

- MovableType
Movable TypeとWordPressを比較!メリット・デメリットは?
Webサイトを自社で内製化する、いわゆるオウンドメディアが盛んになっています。
それを支えているのが、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)。CMSを活用することで、HTMLやプログラミングなど専門的な知識がなくてもWebサイトを作成できますし、文章や動画といったコンテンツの掲載も可能です。
CMSの代表的なものとしてMovableType とWordPressが挙げられます。
本記事では、累計3,000件以上のWebのお困りごとに応えてきた「サイト引越し屋さん」が、Movable TypeとWordpressの特徴やメリット・デメリットを解説。また、企業サイトを作成する上でのポイントなどをまとめました。
「MovableTypeからWordPressに移行したいけど作業が面倒。」
「自分で作業すると間違えてしまいそうで不安。」
そんなときはサイト引越し屋さんにお任せください。
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目次(クリックで飛べます!)
MovableTypeとは?
2001年に誕生したMovable TypeはCMSのパイオニア。トラックバックもMovable Typeが最初に実装しました。個人のブログはもとより企業サイト、学校法人のサイトにまで活用されています。
Movable Typeはクラウド版、ソフトウェア版、AMI(Amazon Machine Image)版などタイプも色々なものから選べるCMSです。ユーザー権限を細かく設定できるので複数のブログの作成・管理に適しています。
また、継続的なアップデートがあるので、安定した運用やセキュリティの維持、機能性の向上という点でも高い評価を受けています。
===MovableTypeからWordPressへの移行では、サイト運用仕様や既存コンテンツの精査からはじまり、SEOに考慮して構築するなど考えることがたくさんあります。
誰に相談していいか分からず困っている場合は、是非サイト引越し屋さんにご相談ください。
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MovableTypeのメリットとデメリット
Movable Typeには以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
ユーザーのインターネット環境に左右されない。
Movable Typeではページを静的に出力するので、サイトへのアクセスが集中した時にもサーバ負荷が少ないのが特徴です。動的ページ生成よりも迅速な閲覧を可能にします。
公式サポートが受けられる(有償ライセンス)
代理店を通してライセンス購入した場合、開発会社SixApartのサポートをメール対応で1年間受けることができます。サポートは日本語で、不具合の発見時に頼りになる点が魅力です。
セキュリティ性が高い
Movable Typeには静的に出力されるHTMLと本体のCMSが分離されており、セキュリティ上の問題が起きにくいメリットがあります。
また、管理画面のURLをサイトURL直下ではなく、深い階層や別のパスに設置できるため、外部攻撃を受けにくいのもMovable Typeの特徴です。
デメリット
導入費用、メンテナンス費用などにお金がかかる
Movable Typeのデメリットは、個人利用以外は有償となることです。
2025年時点では、クラウド版の場合、初期費用が0円、月額費用が最もシンプルなプランで5,500円、最も充実したプランで380,160円かかります。
ソフトウェア版の場合は初期費用と1年間のメンテナンスで99,000円となっています。
そのほか、ソフトウェア版では毎年のメンテナンス費用も必要です。
(出典元:https://www.sixapart.jp/movabletype/license/)
再構築に時間や手間がかかる
Movable Typeのサイトのページをまとめて更新する場合、「再構築」という手順を踏むことになります。
再構築はサーバのCPUやメモリに負担をかけるだけではなく、ページ数によっては時間がかかることもあります。
最悪の場合、レンタルサーバ側でのエラーが出ることもあり、再構築の遅延によって潜在顧客を逃すリスクがあると言えるでしょう。
プラグインやテーマが充実していない
Movable Typeにはプラグイン(拡張・追加機能)が存在しますが、その数は少なく、有償のプラグインがほとんどです。
テーマ(テンプレート)についても同じことが言えるため、デザインにこだわるのであれば外部の制作会社への依頼が必要なケースも。
他社との差別化のために有償プラグイン、デザイン料などの費用がかかることが多いうえ、デザイン依頼などの手間もかかるのがデメリットです。
カスタマイズに関する情報が少ない
オープンソースであるWordpressに比べると、Movable Typeのカスタマイズ情報は少なめ。
公式サポートや公式マニュアルはあるものの、より自由にカスタマイズしたい場合は、物足りなく感じる可能性があります。
WordPressとは?
WordPressは2003年にオープンソースのブログシステムとして生まれました。開発コードを公開するオープンソースということで、世界中で開発が進められ、現在では多彩なWebサイトを作れるCMSとして認知されています。
特徴はテーマ(テンプレート)やプラグインの豊富さで、企業イメージにマッチしたデザイン、機能を選びやすいことです。カスタマイズ性の高いCMSといえるでしょう。
日本のレンタルサーバーの多くがWordpressのインストール作業を簡略化する機能を提供しており、導入が簡単なCMSといわれることもあります。
===MovableTypeのデータ移行は、ページ種別に応じてやり方が異なります。自社での対応が難しい場合はプロの手を借りるのも1つの手です。
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WordPressのメリットとデメリット
WordPressには以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
無料で利用可能
WordPressは開発コードを公開しているオープンソースのため、個人・法人を問わず無料で使えます。
ウェブサイト構築の初期コストを抑えられる点は、Wordpressの大きなメリットといえるでしょう。
テーマ(テンプレート)やプラグインが豊富
2025年現在、Wordpressの公式サイトからダウンロードできるテーマ(テンプレート)は約13,000種類、プラグインは約55,000種類と非常に豊富です。
これにより、業種やニーズに合ったプラグインで機能性を高められる、他社と被らないデザインを選んで差別化できるなどのメリットが生まれます。
SEO対策に強い
WordPressで作ったサイトはSEO(検索エンジン最適化)に強いと言われています。
その理由は2つあり、1つ目はソースコードが検索エンジン最適化されているからです。
2つ目はSEO対策に優れたプラグインやテーマがあり、それらをダウンロードすることで容易にSEO対策をしやすいからです。
SEO対策がうまくいくと、Google検索からのアクセスによる集客も期待できます。
情報量が多い
WordPressの使い方やカスタマイズに関する書籍、サイト、記事などは非常に多いです。
公式フォーラムもあるため、疑問点のほとんどはインターネットで調べれば解決できるでしょう。
情報量が多く、わからないことも調べれば自分で解決しやすい環境が整っているのは、Wordpressならではのメリットです。
デメリット
オープンソースのためセキュリティでのリスクがある
WordPressはソースコードを公開しているため、ハッカーの標的にされやすいというデメリットがあります。
また、ログイン画面へのアクセスが容易で、不正ログインの被害に遭うリスクも存在します。
セキュリティ用プラグインを利用するなど、自主的なセキュリティ対策が必須です。
公式サポートがない
WordPressには公式フォーラムはありますが、公式サポートではありません。
フォーラムは利用者同士の助け合いに近く、基本的には自分で問題解決する必要があります。
急なアクシデントの際にほしい情報が手に入らず、時間が経ってしまう可能性があることは覚えておきましょう。
サーバの性能やネット環境で表示速度が影響を受ける
WordPressは動的にページ生成(アクセスごとにリアルタイムにページを作成すること)するため、ネット環境によってはページの表示速度が遅くなることがあります。
また、プラグインやデータの多さもページの表示速度を下げる原因となり得ます。
ページの表示速度があまりにも遅いと、SEOにも影響が出るため、WordpressのメリットであるSEOの強さが十分に活かせなくなるかもしれません。
MovableTypeからWordPress移行におけるテーマは、現行デザインに合わせてオリジナルテンプレートを構築することも可能です。サイト運用に合わせてカスタム投稿も導入すると便利です。
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ここが違う!MovableTypeとWordPress
MovableType とWordPressの違いを表にしました。比較検討に使ってみてください。
項目 | WordPress | MovableType |
---|---|---|
ライセンス | 商用でも無料 | 個人の趣味ブログを除き有償 |
開発言語 | PHP | Pearl |
コンテンツの生成 | 動的生成 | 動的生成・静的生成 |
再構築 | 不要 | 静的生成の場合、再構築が必要 |
プラグイン | 約55,000種類 | 数百種類 |
テーマ | 約13,000種類 | 不明 |
サポート | 公式サポート無し | 公式サポートあり(有償) |
あなたのWebサイトに最適なのは?目的別のCMS選び
Movable TypeとWordpressは異なる特徴や強みを持っているため、どちらが自社のWebサイトにふさわしいのか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか?
そこで、ここではいくつかのニーズに応じてどちらを選ぶとよいのかを解説します。
初期費用を抑えるならWordpress
Movable Typeは導入費用、月額費用、メンテナンス費用がかかるだけではなく、プラグインの導入にも費用がかかります。
それに比べるとWordPressは基本的な機能は無料、プラグインやテーマも無料のものがほとんどなので、初期費用を抑えたい方にはWordpressがおすすめです。
セキュリティ重視ならMovable Type
Movable Typeの強みは、セキュリティ性の高さにあります。
Wordpressとは違ってソースコードの機密性が非常に高いため、何よりもサイトのセキュリティを重視したい方にはMovable Typeがおすすめです。
比較的規模の大きなサイトや公的サイトなどでMovable Typeが使われる背景には、セキュリティ重視の視点があると言えるでしょう。
カスタマイズ性ならWordpress
WordPressの魅力は圧倒的に高いカスタマイズ性。
テーマデザインが豊富なので、デザイン制作会社に依頼せず、他社と差別化されたデザインのWebサイトを作ることも可能です。
また、プラグインを用いて機能を拡張し、担当者の使いやすいシステム構築もできます。
自社で自由にカスタマイズしながらWebサイトを作るなら、Wordpressがおすすめです。
「やはり自力での引越し作業は難しそう」そう感じた場合には、まずはお気軽にサイト引越し屋さんにご相談いただければと思います。
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世界でも日本でもCMSの定番はWordPress!
世界のCMSのうち、約60%がWordPress。
WordPressは世界中のCMSでトップのシェア率を誇ります。
2024年時点でのCMSを利用したサイトのうち、Wordpressを利用したサイトは62%。
さらに、世界中のWebサイトのうち40%以上がWordPressで作成されています。
(出典元:https://w3techs.com/technologies/overview/content_management)
日本のCMSではなんと80%強をWordPressが占めている。
WordPressのシェア率は日本ではより一層高く、2025年4月時点では国内のCMSを利用したサイトのうち82.9%がWordpressで作成されています。
2位以下はShopifyが2.7%、Adobe Systemsが2.4%となっており、WordPress一強状態と言っても過言ではありません。
その影響もあり、国内には数多くのWordpressに特化したホームページ制作会社、サポート会社があります。
(出典元:https://w3techs.com/technologies/segmentation/cl-ja-/content_management)
WordPressならこのような課題をクリア。
企業サイトをタブレット、スマートフォンサイトにも対応させたい。
サイトの閲覧はパソコンよりもスマートフォンやタブレットで。そんなスタイルが一般的になりました。企業サイトもパソコン、タブレット、スマートフォンなど、どの端末でも最適な画面表示されなければなりません。
WordPressなら簡単にスマートフォンやタブレットに対応したサイトをつくることができます。またスマートフォンなどからの更新も手軽に行えます。
ソーシャルメディアと連携させたい。
TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアが普及しているいま、ソーシャルメディアから自社サイトへ誘導する仕組みを設けることがアクセスの増加に重要な役割を果たします。WordPressはさまざまプラグインでソーシャルメディアと連携ができるので集客増のチカラとなります。
ブログと会社案内のページを一括管理したい。
WordPressには投稿ページと固定ページがあります。サイトのアクセス数を増やす対策の一つにコンテンツの更新頻度の高さがあります。頻繁に更新するコラムや企業情報などはブログ感覚の投稿ページで作成。固定ページは会社概要や社長あいさつなど、自在に編集できます。
Webサイトを内製することでコストを削減したい。
一般的に企業サイトはWeb制作会社に依頼します。WordPressを導入すれば社員で構築・運営が可能になり、コストの軽減化につながります。慣れれば画像やコラムなどの更新も容易にでき、アクティブな企業サイトをつくることができます。
企業サイトをWordPressへ移行する際の留意点
以上の理由から、MovableTypeからWordPressへ移行する会社が最近多くなっています。とはいうものの、WordPress移行は簡単にできるものではなく、注意点もあります。特に以下の点には気を付けてください。
サイトデザインを踏襲、ユーザビリティは低下させない。
サイトをWordPressへ移行でする上で気をつけたいことは、現在のサイトデザインに対してリニューアルを望まない場合、可能な限りデザインを踏襲することです。
デザインを一新すれば今までのサイトに慣れていたお客さまは違和感を覚えられます。WordPressなら問題なくできます。
セキュリティ対策はこまめな更新が鉄則。
WordPressに移行する時、気をつけたいのは脆弱性や不正アクセスなどのセキュリティ対策です。まず、WordPress自体を常に最新版にアップデートしておきます。
プラグインは公式のものを使用して、こちらも怠りなく最新版にアップデートしておくようにしましょう。
SEOを考慮してURLは変更しない。
WordPressに移行する際、ドメインが引き継げる場合でしたらURLはそのまま使用できます。URLを変更するとそれまでの検索エンジンでの順位が下がり、アクセス数が減るおそれがあります。
MovableTypeからWordPressに移行する方法
MovableType とWordPress の違い、WordPressの内外のシェア率、できることなど魅力について解説しました。CMSの業界標準WordPressへの移行を検討されている企業は多数あると思います。
自社サイトをWordPressに移行すれば、Web制作会社へ委託しなくても自分たちでページを更新できるようになります。この機会に、MovableTypeからWordPressへの移行を検討されてみてはいかがでしょうか?
MovableTypeからWordPressに自力で移行する手順については、こちらの記事で解説しています。ぜひ一度ご覧ください。
Movable TypeからWordpressへの実際の移行事例
最後に、サイト引越し屋さんが実際に行った、Movable TypeからWordpressへの移行事例を紹介します。
デザインの視認性向上、スマホのレスポンシブ対応などのご希望があり、Wordpressへの移行を行った事例となります。サイト管理など、継続的にお仕事をお願いしたいという嬉しいお声をいただきました。
「MovableTypeからWordPressに移行したいけど作業が面倒。」
「自分で作業すると間違えてしまいそうで不安。」
そんなときはサイト引越し屋さんにお任せください。
経験豊富なエンジニアが作業を代行いたします。
この記事を書いた人
サイト引越し屋さん編集部
日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。
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