MovableTypeバージョンアップ
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最終更新日:2021年4月21日

MovableTypeでバージョンアップよりも最適な選択とは?!

MovableTypeは、ブログはもちろん、WEBサイトの管理にも広く利用されているCMSです。大きくソフトウエア版とクラウド版に別れており、2018年までにMovable Type7がリリースされています。

機能追加や、セキュリティ上の脆弱性の改善のためにも、バージョンアップは必須なのですが、実際のところ仕様や使い勝手はどうなのでしょうか。

詳細について掘り下げてみたいと思います。

Movable Typeのバージョンアップ。デメリットは?!

そもそもMovableTypeのバージョンアップの方法は、どのようなものなのでしょうか?
ボタン一つで簡単に終わるような作業なのでしょうか?

メーカー側から上書きアップが推奨されていない

アップデートと言うと、既存のファイルを更新しながら進めていくイメージがありますが、MovableTypeでは上書きアップロードによるアップグレードは推奨していません。

同じ階層に新規ディレクトリを作成して、最新バージョンのファイルを展開し、既存ファイルのうち必要なものだけを上書きする形で進めていきます。

これだけでも、操作に慣れていない初心者にはハードルが高いでしょう。加えて、MT4など古いバージョンの場合は、セキュリティ問題の解決のために、JavaScriptテンプレートやテンプレートの初期化など、更に複雑な作業が必要となります。

こうなったらもう、専門家に頼まないと難しく、「ボタン一つで」とは程遠い感じですね。

データベースの変更が必要なことも

利用中のバージョンによっては、バージョンアップの際に、データベースの変更をしなくてはいけないケースもあります。

例えば、MovableType5以前のバージョンを使用中で、DBとしてPostgreSQL、またはSQLiteを選択している場合は、バージョンアップ時にMySQLへの変更が必須となります。

ファイルのコピーだけでなく、データベースの変更も必要となると、作業はより複雑になり、最悪の場合移転に失敗してWEBサイトのデータが消えてしまう可能性もあります。

新バージョンに対応していないプラグインがあるとエラーが起こる

様々な機能を提供してくれるプラグインですが、バージョンアップに伴って、利用できなくなったり、エラーを引き起こすこともあります。

アップデート前と後でのバージョンの差が大きければ大きいほど、その可能性は高くなります。

開発元がアップデート版を提供していれば良いのですが、最新バージョンに対応していないプラグインも多くあるようで、その場合は同じ機能を持った別のプラグインを探すか、その機能を利用すること自体を諦める必要も出てくるかもしれません。

固定客に迷惑がかかる可能性がある

MovableTypeの場合、元のバージョンによっては、バージョンアップに伴ってサイトの構成が大幅に変わることがあります。

WEBサイトなのに、ブログになってしまったり、親サイトと子サイトという関係だったのに、全部並列になってしまったりということも起こり得ます。

そうなると、せっかくリンクやブックマークがされていたとしても、サイトが見つからない、なくなったのではと誤解され、固定客がどんどん離れていってしまう悲しい事態となってしまいます。

Movable Typeをアップデートするよりも最適な選択、それはWordpress移行です

MovableTypeをアップデートするのは容易ではありません。また、SEO的に逆効果となる可能性さえあるのでリスクが高いです。

かと言って、アップデートを行わないと、セキュリティ上の脆弱性を放置したままという大きなリスクを負うこととなってしまいます。それだけは絶対に避けたいことです。

では、アップデートを行わずに、セキュリティを高める方法はあるのでしょうか?
それはWordPressへの移行です。

大規模なサイトが作りやすい

WordPressはブログとWebサイトが分かれておらず、融合した形で構築することができます。

基本は単一のサイトなのですが、設定を変えれば、サブドメインを利用して複数のサイトを同時に運用することもできます。

例えば、本社のサイトと、各支社のサイトを、1つのWordPressで運用することも可能なのです。これはありがたいですね。

集客力が上がる

WordPressには、表示スピード対策やSEO対策など、集客に特化したテーマファイルやプラグインが多数用意されています。ほとんどが無料、かつ複雑な設定が不要で、インストールするだけで威力を発揮してくれます。

こうしたツールを利用すれば、お金をかけずともサイトの集客力は驚くほどアップします。

長期的に見るとメリットが大きい

MovableTypeの場合、アップデートの方法は非常に複雑で大変ですが、WordPressの場合は、たとえメジャーアップデートであってもボタン一つでスムーズに完了します。プラグインやテーマファイルのアップデートも同様です。

こうした管理上の手間が省けることや、上記のように集客力が高められるのであれば、最初の移行に手間がかかったとしても、長期的に見れば大幅にコストを下げることができるのではなないでしょうか。

WordPressのメリット

コンテンツ量を増やせる

WordPressでは、ブログとWEBサイトの管理が分かれておらず、融合した形でサイトを作成することができます。画像や動画だけでなく、ドキュメントなども一括で管理ができますし、プラグインを利用して、様々なスタイルの投稿を増やすことも可能です。

テーマを利用すれば、デザイン的に優れた様々なコンテンツを簡単に増やすことができます。

SEOが強くなる

WordPressには、SEOに特化したテーマやプラグインが数多く存在しています。有料のものもありますが、無料でもかなりの効果が得られるので、知識もお金も必要なく、簡単に効果的なSEO対策を行うことができます。こうしたことも、大きな魅力ですね。

新規客がどんどん増えていく

SEO対策において重要なのが、スピードアップ対策です。せっかく新規のお客さんがやって来ても、表示が遅いとすぐに離脱してしまいます。

WordPressでは、スピード対策のためのプラグインも数多く用意されており、インストールするだけで表示速度を劇的に改善することが可能です。

表示が早ければ、新規顧客獲得はもちろん、SEOにも強くなり、大きな成果につながっていくようになるはずです。

MovableTypeからWordpressに移行する場合

引越し作業の時間がない?

基本的にMovableTypeからWordPressへの移転は、ブログ記事であれば、エクスポートによる移転が可能です。

FTPツールを使って画像をダウンロードし、メディアにアップロード、記事はWordPressが用意するツールでインポートすることができます。インポート後に、プラグインにてリンク先を変更すると、記事自体の移転は完了です。

手順は複雑ではなく、画像数にもよりますがスムーズに進めることができます。ただし、WEBページがある場合は、エクスポートができないので、別途対応が必要となります。

初期設定が難しそう?

ほとんどのレンタルサーバサービスには、WordPressのインストール機能が用意されており、初めて触れる人でも簡単に導入することができます。テーマやプラグインも含め、全て一括で管理できるうえに、直感的に操作できます。

世界的に普及しているCMSということもあり、わからないことがあっても、検索すれば解説しているサイトをすぐに見つけることができるはずです。

MovableTypeからWordPressへ自力で移行する方法

MovableTypeは基本的に有料のCMSということもあり、バージョンアップやメンテナンスも含め、あまり資金が潤沢にない個人や中小企業のサイト管理者にとっては運営が難しいかもしれません。

その点WordPressは、世界中で様々なプラグインやテーマが配布されており、「え?こんな高機能なものが無料なの?」というような機能も、数多く存在しています。

ぜひこの機会に、WordPressへの移転を検討してみてはいかがでしょうか?
移行作業については、こちらの記事で解説しています。

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この記事を書いた人

サイト引越し屋さん編集部

日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。日本ウェブ解析士協会(WACA)所属。

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