シンレンタルサーバーからヘテムルへのWordPress引越し
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サイト引越し屋さん編集部

シンレンタルサーバーからヘテムルへのWordPress引越し手順

こんにちは、日本でもっとも利用されているWordPressのサーバー移転代行&保守管理サービス『サイト引越し屋さん』です。

本記事では、シンレンタルサーバーからヘテムルへのWordPress引越し手順を合計32枚におよぶキャプチャ画像を用いて詳細に解説しています。

作業は大きく8個のステップに分かれています。

  1. シンレンタルサーバーにてFTPデータのダウンロード
  2. シンレンタルサーバーにてDBデータのエクスポート
  3. ヘテムルにて各種初期設定
  4. ヘテムルにてFTPデータのアップロード
  5. ヘテムルにてDBデータのインポート
  6. hostsによる事前の表示・動作確認
  7. シンレンタルサーバーからヘテムルへのサーバー切り替え
  8. WordPress引越し完了

1つずつ順を追いながら解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。

※まだヘテムルを契約していない場合には、契約を済ませてからお読みください。

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STEP1:シンレンタルにてFTPダウンロード

WordPressはFTPとDBの2種類のデータで構成されています。
まずはFTPデータから作業していきます。

FTPデータをダウンロードするためには、FTPソフトが必要です。
まだお持ちでない場合は下記の記事を参考にご用意ください。

FTPソフトに設定するためのFTPアカウント情報は、シンレンタルサーバー契約時の完了メールに記載されています。

契約完了時のメールが手元になく確認できない場合には、シンレンタルサーバーのサーバーパネル内の「FTP」>「サブFTPアカウント設定」から新しいFTPアカウントを作ることも可能です。

FTPアカウントはこのあと使うので、内容をメモしておいてください。

サブFTPアカウントの作成

FTPアカウントが用意できたら、FTPソフトでサーバーに繋いでデータをダウンロードしていきます。

シンレンタルサーバーの場合、移転対象ファイルは「該当ドメインフォルダ配下」の「public_html」の中に格納されています。
WordPress以外のサイトも運用している場合には、適宜精査しましょう。

public_html配下が対象

ご自身のPCにダウンロード出来たら、FTP内のファイル数とPCにダウンロードしたファイル数が一致しているか確認してください。

FTPソフトやPCは、ファイル群を選択して右クリック「プロパティ」からファイル数を表示できることが多いです。

シンレンタルサーバーのFTPデータ数

ファイル数が一致していればFTPのダウンロードは完了です。
次は、DBデータのエクスポート作業です。

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STEP2:シンレンタルにてDBエクスポート

DBデータのエクスポートはレンタルサーバー提供のphpMyAdminを利用します。

phpMyAdminにログインするためには以下の情報が必要になります。

  • データベース名
  • データベースのユーザー名
  • データベースのパスワード
  • データベースのホスト名

これら情報を確認するためには、先ほどダウンロードしたFTPデータの中から「wp-config.php」というファイルを探し、

wp-config.phpファイル

Windowsスタートメニューの「アクセサリ」から「メモ帳」で開くか、「秀丸」や「SublimeText」などのテキストエディタで開いてください。wp-config.php内には下記のように記されています。

使用するのは「○○」「☓☓」「△△」「□□」の箇所です。
後ほど使用するのでメモしておいてください。

/** WordPress のためのデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘○○○○○○○○○○’);

/** MySQL データベースのユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓’);

/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘△△△△△△△△△△’);

/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', '□□□□□□□□□□');

上記の情報が手に入ったらシンレンタルサーバーのphpMyAdminにアクセスしてください。
シンレンタルサーバー管理画面の「データベース」>「phpmyadmin」から入れます。

phpMyAdminに進む

下記のログイン画面が表示されますので、先ほどのDBユーザー名とDBパスワードでログインしてください。

phpMyAdminログイン情報の入力

phpMyAdminにログインすると上部のメニューにある「エクスポート」を押してください。

phpMyAdminのエクスポート機能

エクスポート設定の一覧が表示されるので、各種設定を調整してからエクスポートを行います。
まずは冒頭のエクスポート方法を「詳細-可能なオプションをすべて表示」にしてください。

詳細-可能なオプションをすべて表示

次に生成オプションを「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する」にチェックを入れてください。

DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加

最後に作成するクエリの最大長を「1000」に変更しましょう。

作成するクエリの最大長を1000に変更

以上の設定ができたら、一番下までいき「エクスポート」ボタンを押してください。
PCに○○○○○.sqlと名の付くファイルが保存されるはずです。

エクスポートしたファイルが完全なデータであるか念のため確認をします。
メモ帳やテキストエディタ等で該当ファイルを開いてください。

ファイルを開くと大量のコードが表示されるので、最終行を見てください。
下記のようなコードが最後に3行書かれていれば完全なDBデータと言えます。

完全なDBデータ

ここまでの作業でWordPressのデータバックアップは完了です。
ここから先は移転先であるヘテムルサーバーでの作業になります。

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STEP3:ヘテムルにて各種初期設定

ヘテムルにデータ移行する前に、まずはサーバー内の各種設定を3つ行います。

  • 独自ドメイン設定
  • PHPバージョン設定
  • DB設定

独自ドメイン設定

まずはヘテムルで独自ドメインを利用するための設定を行います。
こちらのページから管理画面にログインしてください。

サーバー管理画面にログインしたら、右サイドバーの「各種設定」>「ドメイン・メール」をクリックするか、または、画面下にある「新規ドメイン設定」>「独自ドメインを設定する」に進みます。

ヘテムルの独自ドメイン設定に進む

取得されているドメイン」に該当の独自ドメイン名を入力します。
公開フォルダ」は任意の入力ですが、同じく独自ドメイン名にすることを推奨します。

※「公開フォルダ」とは、独自ドメインで表示するファイルをどこで管理するか指定するための設定です。任意の文字列にすると今後複数サイトを運営する際に重複する危険性があるため、被らないよう独自ドメインがお勧めです。

入力できたら、「独自ドメインをチェックする」を押します。

独自ドメイン名と公開フォルダの設定

設定が完了すると、「●●●●●の登録処理を開始しました。反映までお待ちください。」と表示されます。この表示が出ていれば、ドメイン設定は完了です。

登録処理を開始しましたの表示

これにて独自ドメインの設定は完了です。

次はPHPバージョン設定です。

PHPバージョン設定

PHPとは、WordPressを動かすためのプログラムです。
PHPにはバージョンがいくつかあり、使用しているレンタルサーバーやWordPressのバージョンに応じて使い分ける必要があります。

WordPress移転の場合、移転元と移転先のレンタルサーバーでPHPのバージョンを揃えないと不具合が起きるリスクがあります。必ず忘れずに設定してください。

PHPバージョンの調整は下記の手順にて行います。

まずは移転元のシンレンタルサーバー管理画面にログインし「PHP Ver.切替」に進みます。

シンレンタルサーバー管理画面のPHP Ver.切替

PHP設定の管理画面が表示されるので、該当ドメインの「現在のバージョン」の下の数値を確認しメモしてください。

現在のPHPバージョンを確認

次に、移転先であるヘテムルにログインします。

右サイドバーの「各種設定」から「PHP」に進みます。

ヘテムルのPHP設定に進む

該当ドメイン右のバージョンに書いてある数値が移転元のシンレンタルサーバーと同じになるよう設定してください。

PHPバージョンの確認と設定変更

これにてPHPバージョン設定は完了です。

もう一つ移転先サーバーの初期設定として、DB設定があります。

DB設定

ここからは移転先のヘテムルにおけるDB設定について解説します。
ちなみに、DBとはデータベースの略称です。サイトの情報や投稿データを保存する場所です。

まずは管理画面「各種設定」の「データベース」に進みます。

ヘテムルのデータベース設定に進む

画面下の「データベース作成画面へ」を押してください。

データベース作成画面へ進む

データベースの入力画面が表示されるので、「データベース名」と「接続パスワード」に任意の文字列を入力し、「データベースを作成する」を押します。

データベース情報の入力

すると、下記のように「データベース●●●の作成が完了しました」と表示されます。

データベース作成完了したときの表示画面

データベースの作成が完了すると、データベース一覧にも表示されます。

なお、作成したデータベースの下記4つの情報はこのあと使用するのでメモしておいてください。

  • データベース名
  • データベースのユーザー名
  • データベースのパスワード
  • サーバー名(データベースのホスト名)

これにてヘテムルでの各種初期設定は完了です。
次はいよいよWordPressデータの移行作業をしていきます。

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STEP4:ヘテムルにてFTPアップロード

次は、WordPressのデータ移行作業です。
移転元のときと同様、FTPデータから作業します。

ヘテムルのFTPアカウントは下記の手順にて確認できます。
右メニューの「各種設定」の中にある「FTPアカウント」に進みます。

ヘテムルのFTPアカウント

メインFTPアカウントの情報が表示されるので、「ユーザー名」「ホスト名(アドレス)」「パスワード」の3点をメモしておいてください。

なお、パスワードはヘテムルのログインパスワードと同じものになっています。
万が一パスワードを失念してしまった場合には、新しいものに変更しましょう。

FTPアカウントの詳細

メモした内容をFTPソフトに設定して、ヘテムルに繋ぎましょう。

FTPでサーバーに繋いだら、該当ドメインの公開フォルダ配下にファイルをアップロードします。
ファイルアップロード後、念のためPC内とヘテムル内のファイル数が一致しているか確認しておくと安心です。

ヘテムル内のファイル数が一致しているか確認

ファイル数が一致していれば、FTPデータ移行は完了です。

ここで、FTPデータ移行に付随してwp-config.php(WordPressのDB情報などを管理しているファイル)の修正もまとめて行います。

wp-config.phpの修正

まずはPC内にあるwp-config.phpファイルをメモ帳やテキストエディタ等で開いてください。
開いたら、下記4ヵ所を先ほど作成した新規DBの内容に書き換えます。

/** WordPress のためのデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘○○○○○○○○○○’);

/** MySQL データベースのユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓’);

/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘△△△△△△△△△△’);

/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', '□□□□□□□□□□');

書き換え終わったら、wp-config.phpファイルを上書き更新します。
上書きできたら、シンレンタルサーバー内のwp-config.phpファイルに上書きアップロードしてください。

これにてwp-config.phpファイルの修正も完了です。
次はDBデータの移行作業に進みます。

STEP5:ヘテムルにてDBデータのインポート

ヘテムルにもphpMyAdminが標準搭載されているため、手軽にデータベースを取り扱うことが可能です。

まずは管理画面「各種設定」の「データベース」に進みます。

ヘテムルのデータベース設定に進む

該当データベース右にある「phpMyAdmin」ボタンをクリックしてください。

phpMyAdminボタンをクリック

ログイン画面にて「ユーザー名」、「パスワード」「サーバーの選択」をしてログインします。

phpMyAdminのログインページ

上部メニュー「インポート」を押します。

phpMyAdminのインポート

インポート設定画面に進むので「ファイル選択」にてシンレンタルサーバーからエクスポートしたDBファイルを選択してください。

インポートするファイルの選択

それ以外は特に設定の必要はないのでページ最下部まで進み「インポート」を押します。

下記の「インポートは正常に終了しました。」が表示されたらDBのデータ移行は完了です。

インポートは正常に終了しました。

以上でWordPressのデータ移行は完了になります。
次はサーバー切り替え前の表示・動作確認についてです。

STEP6:hostsによる事前の表示・動作確認

WordPressのサーバー移転では、データが問題なく移行できていても表示・動作がうまくいかずなんらかの調整が必要になることがあります。
そのため、サーバー切り替え前に表示・動作を確認しておくと安心です。

サーバー切り替え前に表示・動作を確認する方法については下記記事をご参考ください。

上記記事で使用するサーバーIPアドレスの調べ方は下記になります。

まずはヘテムル管理画面に入り、「契約・お支払い」から「アカウント情報」に進んでください。

アカウント情報に進む

サーバー情報が表示されます。「WEBサーバIPアドレス」に書いてある数字がサーバーのIPアドレスになります。

ヘテムルのWEBサーバIPアドレス

hosts設定で新サーバーに繋いだ状態でWebサイトを確認し、問題なければサーバー切り替えに進みましょう。

なお、ここでご紹介した事前の表示・動作確認は、下記2つのケースでのみ有効です。

  • SSLを導入しておらずWebサイトのアドレスがhttpである場合
  • 有料SSLを契約しており既にヘテムルに実装している場合

上記に当てはまらないケースは、無料SSLを利用している場合です。

シンレンタルサーバーにて無料SSLを利用しておりヘテムルでも無料SSLを利用する場合には、サーバー切り替え前の表示・動作確認ができません。

なぜなら、ヘテムルではサーバー切り替え前に無料SSLの実装ができないためです。

そのため、無料SSLを利用する場合はサーバー切り替え後のSSL実装となり、切り替え後一時的にhttpsでのアクセスが出来なくなります。

それを踏まえたうえでサーバー切り替えを実施するようにしてください。

STEP7:シンレンタルからヘテムルへ切り替え

データ移行と事前確認が済んだら、サーバーを切り替えます。

ドメインの契約管理をしているサービスにログインし、該当ドメインのネームサーバーを下記ヘテムルのものに変更しましょう。

プライマリネームサーバー:dns0.heteml.jp
セカンダリネームサーバー:dns1.heteml.jp

なお、ネームサーバーの変更申請をしてから完全に切り替わるまでに、数時間~24時間ほどかかります。

STEP8:WordPress引越し完了

ネームサーバーが切り替わって、WordPressの表示・動作が問題なければシンレンタルサーバーのレンタルサーバーからヘテムルへのWordPress引越しは完了です。

本記事の解説は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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この記事を書いた人

サイト引越し屋さん編集部

日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。

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