WordPress引越しでインストール画面が表示される時の対処法

WordPressのサーバー引越し作業後、本番環境を開いてもサイトがきちんと表示されないというのは大問題です。

きちんとデータの移行はしているはずなのに、インストール画面が表示されるというような事態に直面すると、自分のサイトが消えてしまったのかと焦る方も多いでしょう。

そこで本記事では、なぜインストール画面が表示されてしまうのかということや、その場合の対処法について詳しく解説いたします。

WordPressのインストール画面が表示される原因

WordPress引越し作業後、上記のようなインストール画面が表示される原因は2つ考えられます。

• 移行したデータベースの中身が空になっている
• データベースはあるが正しく接続できていない

順番に見ていきましょう。

移行したデータベースの中身が空になっている

１つ目に考えられる原因は、「移行したデータベースの中身が空になっている状態」です。

WordPressでサイトを表示する上で、データベースは欠かせません。データベースの中身が空であれば、サイトは表示されずインストール画面が表示されてしまうのです。

データベースの中身が空になってしまう原因には、エクスポートがきちんとできていないか、インポートが上手くできていない可能性が考えられます。

データベースはあるが正しく参照できていない

2つ目に考えられる原因としては、「データベースはあるが正しく参照できていない状態」です。

データベースの移行はきちんとできているにも関わらず、インストール画面が表示される場合は、データベースの中身をサーバーが参照できない状態になっていると考えられます。

データベース接続確立エラーとは異なる

なお、WordPressのエラーの中には「データベース接続確立エラー」というものがあります。
データベース接続確立エラーが起きた場合はサイトにアクセスした際、以下の画像のように表示されるエラーです。

データベース接続確立エラーは、データベース情報が一致していないことで出るエラーです。
このエラーが出た場合は、「wp-config.php」の中で下記の情報を再度確認する必要があります。

・WordPressのためのデータベース名
・MySQL データベースのユーザー名
・MySQL データベースのパスワード
・MySQLのホスト名

これらの情報が一致していないことが原因で起こる「データベース接続確立エラー」と今回ご紹介しているインストール画面が表示されるエラーでは原因が異なるので注意してください。

インストール画面が表示された時の対処法

では、インストール画面が表示された場合、どのような対処法があるのでしょうか。
ここからは、エラー解決のための対処法について解説していきます。

まずはデータベースの移行が正しくできているか確認

まずは、データベースの移行が問題なくできているかを確認する必要があります。phpMyAdminなどのデータベース管理ツールを使用して、データベースの中身に問題がないか確認してみてください。

そもそも移行先にデータベースが作成されていないと、データベースをインポートすることができませんので、その場合は先にデータベースを作成しましょう。

「wp-config.php」の接頭辞がデータベースと合っているか確認

WordPressをインストールすると、データベースに接頭辞が作成されます。

接頭辞は「wp_」や「wp2_」といったもので、サーバー移転の際は移転元と移転先で接頭辞を合わせなければいけません。この接頭辞がデータベースと合っていないと、インストール画面が表示されるエラーが起こるのです。

接頭辞は「wp-config.php」で確認することができます。FTPソフトを使用して、インストール画面が表示されているWordPressのフォルダ内から「wp-config.php」を一旦ローカル環境に移して「$table_prefix = ‘wp_’;」という部分を確認してみましょう。

上記のwpに続く数字がデータベース上の数字と合っていればOKです。

合っていない場合は、wp-config.php側の数字をデータベースに合わせたうえで、FTP経由でファイルを上書きしてください。

WordPressの正しいサーバー移転方法について

WordPressの引越し後、自分のサイトにアクセスしてインストール画面が表示されてしまうと慌ててしまうと思いますが、本記事を参考に落ち着いて対処いただければ解決できるはずです。

もしどうしても解決できない場合には、WordPressのサーバー移転作業を一からやり直すというのも１つの手です。その場合には、下記の記事を参考に１つずつ進めてみてください。