェックを入れてください。
最後に作成するクエリの最大長を「1000」に変更しましょう。
以上の設定ができたら、一番下までいき「エクスポート」ボタンを押してください。
PCに○○○○○.sqlと名の付くファイルが保存されるはずです。
エクスポートしたファイルが完全なデータであるか念のため確認をします。
メモ帳やテキストエディタ等で該当ファイルを開いてください。
ファイルを開くと大量のコードが表示されるので、最終行を見てください。
下記のようなコードが最後に3行書かれていれば完全なDBデータと言えます。
ここまでの作業でロリポップ上でのWordPressのデータバックアップは完了です。
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STEP3:さくらのレンサバにて各種初期設定
さくらのレンタルサーバにデータ移行する前に、まずはサーバー内の各種設定を2つ行います。
- 独自ドメイン設定
- PHPバージョン設定
- DB設定
独自ドメイン設定
まずはさくらのレンタルサーバで独自ドメインを利用するための設定を行います。
こちらのページからさくらのレンタルサーバ管理画面にログインしてください。
管理画面の左メニュー「ドメイン/SSL」>「ドメイン/SSL」に進みます。
右下の「ドメイン新規追加」を押します。
ドメイン追加のやり方を選択する画面が表示されるので、選択します。
さくらインターネット内でのドメイン契約ではなく、他社(お名前.comなど)で管理している場合は「他社で取得したドメインを移管せずに使う」を選択してください。
ドメイン名の入力画面が表示されるので、赤枠の個所にドメインを記入します。
記入できたら「追加」を押してください。
ドメインを追加したら、再度「ドメイン/SSL」>「ドメイン/SSL」の画面に進みます。
すると、いま追加したドメインが表示されているはずなので、右にある「設定」>「基本設定」に進んでください。
進むと「Web公開フォルダ」という欄があるので、こちらに今回の独自ドメインを入力します。入力したら下に進んで「保存する」を押してください。
設定が完了すると、「ドメイン/SSL」の画面に自動で戻ります。
念のため、該当ドメインの「Web公開フォルダ」がいま設定した内容にて反映されているか確認しておきましょう。
これにてドメイン設定は完了です。次はPHPバージョンの設定に進みます。
PHPバージョン設定
PHPとは、WordPressを動かすためのプログラムです。PHPにはバージョンがいくつかあり、使用しているレンタルサーバーやWordPressのバージョンに応じて使い分ける必要があります。
※WordPress移転の場合、移転元と移転先のレンタルサーバーでPHPのバージョンを揃えないと不具合が起きるリスクがあります。必ず忘れずに設定してください。
PHPバージョンの調整は下記の手順にて行います。
まずは移転元のロリポップ管理画面にログインし、「サーバーの管理・設定」内の「PHP設定」に進みます。
該当ドメインの右にあるPHPバージョンがロリポップ側のバージョンです。
こちらを確認しメモしておいてください。
次に、移転先であるさくらのレンタルサーバ側のPHP設定です。
さくらのレンタルサーバ管理画面の左下「スクリプト設定」の中にある「言語のバージョン設定」に進みます。
PHP設定の管理画面が表示されるので、PHPバージョンを先ほどのロリポップサーバーと同じ数値に変更してください。
これにてPHPバージョン設定は完了です。
もう一つ移転先サーバーの初期設定として、DB設定があります。
DB設定
ここからは移転先の共用さくらのレンタルサーバにおけるDB設定について解説します。
ちなみに、DBとはデータベースの略称です。サイトの情報や投稿データを保存する場所です。
まずはサーバー管理画面の「Webサイト/データ」内にある「データベース」に進んでください。
右下の「新規追加」ボタンを押してください。
「データベース名」と「データベース接続用パスワード」を任意で記入します。
記入できたら「作成する」ボタンを押してください。
DBの作成が完了すると、DB一覧にいま作成したDBが表示されます。
その中でデータベースサーバーと表記された箇所の()内にあるmysql●●●から始まる情報と、データベース名(ユーザー名)をメモしておいてください。
今メモした情報とデータベース設定で使用したパスワード含め4点を整理しておきます。
※後ほど使用します。
項目 | 説明 |
---|---|
データベース名 | 先ほどのキャプチャ画像赤枠の個所です。 |
データベースのユーザー名 | データベース名と同様の内容です。 |
データベースのパスワード | DB作成時に設定したパスワードです。 |
データベースのホスト名 | データベースサーバーに記載されていたmysql●●●から始まる情報です。 |
これにてさくらのレンタルサーバでの各種初期設定は完了です。
次はいよいよWordPressデータの移行作業をしていきます。
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STEP4:さくらのレンサバにFTPアップロード
次は、WordPressのデータ移行作業です。移転元のときと同様、FTPデータから作業します。
FTPソフトに設定するためのFTPアカウント情報は、さくらのレンタルサーバー契約時の完了メールに記載されています。
契約完了時のメールが手元になく確認できない場合には、さくらのレンタルサーバーのコントロールパネルのログイン情報がFTP情報と連動しているため、そのログイン情報から確認することも可能です。
コントロールパネルのログインページはこちらです。
FTPアカウントとログインページは下記の仕様で連動しています。
項目 | 説明 |
---|---|
FTPホスト名 | ドメイン名(●●.sakura.ne.jp) |
FTPアカウント名 | ドメインの名の.sakuraの前部分 |
FTPパスワード | パスワード |
FTPアカウントが用意できたら、FTPソフトでサーバーに繋いでデータをアップロードします。
アップロード先は、さきほど設定したWeb公開フォルダとなる「www/ドメイン名/」配下です。
ファイルアップロード後、念のためPC内とさくらのレンタルサーバ内のファイル数が一致しているか確認しておくと安心です。
ファイル数が一致していれば、FTPデータ移行は完了です。
ここで、FTPデータ移行に付随してwp-config.php(WordPressのDB情報などを管理しているファイル)の修正もまとめて行います。
wp-config.phpの修正
まずはPC内にあるwp-config.phpファイルをメモ帳やテキストエディタ等で開いてください。
開いたら、下記4ヵ所を先ほど作成した新規DBの内容に書き換えます。
/** WordPress のためのデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘○○○○○○○○○○’);
/** MySQL データベースのユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓’);
/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘△△△△△△△△△△’);
/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', '□□□□□□□□□□');
書き換え終わったら、wp-config.phpファイルを上書き更新します。
上書きできたら、さくらのレンタルサーバ内のwp-config.phpファイルに上書きアップロードしてください。
これにてwp-config.phpファイルの修正も完了です。
次はDBデータの移行作業に進みます。
STEP5:さくらのレンサバにてDBインポート
ロリポップ同様、さくらのレンタルサーバにもphpMyAdmin標準搭載されているため、手軽にDBデータを取り扱うことが可能です。
まずはサーバー管理画面の「Webサイト/データ」内にある「データベース」に進んでください。
先ほど作成したデータベース名の右にある「設定」>「phpMyAdminログイン」を押します。
すると、下記のようなログイン画面が表示されるので、先ほどメモしたDBアクセス情報をもとにログインします。
左サイドバーのメニューから該当DBを選択し、上部メニュー「インポート」をクリックします。
インポート設定画面に進むので「ファイル選択」にてロリポップサーバーからエクスポートしたDBファイルを選択してください。
それ以外は特に設定の必要はないのでページ最下部まで進み「インポート」を押します。
下記の「インポートは正常に終了しました。」が表示されたらDBのデータ移行は完了です。
以上でWordPressのデータ移行は完了になります。
次はサーバー切り替え前の表示・動作確認についてです。
STEP6:hostsによる事前の表示・動作確認
WordPressのサーバー移転では、データが問題なく移行できていても表示・動作がうまくいかずなんらかの調整が必要になることがあります。
そのため、サーバー切り替え前に表示・動作を確認しておくと安心です。
サーバー切り替え前に表示・動作を確認する方法については下記記事をご参考ください。
上記記事で使用するサーバーIPアドレスの調べ方は下記になります。
さくらのレンタルサーバ管理画面のメニュー「サーバー情報」内の「サーバー情報」に進みます。
「サーバー基本情報」という欄があり、その中にあるIPアドレスの「IPv4」に書かれている数字がサーバーのIPアドレスになります。
なお、ここでご紹介した事前の表示・動作確認は、下記2つのケースでのみ有効です。
- SSLを導入しておらずWebサイトのアドレスがhttpである場合
- 有料SSLを契約しており既にさくらのレンタルサーバに実装している場合
上記に当てはまらないケースは、無料SSLを利用している場合です。
ロリポップサーバーにて無料SSLを利用しておりさくらのレンタルサーバでも無料SSLを利用する場合には、サーバー切り替え前の表示・動作確認ができません。
なぜなら、さくらのレンサバではサーバー切り替え前に無料SSLの実装ができないためです。
対象となるドメインのAレコードの値がさくらのレンタルサーバに向いている必要があります。
そのため、無料SSLを利用する場合はサーバー切り替え後のSSL実装となり、切り替え後一時的にhttpsでのアクセスが出来なくなります。
それを踏まえたうえでサーバー切り替えを実施するようにしてください。
STEP7:ロリポップからRSへのサーバー切り替え(SSL実装)
データ移行と事前確認が済んだら、サーバーを切り替えます。
ドメインの契約管理をしているサービスにログインし、該当ドメインのネームサーバーを下記さくらのレンタルサーバのものに変更しましょう。
プライマリネームサーバー:ns1.dns.ne.jp
セカンダリネームサーバー:ns2.dns.ne.jp
なお、ネームサーバーの変更申請をしてから完全に切り替わるまでに、数時間~24時間ほどかかります。
そのため、SSLダウンタイムの影響を小さくしたい場合には、夜間や営業時間外などアクティブユーザーが少ない時間帯に切り替えることをお勧めします。
無料SSLを利用する場合には、ネームサーバーが切り替わったらさくらのレンタルサーバの管理画面から申請しておきましょう。
STEP8:WordPress引越し完了
ネームサーバーが切り替わって、WordPressの表示・動作が問題なければロリポップサーバーからさくらのレンタルサーバへのWordPress引越しは完了です。
本記事の解説は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
「ロリポップからさくらのレンタルサーバへのWP引越し作業を代行してほしい」
「自分で移管作業して失敗するのが怖い、、、」
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専門のスタッフが作業を代行いたします。
この記事を書いた人
サイト引越し屋さん編集部
日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。
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