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サイト引越し屋さん編集部

Z.comやConoHaWINGのWordPress簡単移行機能ってどうなの?

WordPressのサーバーを移転(引っ越し)するには、WordPressを構成している「ファイル(PHPや画像)」と「データベース(MySQL)」を現在のサーバーから、新しいサーバーに移す必要があります。

WordPressのサーバー移転は技術的な知識が必要になりますので、人によっては難しいと感じるでしょう。そこで最近は、Z.comConoHaWINGなど、WordPressの簡単移行機能を備えたレンタルサーバーが出てきています。

費用も技術も不要!
ワンクリックでWordPressを移行
バックアップなどの面倒な作業はおまかせ

Z.comやConoHa WINGの公式サイトには上記のようなことが書かれており、一見すると初心者でも簡単にWordPressのサーバー移行ができる画期的なツールに思えます。

しかし、WordPressの引っ越しは一筋縄ではいかないことも多く、場合によってはWordPressの表示や動作がおかしくなったり、エラーが出たり、最悪の場合は表示すらされなくなったりすることもあります。

本記事では、WordPressの移行がうまくいかない場合の原因についてまとめています。知っておくことで回避できるリスクもありますので、サーバー移転を検討中の方は、ぜひ最後までお読みください(^ ^)

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WordPress簡単移行機能とは

そもそもWordPress簡単移行機能とは、どういったものなのでしょうか。
まず、従来の方法でWordPressを移転する場合、以下の手順が必要になります。

  • 旧サーバーからデータファイルをローカル環境にバックアップ
  • データベース(MySQL)をエクスポート
  • WordPressの設定ファイル(wp-config.php)を書き換え
  • バックアップをとっておいたデータファイルを新サーバーにアップロード
  • 新サーバーに旧サーバーのデータベース(MySQL)をインポート
  • DNS情報を変更する

WordPress簡単移行機能を使うと、上記のような手順は必要なくなるのです。

WordPress簡単移行機能では、現在のサーバーから必要なデータファイルをダウンロードしておき、引っ越ししたいWordPressサイトのURLやユーザー名、パスワード等を入力して新しいサーバーにデータを移行します。

その後、DNS情報の変更をするだけでWordPressサイトの移転ができるという流れです。

Z.comWPでは「かんたん引っ越し機能」、ConoHaWINGでは「WordPressかんたん移行」という名前のWordPress簡単移行ツールが利用できます。サーバーによって名前は異なりますが、基本的な手順はほとんど同じです。

>>ConoHa WING公式サイトはこちら

WordPressの移行がうまくいかない原因は?

WordPress簡単移行機能を使えば、誰でも簡単にサーバーの移行ができるような気がしますが、中には、WordPress簡単移行機能を利用したのにサイトがうまく反映されないということもあるようです。

ここではWordPressの移行がうまくいかない場合に考えられる原因について、ご紹介します。

旧サーバーと新サーバーでPHPのバージョンが大幅に違う

まず考えられる原因としてPHPのバージョンがあります。旧サーバーと新サーバーでPHPのバージョンが大幅に違うということです。

サーバーで利用しているPHPのバージョンに大きな差があると、エラーが表示されたり、画面が真っ白になったりすることがあります。そのため、移行元・移行先、どちらのサーバーでも事前にPHPのバージョンを確認しておく方がいいでしょう。

ちなみに、公式ホームページの情報では、Z.comWPはPHP5.6.21が利用可能で、ConoHaWINGはPHP「5.6」「7.0」「7.1」「7.2」から選択することができます。

また、ConoHaWINGの「WordPressかんたん移行」では、PHPのバージョンが5.3より古いバージョンを利用しているサイトは移行できないとなっています。
(2018年10月19日時点)

移行元WordPressのバージョンが古すぎる

現在利用しているWordPressのバージョンをアップデートしていない場合、新しいサーバーに移行した際にプラグインやテーマがエラーを起こし、表示が崩れるという可能性もあります。

Z.comWPではサーバー側で、WordPressが自動アップデートされますので、古いバージョンのWordPressを移行する際は注意が必要です。

またConoHaWINGでは、3.8.5より古いバージョンのWordPressサイトは移行できません。
(2018年10月19日時点)

MySQLのバージョンが違う

WordPressはファイルとデータベースから構成されていますが、そのデータベース管理システムがMySQLです。

MySQLにもバージョンがあり、旧サーバーと新サーバーでMySQLのバージョンが異なると、正常にデータがインポートされないことがあります。

MySQLのバージョンを変更するにはphpMyAdminやwp-config.phpをいじる必要があるので、プログラミング等の知識があまり無いという方は難しいかもしれません。

ちなみにConoHaWINGのMySQLのバージョンは5.7.22です。
(2018年10月19日時点)

ConoHaWINGで注意喚起されている項目に当てはまる場合

また、ConoHaWINGの移行機能は、公式サイトにて注意事項が挙げられています。
下記の条件に当てはまる場合は移行エラーが起きる可能性があります。

【移行できない条件】

・ WordPressのバージョンが3.8.5より古いサイト
・ PHPのバージョンが5.3より古いバージョンを利用しているのサイト
・マルチサイト機能を使用したWordPress
・ダッシュボードログイン時に二段階認証(ロボット認証)を行っているサイト
・プラグインインストール時にFTP情報を必要とする設定のWordPress
・WordPress.comからの移行
・ダッシュボードから画像投稿が出来ないサイト

引用:ご利用ガイド WordPressかんたん移行を利用する

【移行エラーを起こす可能性のあるプラグイン】

・Yet Another Related Posts Plugin
・WassUp Real Time Analytics
・WordPress Popular Posts
・wp slims stat
・Broken Link Checker
・count per day

引用:ご利用ガイド WordPressかんたん移行を利用する

確実にWordPress移行したいなら正式な方法を使いましょう。

Z.comやConoHaWINGなど、WordPressの簡単移行機能は、確かに従来のWordPress移行方法に比べわかりやすく利用しやすいでしょう。条件さえ合えば非常に便利な機能と言えます。

しかし、今回ご紹介したように、WordPress簡単移行機能を使ったからといって、どんなサイトでも必ず問題なく移行できるというわけではないのです。

サーバーの環境やWordPressのバージョン等によって、サイトの表示が崩れたり、エラーが表示されたり、真っ白な画面で何も表示されなくなってしまったりと、最悪の状態に陥る可能性もあります。

エラーやサイト非表示などのリスクを避けたい

そういう場合には、やはり正式な方法にてWordPress移転することをお勧めします。
本来のWordPress移転の方法については、こちらで解説しています。

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この記事を書いた人

サイト引越し屋さん編集部

日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。日本ウェブ解析士協会(WACA)所属。

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