現在WordPressはメジャーなCMSということもあり、エックスサーバーなど有名なところではワンタッチで管理画面よりインストールが可能なサーバーも多くあります。
しかしVPSサーバーなどを使用し、独自にインストールする際はまずそのサーバーにWordPressを動かすための環境を用意しなければいけません。
WordPressの動作に推奨されるサーバー環境は主に次の5つにわけられます。
- UnixのOS
- PHP
- MySQL
- Apache
- mod_rewriteの設定
本記事ではこれらの要件について順番にご紹介いたします。
UnixのOS
サーバー上でソフトを動かすにはオペレーティング・システム(OS)と言うものが必要です。
基本的なWordPressの動作はUnix/Linux環境がサポートされており、主にCentOSかUbuntu上で動かすことが普通です。
Windows Serverなどで動かすことも可能ですが、設定周りや予期せぬ問題が発生することが有りますので、通常は避けたほうが無難です。
大抵のサーバーではCentOSもUbuntuもサポートしていますので、あまり気にせずどちらかをインストールしておけば大丈夫です。
PHP
WordPressはPHPで開発されているため、動作には必然的にPHPのインストールが必要です。
最新のWordPress(バージョン4.9.2)では「PHP 7.0以上」が推奨環境とされています。
(追記)2018年10月現在は最新のWordPressバージョン4.9.8で、「PHP 7.2以上」が推奨環境とされています。
PHPがインストールされているかはもちろん、バージョンも合わせて注意してください。
MySQL
WordPressはデータベースを使用するため、データベースのインストールが必要です。
推奨環境は「MySQL 5.6」または「MariaDB 10.0 以上」とされていますが、通常はMySQLを利用するのが基本となります。
Apache
こちらはWordPressというよりはそもそもWebサイトを動かすのに必要なものとなりますが、WebサーバーソフトウェアとしてApacheが必要となります。
同じく有名なWebサーバーソフトウェアとしてNginxが存在し、こちらでも問題なく動作はしますが、設定周りでphp-fpmなどのミドルウェアのインストールが必要となったりと、Apacheよりも少し設定が増えますので、迷った際は「Apache」をインストールしてください。
(WordPress運用という点でのみ見れば、わざわざNginxを使うメリットはほとんどありません。)
mod_rewriteの設定
こちらはソフトウェアではなく設定の話となりますが、必ず「対象のサーバーでPHPのmod_rewrite設定が可能か」を確認してください。
mod_rewriteはURLの書き換えなどを行う設定であり、こちらの設定が行えないと記事のパーマリング設定が行えないなどといった問題が発生します。
通常のVPSサーバーではmod_rewrite設定は行えると思われますが、上記のような問題が発生するため忘れずに確認を行ってください。
まとめ
ここまでWordPress運営でVPSサーバーを利用する際に確認したい5つの事について記載しました。
今はWordPressも多くの人が利用しているCMSということもあり、大抵のVPSサーバーでは問題なく動作すると思われます。
しかし、管理画面からワンタッチでインストールができるレンタルサーバーとは違い、自分で設定が必要な部分も多いため、上手く動作しないといった問題が起きた場合はまず環境が正しくインストールされているかを確認することをおすすめします。