- ドメイン移管
【注意!】ドメイン移管でメールが届かない原因と対処法をプロが解説
こんにちは、日本でもっとも利用されているWordPressのサーバー移転代行&保守管理サービス『サイト引越し屋さん』です。
ドメイン移管を行ったあとに、
- 「急にメールが届かなくなった」
- 「移管の承認メールが見当たらない」
といったトラブルに直面するケースは少なくありません。
実際に、ドメイン移管後のメール不達については非常に多くのご相談をいただいており、原因を正しく切り分けられないまま、対応に時間がかかってしまう例も見受けられます。
結論からお伝えすると、ドメイン移管でメールが届かない原因は、発生するタイミングによって大きく2つのパターンに分かれます。
そしてこの切り分けができるかどうかで、解決までにかかる時間は大きく変わります。
この記事では、ドメイン移管に伴うメール不達トラブルについて、原因の考え方と確認すべきポイントを整理しながら、プロの視点で具体的な対処法を解説します。
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ドメイン移管でメールが届かない原因は大きく2種類
ドメイン移管に関連するメールトラブルは、発生するタイミングによって原因が明確に異なります。
まずは「移管を進めるための承認メールが届かない」のか、それとも「移管完了後に通常のメールが使えなくなった」のかを切り分けることが重要です。
この判断ができるだけで、調査すべきポイントは大きく絞り込めるので、ここから詳しく解説します。
1.移管承認メールが届かないケース
ドメイン移管の手続きを始めた際に、ドメインの管理会社から送られてくる「トランスファー承認メール」が届かない状態を指します。
このケースでは、原因は大きく次のようなポイントに集約されます。
- Whois情報に登録されているメールアドレスが古い
- 迷惑メール対策や受信拒否設定でブロックされている
- Whois代理公開による転送トラブルが発生している
この承認メールには、「本当にドメインの所有者本人が移管を希望しているか」を確認するためのリンクが含まれており、このリンクをクリックしない限り、移管の処理は一切進みません。
そのため、承認メールが届かないと、「申し込んだのに何日経っても移管が始まらない」という状況に陥ります。
なお、このトラブルの多くはメールサーバーの故障ではなく、登録情報や受信設定といった管理側の問題が原因です。
2.移管後に通常メールが届かないケース
ドメイン移管の手続き自体は完了しているにもかかわらず、それまで使えていた業務メールや問い合わせメールが突然届かなくなる状態です。
このトラブルは、次のような流れで発生することがほとんどです。
- ドメイン移管と同時にネームサーバーを変更
- メール関連DNS(MX・SPFなど)が初期状態に戻る
- メールの配送先が不明になり、送受信できなくなる
このケースでは、移管そのものが原因というよりも、ドメイン管理先の変更に伴って、メール関連の設定が正しく引き継がれていないことが多くなります。
特に多いのが、移管と同時にネームサーバーを変更した際に、メールの配送先を指定するMXレコードや、送信元を認証するSPFレコードなどが初期状態に戻ってしまい、メールの行き先が分からなくなっているケースです。
その結果、「送信しても相手に届かない」「外部からのメールが一切受信できない」といったトラブルが発生します。
ドメイン移管の【承認メール】が届かない!5つの原因と解決策
承認メールが届かない場合、登録情報・受信設定・ドメインの仕様といった要素が関係していることがほとんどです。
原因を切り分けずに待ち続けても、状況が改善することはあまりありません。
ここでは承認メール不達につながりやすいポイントを以下5つの原因別に整理し、具体的な確認方法を解説します。
特に多い順・確認しやすい順に並べていますので、心当たりのある項目から確認してみてください。
- 承認メールの宛先が正しいか
- 迷惑メール振り分け・受信拒否設定の影響
- Whois代理公開が原因で承認メールが届かないケース
- .jpドメインなど承認メール不要のケースとの違い
- 承認メールが届かず移管が進まない場合の再申請手順
1.承認メールの宛先が正しいか
移管承認メールは、ドメインのWhois情報に登録されている管理者メールアドレス(Admin Email)宛に送信されます。
そのため、メールソフトやサーバー設定に問題がなくても、Whoisに古いアドレスが登録されたままになっていると、そもそもメールが届きません。
特に注意したいのが、数年前に取得したドメインや、担当者変更を行ったケースです。
現在は使われていないメールアドレスが登録されたままになっていることも多く、移管承認メールが確認できない原因になりがちです。
まずはWhois情報を確認し、確実に受信できるメールアドレスに更新されているかをチェックしてください。
2.迷惑メール振り分け・受信拒否設定の影響
移管承認メールは、自動送信かつ海外のレジストラから送られることが多いため、迷惑メールとして処理されやすい傾向があります。
受信トレイに見当たらない場合でも、次の点を確認することで発見できるケースは少なくありません。
- 迷惑メールフォルダ・隔離フォルダに振り分けられていないか
- メールサーバー側のスパムフィルタでブロックされていないか
- プロバイダやセキュリティソフトで海外メールを拒否していないか
特に法人メールでは、セキュリティ設定が強化されていることが多いため、一時的にフィルタを緩める、または別の受信可能なアドレスをWhoisに設定する対応が有効です。
3.Whois代理公開が原因で承認メールが届かないケース
Whois代理公開(プライバシー保護)を有効にしている場合、承認メールは代理公開用のアドレス宛に送信され、そこから転送される仕組みになっています。
しかし、代理公開側の転送設定に不具合があると、メールが管理会社側で止まってしまい、登録者本人には届きません。
このような場合は、一時的にWhois代理公開を解除し、実際のメールアドレスを直接登録した状態で再送を依頼するのが最も確実な対処法です。
移管完了後に、再度代理公開を有効に戻すことも可能です。
4. .jpドメインなど承認メール不要のケースとの違い
すべてのドメイン移管で承認メールが必要になるわけではありません。
たとえば、汎用JP・属性型JPドメインの場合、gTLD(.comや.netなど)とは異なり、「指定事業者変更」という手続きで管理会社を切り替えます。
そのため、トランスファー承認メール自体が送信されないケースもあります。
「メールが届かない」と感じていても、実際にはそもそも承認メールを待つ必要がないドメイン種別である可能性もあるため、まずは対象ドメインの種類と手続き方式を確認することが重要です。
.jpドメイン名の指定事業者変更では、gTLDとは手続きフローが異なり、必ずしも個別の承認メールを待つ必要がない場合があります。
5.承認メールが届かず移管が進まない場合の再申請手順
上記を確認しても解決しない場合は、そのまま待ち続けるよりも、一度手続きを整理して再申請を行った方が早く解決するケースが多くあります。
再申請前に、次のポイントを必ず確認してください。
- Whois情報のメールアドレスを最新・受信可能なものに更新
- 移管元レジストラでトランスファーロックが解除されているか
- AuthCode(認証コード)を最新のものとして取得しているか
これらを整えたうえで、数時間〜1日程度空けてから再度移管申請を行うことで、
承認メールが正常に再送され、手続きが進む例が多くあります。
移管後に通常メールが届かない場合の原因とチェック手順
移管後のメール不達は、ほとんどの場合「DNS設定の引き継ぎ漏れ」が原因です。
特に、移管と同時にネームサーバーを変更したケースでは、それまで使っていたメール関連の設定が初期状態に戻り、メールの配送経路が失われてしまうことがあります。
ここでは「まったく届かない」「一部だけ届かない」「エラーメールが返ってくる」といった症状別に、どこを確認すればよいのか、何を直せば復旧するのかを順に整理します。
メールが一切届かない場合は「MXレコード」の設定ミスを疑う
すべてのメールが受信できない場合、最初に確認すべきなのはMXレコードです。
MXレコードは「このドメイン宛のメールを、どのメールサーバーに届けるか」を指定する情報で、未設定、または誤った値になっていると、メールは行き場を失って不達となります。
ドメイン移管後にネームサーバーを変更すると、以前のDNS設定は自動では引き継がれません。
そのため、Google WorkspaceやMicrosoft 365など外部メールサービスを利用している場合でも、新しいネームサーバー側でMXレコードを再設定する必要があります。
「突然すべて届かなくなった」という場合は、まず新管理会社のDNS管理画面でMXレコードが正しく登録されているかを確認してください。
一部だけ届かない:DNS反映遅延(TTL)の影響
特定の送信元からだけメールが届かない、または時間帯によって届いたり届かなかったりする場合は、「DNSの反映遅延(プロパゲーション)」が原因である可能性が高いです。
DNS設定を変更しても、その情報がインターネット全体に行き渡るまでには時間がかかります。
一般的には最大で24〜72時間程度、
古い設定と新しい設定が混在した状態が続くことがあります。
この間は、
- 以前のメールサーバーに届く
- 新しいメールサーバーに届く
といった不安定な挙動が発生することがありますが、設定自体が正しければ自然に解消されます。
急いで再設定を繰り返すと、かえって状況を悪化させることもあるため、変更直後は一定時間様子を見る判断も重要です。
エラーで返ってくる:550系エラーの内容を確認
送信者側にエラーメールが返ってくる場合は、その内容に記載されたエラーコード(550系)が重要な手がかりになります。
エラーメールが返ってきた場合は、記載されているエラーコードを見ることで、原因をほぼ特定できます。
代表的な例は次のとおりです。
| エラー内容 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 550 User unknown | メールアドレスがメールサーバー上に存在しない |
| 550 Access denied | SPF設定不備などによるなりすまし判定 |
「User unknown」の場合は、メールアカウント自体が作成されていない、または削除されている可能性があります。
一方で「Access denied」などのエラーは、SPFやDKIMといった送信元認証設定の不足が原因で、正規メールが拒否されているケースが多く見られます。
エラーメールを感覚的に判断せず、必ずコードとメッセージ内容を確認したうえで原因を切り分けることが復旧への近道です。
ドメイン移管とメール設定の関係
ドメイン移管とメール不達のトラブルは、「移管そのものが原因」のケースと、移管に付随して行った設定変更が原因のケースが混同されがちです。
本来、ドメイン移管はドメインの管理会社(レジストラ)を変更する手続きであり、メールサーバーの設定を直接変更する作業ではありません。
しかし実務上は、移管と同時にネームサーバーを変更することが多く、その影響でメール設定が失われるケースが頻発します。
ここでは、「移管で変わるもの・変わらないもの」「メールトラブルが起きやすいポイント」を整理し、仕組み上の注意点を明確にします。
移管だけではメール設定は変わらない(基本ルール)
ドメイン移管は、あくまで
「ドメインの管理権限をどの会社が持つか」を変更する手続きです。
そのため、
- メールサーバーの場所
- メールアドレスの中身
- 既存の送受信データ
これらが、移管完了だけで自動的に変わることはありません。
実際、ネームサーバーを一切変更せずにドメイン移管のみを行った場合、Webサイトもメールも、移管前とまったく同じ状態で動作し続けます。
「移管した=メールが止まる」というわけではない、という点は、まず押さえておくべき基本ルールです。
ドメイン移管はあくまでもドメインの管理契約を別の会社へ移す手続きであり、ウェブサイトやメールアドレスの利用には影響しません。
ネームサーバー変更時に初期設定へ置き換わるケースがある
メールトラブルの多くは、ドメイン移管そのものではなく、ネームサーバーの変更が引き金になっています。
移管先の管理会社に合わせてネームサーバーを切り替えると、DNS設定はそのネームサーバー側の管理下に移ります。
このとき、MXレコードやSPFなどのTXTレコードが新しい環境に再設定されていないと、メール配送経路が失われます。
特に注意が必要なのは、サーバー会社をまたいで移管した場合や、Google Workspace等を使っている場合です。
メールサービスは同じでも、DNS設定は自動では引き継がれません。
移管作業に入る前に、「現在のDNSレコードを控えておく」ことが、メール不達を防ぐ最大のポイントになります。
メール不達を防ぐための事前チェックリスト
ここでは、現場で実際に行われている「移管前」と「移管後」に最低限確認すべきポイントを、フェーズ別に整理します。
移管手続きに使用する管理者メールが受信可能か
移管承認メールや更新通知は、Whoisに登録されている管理者メールアドレス宛に送信されます。
ここが受信できない状態だと、
- 移管承認ができない
- 更新通知に気づかず失効する
といった、深刻なトラブルにつながります。
特に注意したいのが、
- 退職者のメールアドレスが残っている
- 存在しない独自ドメインメールが設定されている
- 迷惑メール対策で海外メールを拒否している
移管前に必ず「今も確実に受信できるアドレス」に更新してください。
移管完了後のメール送受信テストとログ確認
移管完了の通知を受け取ったら、できるだけ早く送受信テストを行うことが重要です。
おすすめの確認方法は以下の通りです。
- Gmailなど外部アドレスから自分宛にメールを送信
- 自分のメールアドレスから外部アドレスへ送信
- エラーが返らないかを確認
可能であれば、サーバーの管理画面から「メールログ」を確認してください。
「相手から送られている形跡があるか(サーバーまで届いているか)」を見るだけで、原因が自分の設定ミスか、相手側の問題かを一瞬で切り分けられます。
「移管は終わったけど、実はメールが止まっていた」という事態を防ぐためにも、この確認は必須です。
関連:ドメイン移管の手順はこちら
実際にドメイン移管した事例を3つご紹介
最後に、サイト引越し屋さんにてドメイン移管をさせていただいたクライアントの事例を3つご紹介いたします。
ドメイン移管、メールアドレス移行、Webサイトのサーバー移転を実施した事例です。20年以上契約していたサーバーが突然使用できなくなりご不安な中、弊社にお任せいただきましたが、「間違いなく信用できる業者」との嬉しい評価をいただきました。
元々は別のWebサイト管理会社にてホームページを管理されていましたが、常時SSL化に伴い管理感謝を弊社に切り替えていただくことになり、サーバー移転+ドメイン移管を実施させていただいた事例になります。
WEBサイトの設計やサーバー・ドメインの管理に不安を感じられていた中、WordPressのサーバー移転+ドメイン移管をご依頼いただき実施させていただいた事例です。不具合の対応や不安な点の説明など、弊社の対応にもご満足いただけました。
まとめ
ドメイン移管でメールが届かなくなるトラブルは、「移管承認メールが受信できないケース」と「移管後にDNS設定が正しく反映されていないケース」の2つに大きく分けられます。
多くの場合、原因はメールサーバーの不具合ではなく、Whois情報の古さやネームサーバー切り替え時の設定漏れにあります。
事前にDNSレコードを控え、移管後すぐに送受信テストを行うことで、メール不達の大半は防ぐことが可能です。
とはいえ、設定を一つ誤るだけで業務メールが止まるリスクもあります。
「確実に移管したい」「メールトラブルを絶対に避けたい」という場合は、専門業者への相談も有効な選択肢です。
サイト引越し屋さんでは、ドメイン移管からメール設定まで一貫してサポートしています。
不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
サイト引越し屋さん編集部
日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。
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