ConoHaからエックスサーバーへのWordPress引越し
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ConoHa WINGからエックスサーバーへのWordPress引越し手順と注意点

ConoHa WINGでWordPressサイトを運用している企業から、「保守会社が推奨するエックスサーバーにまとめたい」「サーバー・ドメイン・メールの管理先を整理したい」といった理由で、エックスサーバーへの引越しを相談いただくことが増えています。

エックスサーバーには「WordPress簡単移行」機能があるため、サイトのデータを移すだけなら難しくありません。ただしConoHa WINGからの引越しは、無料独自ドメインの扱いやメールの移行を誤ると、サイトは移せたのにメールが消えた、ドメインが移管できないといったトラブルにつながります。

この記事では、WordPress移転の専門会社として3,500件以上のWordPress案件を担当してきたサイト引越し屋さんが、実際にConoHa WINGからエックスサーバーへ移転した事例をもとに、手順と注意点を解説します。

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ConoHa WINGからエックスサーバーへ引越す前に決めること

最初に決めるべきなのは、「サーバーだけ移すのか、ドメインとメールも移すのか」です。この範囲によって、作業量もConoHa WINGの解約タイミングも変わります。

サーバー・ドメイン・メールがどこにあるかを確認する

「ConoHa WINGを使っている」というご相談でも、実際に調べると管理先がバラバラなことはよくあります。

当社の事例では、WordPressサイトはConoHa WING、ドメインとメールは別の会社(さくらインターネット)で管理されていました。さらにメールアドレスのドメインはサイトとは別のドメインで、移管するドメインも2つあるという構成でした。

この場合、次の3つを別々に手配する必要があります。

  • WordPressサイトの移転(ConoHa WING→エックスサーバー)
  • ドメインの移管(ドメイン管理会社→エックスサーバー)
  • メールの移行(メールサーバー→エックスサーバー)

依頼前に「どのドメインのどのサービスを移すのか」を一覧にしておくと、見積もりのやり直しや作業漏れを防げます。

WINGパックの無料独自ドメインはすぐには移管できない

ConoHa WINGの「WINGパック」で取得した無料独自ドメインは、WINGパックを契約している間は他社へ移管できません。ConoHa公式サポートでも、移管に必要なAuthCode(認証コード)はWINGパックが削除されるまで表示されないと案内されています。

WINGパックを解約するには、契約満了日の30日前(自動更新日)までに自動更新をOFFにし、満了日を過ぎて15日間の猶予期間が終わるのを待つ必要があります。

そのため、無料独自ドメインを使っている場合は次の2段階で進めるのが現実的です。

  1. まずドメインはConoHaに置いたまま、ネームサーバーだけエックスサーバーに向けてサイトとメールを移す
  2. WINGパックの契約満了後に、あらためてドメインをエックスサーバーへ移管する

WINGパックは前払いの長期契約が多いため、契約満了日から逆算して全体のスケジュールを組みましょう。


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移転前に準備・確認すること

ConoHa WINGからの移転では、作業そのものより事前準備で止まることが多くあります。次の5点をそろえておくと、当日に作業が止まりません。

①ログイン情報と管理者の確認

移転に必要なのは、主に次のログイン情報です。

  • ConoHaのコントロールパネル
  • FTP情報(ホスト名・ユーザー名・パスワード)
  • WordPressの管理者アカウント
  • ドメイン管理会社の管理画面
  • 移転先のエックスサーバーアカウント

制作会社がサイトを作った場合、社内の誰もログイン情報を把握していないことがあります。当社の事例でも、お客様のほうで現状の管理状況について把握しておらず、制作会社に連絡したら制作会社名義でサーバー契約されていることが分かった事例が多数あります。

制作会社がログイン情報を開示できない場合は、当社では次の優先順位でお願いしています。

  1. WordPressを管理しているFTP情報
  2. サイト一式のバックアップデータの送付

バックアップデータからの移転は、ファイルやフォームの設定などが漏れるリスクがあります。可能な限りFTP情報で移転するのが安全です。

②WordPress以外のファイル・サブドメインがないか

同じドメインにWordPress以外のプログラムが同居していることがあります。

当社の事例では、移転対象外としていた別ドメインのサーバーに、WordPress・独自PHPシステム・複数のサブドメインサイトが混在していました。このように構成が複雑なサイトは、移転するよりも現行サーバーのまま管理したほうがよい場合もあります。

エックスサーバーの「WordPress簡単移行」は、wp-content以外に置かれたデータや.htaccessを移行しません。「何を移して、何を残すか」を事前に決めておきましょう。

③ConoHa WING独自の機能を把握する

ConoHa WINGには、エックスサーバーにはそのまま引き継がれない独自の機能があります。

  • コンテンツキャッシュ(初期設定はON)
  • WAF・WordPressセキュリティの設定
  • ConoHa WING専用のWordPressプラグイン(コントロールパネルプラグイン、自動キャッシュクリアプラグイン)

専用プラグインはエックスサーバーでは不要になるため、移転後に停止・削除します。ログイン試行回数の制限やロボット認証などのセキュリティ設定は、移行ツールのログインを妨げることがあるため、移行作業中だけ見直してください。

④メールアカウントの棚卸し

メールも移す場合は、アドレスごとに「POPかIMAPか」「どのパソコン・スマホで使っているか」を一覧にします。

特にIMAPで使っている人は要注意です。当社の事例では、会社として把握していなかった社員のメールソフトがIMAPで設定されており、切り替え後に過去のメールが見えなくなりました(後述)。全社員に確認してもらうことをおすすめします。

⑤切り替え日の決定

切り替え日は、アクセスやメールが少ない休業日を選ぶのが基本です。当社の事例でも、お客様の定休日である日曜日の午前中に切り替えを行いました。

DNSの切り替えは反映までに数時間〜最大24時間ほどかかります。切り替え当日にお客様自身が動作確認できる日を選びましょう。


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ConoHa WINGからエックスサーバーへWordPressを移転する手順

作業はエックスサーバー側に新しいサイトを完成させてから、最後にDNSを切り替える順番で進めます。この順番なら、切り替えの直前まで旧サイトは通常どおり表示されます。

  1. エックスサーバーを申し込む
  2. ドメインを追加し、WordPress簡単移行で移す
  3. hostsファイルで動作確認する
  4. メールアカウントを作成する(必要な場合)
  5. ネームサーバーを切り替える
  6. ドメインを移管する(必要な場合)

STEP1:エックスサーバーを申し込む(本契約まで済ませる)

プランはサイトの規模とメールの使い方で選びます。社員数十名でメールを多く使う企業は、法人向けのXServerビジネスも候補になります。

注意したいのは、エックスサーバーの試用期間中は一部機能が制限されることです。移転作業を始める前に、料金を支払って本契約を済ませておきましょう。

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なお、作業を業者に依頼する場合、エックスサーバーアカウントのログインセキュリティ設定(不審なログイン時の通知・認証)が有効だと、外部からログインできません。作業期間中だけ無効にするよう案内されることがあります。

STEP2:ドメインを追加し、WordPress簡単移行で移す

サーバーパネルの「ドメイン設定」で移転するドメインを追加してから、「WordPress簡単移行」を実行します。移行元URLには、ConoHa WING側のWordPressの「一般設定」にある「WordPress アドレス (URL)」をそのまま入力します。

エックスサーバー公式マニュアルによると、次のような場合は簡単移行が使えないか、手動での移転が必要です。

状況 対応
マルチサイトを使っている 簡単移行の対象外。手動で移転する
データベースが2GBを超える 簡単移行の対象外。手動で移転する
Basic認証・ロボット認証が有効 移行前に一時的に解除する
wp-content以外にファイルがある 移行されないため、FTPで個別に移す

STEP3:hostsファイルで動作確認する

DNSを切り替える前に、パソコンのhostsファイルを編集して、エックスサーバー上の新しいサイトを確認します。トップページだけでなく、固定ページ・投稿・お問い合わせフォーム・管理画面へのログインまで確認しておくと、切り替え後のトラブルを減らせます。

STEP4:メールアカウントを作成する

エックスサーバーのサーバーパネルで、移行するメールアドレスを同じ名前で作成します。当社の事例では47アカウントを移行しました。アカウント数が多い場合は、スプレッドシートで「アドレス・接続方法・利用者」を管理すると、作成漏れを防げます。

STEP5:ネームサーバーを切り替える

すべての準備が整ったら、ドメイン管理会社の管理画面でネームサーバーをエックスサーバーに変更します。

なおエックスサーバーの場合、SSL証明書を事前に仕込むことが可能です。サーバー切り替え前に済ませておかないとhttpsのアドレスでアクセス出来なくなるので注意してください。

STEP6:ドメインを移管する(必要な場合)

ドメインの管理先もエックスサーバーにまとめる場合は、ドメイン移管を行います。当社では、先にドメイン移管を終えてからWebとメールを切り替える流れが多いですが、スケジュールに応じて順番を入れ替えることもできます。

詳しいつまずきポイントは次の章で解説します。

ドメイン移管でつまずきやすいポイント

ドメイン移管は、作業そのものよりも「承認」と「支払い」で止まりがちです。

AuthCodeと移管ロックを確認する

ConoHaで管理しているドメインを移管する場合、コントロールパネルの「WING」→「ドメイン」→対象ドメインの「ドメイン情報/契約情報」でAuthCodeを確認し、同じ画面で移管ロックをOFFにします。

ConoHa公式サポートでは、次の場合は移管を申し込めないと案内されています。

  • ドメインの取得・移管から60日以内
  • ドメインの更新期限日まで14日以内(.jpドメインは30日以内)
  • 移管ロックがかかっている
  • Whois情報公開代行が有効になっている

移管費用は1ドメインずつ支払う

エックスサーバーで移管を申請すると、登録メールアドレスに支払いの案内が届きます。

当社の事例では、サーバー代金の支払いと移管費用の支払いを取り違えてしまい、移管が2週間ほど止まりました。2つのドメインを移管する場合は、まとめて1回で振り込まず、1ドメインごとに支払い手続きを行ってください。支払い状況はエックスサーバーアカウントの「料金支払い」から確認できます。

承認メールが届くアドレスを確認する

移管を申請すると、ドメインの登録者アドレスに移管承認のメールが届きます。当社の事例でも、エックスサーバーとJPRSから承認・意思確認のメールが届き、申請から約1日で移管が完了しました。

前任者のアドレスや廃止したアドレスが登録されていると、承認メールを受け取れません。事前にWhois情報の登録メールアドレスを確認しておきましょう。

メール移行で注意すること

サイトの移転よりもトラブルが多いのがメールです。特にPOPとIMAPで準備の仕方が異なる点を押さえておきましょう。

IMAP利用者は過去メールの消失に注意する

IMAPはメールをサーバー上に保存する方式のため、サーバーを切り替えると、旧サーバーに残っている過去メールは新サーバーへ自動では移りません。

当社の事例では、事前に把握していたIMAP利用者2名については、新サーバーのアカウントを「追加」してもらい、メールデータを移行しました。既存のアカウントは削除せずに残しておくのがポイントです。

ところが切り替え後、会社で把握していなかった社員のメールソフトがIMAPで設定されていたことが分かり、過去メールが見えなくなってしまいました。このときは旧サーバーをまだ解約していなかったため、旧サーバーにメールソフトを接続すれば過去メールを取り出せる状態でした。

メールの移行が終わってもすぐに旧サーバーを解約しないことが、万が一の保険になります。

メールソフトの設定変更は事前に案内する

POPの場合は、切り替え後にメールソフトの受信・送信サーバーを変更します。社員が多い企業では、切り替え前に設定手順を配布しておくと当日の混乱を防げます。

なお、新しいOutlookではPOP接続がうまく設定できない場合があり、その場合は従来のOutlookで設定するよう案内しています。


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移転後に確認すること

切り替えが終わったら、次のポイントを確認します。

  • サイトが正しく表示されているか(https・www有無も含む)
  • WordPressにログインできるか
  • 記事の投稿・画像のアップロードができるか
  • お問い合わせフォームが送信・受信できるか
  • 全員のメールソフトで送受信できるか
  • ConoHa WING専用プラグインを停止・削除したか

記事にアクセスすると404エラーになる場合は、WordPressの「パーマリンク設定」を開き、何も変更せずに保存すると直ることがあります。

ConoHa WINGの解約は、すべての確認が終わってから行います。自動更新は契約満了日の30日前に行われるため、解約する場合はそれまでに自動更新をOFFにしておきましょう。

サイト引越し屋さんの移転事例

実際に当社が担当した、ConoHa WINGからエックスサーバーへの移転事例を紹介します。

項目 内容
お客様 住宅関係の法人様
移転前の構成 サイト:ConoHa WING/ドメイン・メール:さくらインターネット
作業内容 WordPress移転1サイト、ドメイン移管2件、メール移行約50アカウント(うちIMAPデータ移行2件)
切り替え日 定休日の日曜日の午前中

制作会社への連絡からドメイン移管まで代行

社内にサイトのログイン情報を把握している方がいなかったため、お客様の代わりに制作会社へ連絡し、必要な情報を提供いただきました。やり取りにはお客様のアドレスをCCに入れ、進み具合を確認できるようにしています。

ドメイン移管では、さくらインターネットの2段階認証やエックスサーバーのログインセキュリティ設定を一時的に解除していただき、移管費用の支払いの行き違いも解消して完了しました。

IMAP利用者の過去メールにも対応

メールは事前の調査でIMAP利用者を洗い出し、データ移行を行いました。切り替え後に把握外のIMAP利用者が見つかりましたが、旧サーバーを残していたため、過去メールを取り出す方法をご案内できました。

移転後のWordPressについては、保守管理もあわせてご契約いただきました。

まとめ:ConoHa WINGからの引越しは「ドメインとメール」から逆算する

ConoHa WINGからエックスサーバーへのWordPress引越しは、サイトのデータ移行よりも、ドメインとメールの扱いが成否を分けます。ポイントは次の3つです。

  1. サーバー・ドメイン・メールの管理先を洗い出し、移す範囲を最初に決める
  2. WINGパックの無料独自ドメインは、契約満了まで移管できない点を踏まえて日程を組む
  3. IMAP利用者を全員洗い出し、旧サーバーは移行完了まで解約しない

サイト引越し屋さんでは、ConoHa WINGからのWordPress移転、ドメイン移管、メール移行、移転後の保守管理までまとめて対応しています。「自社の構成だとどの手順になるのか知りたい」という段階でもお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

サイト引越し屋さん編集部

サイト引越し屋さん編集部

累計対応実績3,500案件以上、日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』のマーケティング部です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。

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