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VPSとは、他社メディアの影響を受けない快適な仮想専用サーバー
VPSとは「Virtual Private Server」の略で、個別に分けられた仮想サーバーに、より高い機能性を兼ね備えています。
利用シーンとしてはWebサイトの運営、データサーバー、プロキシサーバー、ゲームサーバーなどの構築に用いられます。
本記事では、そんなVPSの特徴とVPSでできること、各種サーバーとの違いを解説します。
- VPSとは何かよくわかっていない
- VPSのメリットを知りたい
- 共用サーバーや専用サーバーとの違いを知りたい
そんな疑問に、VPSから共用サーバーへの移転など、各種サーバー間の引越しに携わっている「サイト引越し屋さん」がお答えします。
「あなたはVPSサーバーを使うべきなのか」判断の参考になれば嬉しいです。
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目次(クリックで飛べます!)
VPSの特徴
VPSは近年注目されているサーバーです。コスパと機能性が高く評価されています。特徴をいくつか見てみましょう。
特徴1コストが安い
VPSはコスト面で優れています。専用サーバーなどと比べてレンタル料金が安い上に機能性も高いです。また、月額でレンタルする形なので、初期費用を安く抑え、必要な期間だけレンタルすることが可能です。
例えば、エックスサーバービジネスのプランのうち、メモリ24GBの専用サーバー(物理タイプ)プランとVPSプランを比較してみましょう。
- 専用サーバー(物理タイプ):初期費用220,000円、月額費用29,700円~
- VPS:初期費用0円、月額費用14,360円~
また、Conohaやさくらのインターネットなどでは2-4GBのメモリ容量であれば月額1,000円~での利用も可能。
このことからも、VPSの低コストぶりがわかります。
参考:
Xサーバー法人向け専用サーバー
Conoha VPS
さくらのVPS
特徴2自由度が高い
VPSではroot権限(管理者権限)が付与されるため、自分自身でサーバーの中身を細かく設定することができます。
そのため、OS選択、ミドルウェア導入、特定のサーバー構築、APIの利用など活用の幅が広く、自由度が非常に高いのもVPSならではの特徴と言えるでしょう。
一方で、自由度が高いということは、それだけカスタマイズに関する知識や技術が必要でもあります。
システム開発はもちろん、セキュリティなどの知識も必要ですので、その点は注意しましょう。
特徴3 システムに安定性がある
VPSは仮想の「専用」サーバーですので、CPUやメモリが個別に割り振られているのが特徴です。
これによって、他ユーザーの影響をあまり受けずにシステム運用ができる点はVPSの大きな魅力です。
特に安定した運用が必要なサービスを展開したい場合、VPSはメリットの大きい選択肢と言えます。
VPSでは何ができるのか
次に、VPSの具体的な活用方法を5つ紹介します。
VPSは比較的に機能性が高いサーバーで、目的に応じてカスタマイズも可能です。
WordPressを運用できる
VPSでは、Wordpress(ワードプレス)の使用が可能です。
WordPressはCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の一つで、Webサイトやブログを作ることができます。
レンタルサーバー(エックスサーバーやmixhostなど)と同じく、VPSもWordpressのインストールができ、低コストでサイト運営をすることが可能です。
データ保管
VPSを使って、思い出の動画や写真などの大量のデータを保管することも可能です。
VPSは外部のデータセンターで管理されているため、USBメモリやPC内部への保存に比べて安全度が高いのが特徴です。
トレーディングサーバー、ゲームサーバーの構築
VPSの活用方法の3つ目が、トレーディングサーバーやゲームサーバーの構築です。
FXの自動売買などの際には、安定した応答速度と処理能力を持つVPSが重宝されています。
また、マインクラフトやパルワールドなどオンラインマルチプレイに対応したゲームで遊ぶ際にもVPSがよく使われます。
Conoha、ロリポップなどでは、ゲーム用のVPSプランもあるほどです。
プロジェクト管理、ファイルサーバー利用など
ビジネスの場面では、チーム内で情報共有しながら仕事を進めるのにVPSが用いられています。
例えばプロジェクト管理ツールをVPSにインストールして、サーバー内でチームの進捗管理を行うなどです。
そのほか、上記のデータ保管とも似ていますが、業務用のファイルをVPSに保管・共有し、チームメンバーが必要な時にアクセスして業務効率化につなげることも可能です。
開発環境としての利用
VPSは開発環境として利用するにも向いています。
複数人でコードを共有して開発を進められるほか、VPS自体の処理能力が高いのでプログラムの実行もスムーズにいきやすいのが特徴です。
また、共用サーバーでは特定のプログラム言語で作成されたアプリケーションを利用できないため、VPSが適しているケースもあります。
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共用サーバーや専用サーバーとの違い

サーバーをレンタルするときに、共用サーバーや専用サーバーという言葉を聞いたことがあるかもしれません。
まずは、共用サーバー、専用サーバーとは何かを見てみましょう。
- 共用サーバー:1つのサーバーを複数のユーザーで共有するサービス
- 専用サーバー:1つの物理サーバーを独占して利用するサービス
次にメリットやデメリットの比較表を見てみます。
各種サーバーには、それぞれ以下のような特徴があります。
| 種類 | 専用サーバー | VPSサーバー | 共用サーバー |
|---|---|---|---|
| メリット |
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| デメリット |
|
|
|
| イメージ | 一軒家
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アパート
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シェアハウス
|
表を見るとわかるように、VPSは共用サーバーと専用サーバーの中間と言えます。
共用サーバーは最も格安ですが、同じサーバーを使う他ユーザーの影響を受けやすいのがデメリットです。
例えばあるユーザーのサイトに多数のアクセスが集中した結果、同じサーバーを使っているあなたのサイトの表示スピードが影響を受けることもあります。
専用サーバーの場合は他ユーザーの影響を受けないものの、初期費用や月額費用などの運用コストが高額になるのがデメリットです。
VPSはその中間として、他ユーザーの影響を受けず、なおかつコストもある程度抑えられるのが最大のメリットと言えるでしょう。
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サーバーを選ぶ際の注意点

このように、サーバーには種類がありますので、選ぶ際には自分の用途に合ったものを選びましょう。
サーバーを選ぶ際のいくつかのポイントを簡単に紹介しておきます。
契約する際の参考にしてみてください。
注意点①:スペックが十分かどうか
専用サーバー、VPS、共用サーバーにおける大きな違いは処理能力や容量です。安定的なサイト運営を行うには、必要なスペックに見合うサーバーを契約する必要があります。
大規模なメディア運営をしていて、大容量ストレージや高い処理能力が必須の場合には専用サーバー。そこまで高い処理能力は求めていないが、柔軟性を持たせたい場合にはVPS。ブログやアフィリエイトサイトなどの小規模なサイト運営であれば、共用サーバーで十分です。
注意点②:設定の自由が必要かどうか
2つめの注意点として、これらのサーバーはすべて設定可能な範囲が異なります。
参考として比較すると、
- 専用サーバー:システム・できることの自由度が非常に高い
- VPS:自由度は比較的高いが制限が多少あり
- 共用サーバー:自由度は低くカスタマイズ範囲が狭い
もしも、自由度の高いアプリやOSにカスタムしたい場合は共用サーバーではなく、専用サーバーやVPSの利用がおすすめ。VPSはコストを抑えることができ、ある程度の機能性とカスタムの自由さを兼ね揃えています。
その他、VPS選びにおける重要ポイントは下記記事にて解説しております。
合わせてご参考ください。
VPS構築費用の相場
VPSはレンタルサーバーとは異なり、基本的には初期構築が必要となります。専門的な技術が求められるため、サーバー構築業者に依頼するケースがほとんどです。
肝心のVPS構築費用の相場ですが、概ね5~10万円ほどの業者が多いです。
詳しい相場解説については、下記の記事をご覧ください。
まとめ
レンタルサーバーには、大きく分けると専用サーバー、共用サーバー、VPSの3種類があることがわかりました。
最後に、各種サーバーがどんな人に向いているのかまとめておきます。
- 専用サーバー:大容量で処理能力が高いので、大量アクセスやサーバーをカスタイマイズが必要になる人に向いている(法人向け)
- VPS:月額費用を抑えつつ、サーバーも自由にカスタマイズしたい人に向いている(個人/法人向け)
- 共用サーバー:月額費用を抑えつつ、小規模サイトを運営したい人に向いている(個人/法人向け)
基本的に、ブログやアフィリエイトサイトなどを運営する人は、コストを抑えるためにも共用サーバーで十分だと思います。もし、今後専用サーバーやVPSのスペックが必要になった際に、移転を行えば問題ありません。
VPSは自由度も高く、コストも安いので必要に応じてVPSサーバーを検討してみてくださいね。
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この記事を書いた人
サイト引越し屋さん編集部
日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。
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