mixhostからエックスサーバーへのWordPress引越し手順
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最終更新日:2024年4月3日

mixhostからエックスサーバーへのWordPress引越し手順

こんにちは、日本でもっとも利用されているWordPressのサーバー移転代行&保守管理サービス『サイト引越し屋さん』です。
本記事では、mixhostからエックスサーバーへのWordPress引越し手順を合計49枚におよぶキャプチャ画像を用いて詳細に解説しています。

作業は大きく8個のステップに分かれています。

  1. mixhostにてFTPデータのダウンロード
  2. mixhostにてDBデータのエクスポート
  3. エックスサーバーにて各種初期設定
  4. エックスサーバーにてFTPデータのアップロード
  5. エックスサーバーにてDBデータのインポート
  6. hostsによる事前の表示・動作確認
  7. mixhostからエックスサーバーへのサーバー切り替え
  8. WordPress引越し完了

1つずつ順を追いながら解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。

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ステップ1:mixhostにてFTPデータのダウンロード

WordPressはFTPとDBの2種類のデータで構成されています。
まずはFTPデータから作業していきます。

FTPデータをダウンロードするためには、FTPソフトが必要です。
まだお持ちでない場合は下記の記事を参考にご用意ください。

FTPソフトに設定するためのFTPアカウント情報は、mixhost契約完了の通知メールに記載されています。契約完了時のメールが手元になく確認できない場合には、下記の手順で新規アカウントを作成してください。

まずはこちらのページからmixhostアカウント全体の管理画面にログインします。
ログインしたら、管理画面内の該当サーバー右にある「Log in to cPanel」を押します。

mixhostのLog in to cPanel

サーバーパネルが表示されるので「ファイル」>「FTPアカウント設定」に進みます。

mixhostのFTPアカウント設定

下記赤枠の個所を任意の内容で記入してください。
ディレクトリのところは「public_html」にて登録することをお勧めします。

すべて入力が終わったら「FTPアカウントを作成」をクリックしてください。
これにてFTPアカウントの作成は完了です。アカウント名とパスワードをメモしておいてください。

FTPアカウントを作成

それから、FTPソフトに繋ぐためにはあとホスト名が必要です。
mixhostのホスト名は、サーバー管理画面の右上「一般情報」の中にある「共有IPアドレス」になります。

mixhostの共有IPアドレス

ここまで出てきたFTPアカウント、パスワード、ホスト名はこのあと使うので、内容をメモしておいてください。

先ほどご紹介したFTPソフトの解説記事をもとに、FTPソフトでサーバーに繋いでデータをダウンロードしていきます。

mixhostの場合、移転対象ファイルは「該当ドメインフォルダ配下」の中に格納されています。
WordPress以外のサイトも運用している場合には、適宜精査しましょう。

ご自身のPCにダウンロード出来たら、FTP内のファイル数とPCにダウンロードしたファイル数が一致しているか確認してください。FTPソフトやPCは、ファイル群を選択して右クリック「プロパティ」からファイル数を表示できることが多いです。

プロパティからファイル数を確認

ファイル数が一致していればFTPのダウンロードは完了です。
次は、DBデータのエクスポート作業です。

ステップ2:mixhostにてDBデータのエクスポート

DBデータのエクスポートはmixhost提供のphpMyAdminを利用します。
phpMyAdminとはDBデータを扱うためのシステムです。

mixhostでphpMyAdminを使用しDBデータをエクスポートするためには「データベース名」が必要になります。
データベース名を確認するためには、先ほどダウンロードしたFTPデータの中から「wp-config.php」というファイルを探し、

wp-config.phpファイル

Windowsスタートメニューの「アクセサリ」から「メモ帳」で開くか、「秀丸」や「SublimeText」などのテキストエディタで開いてください。wp-config.php内には下記のように記されています。

使用するのは「○○」の箇所です。
後ほど使用するのでメモしておいてください。

/** The name of the database for WordPress */
define(‘DB_NAME’, ‘○○○○○○○○○○’);

上記の情報が手に入ったらmixhostのphpMyAdminにアクセスしてください。
mixhost管理画面の「データベース」>「phpmyadmin」から入れます。

mixhostのphpMyAdmin

phpMyAdminにログインしたら、左側のDB一覧から該当のデータベース名をクリックのうえ、上部のメニューにある「エクスポート」を押してください。

phpMyAdminのエクスポート

エクスポート設定の一覧が表示されるので、各種設定を調整してからエクスポートを行います。
まずは冒頭のエクスポート方法を「詳細-可能なオプションをすべて表示」にしてください。

詳細-可能なオプションをすべて表示

次に生成オプションを「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する」にチェックを入れてください。

DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する

最後に作成するクエリの最大長を「1000」に変更しましょう。

作成するクエリの最大長を1000に変更

以上の設定ができたら、一番下までいき「エクスポート」ボタンを押してください。
PCに○○○○○.sqlと名の付くファイルが保存されるはずです。

エクスポートしたファイルが完全なデータであるか念のため確認をします。
メモ帳やテキストエディタ等で該当ファイルを開いてください。

ファイルを開くと大量のコードが表示されるので、最終行を見てください。
下記のようなコードが最後に3行書かれていれば完全なDBデータと言えます。

完全なDBデータ

ここまでの作業でWordPressのデータバックアップは完了です。
ここから先は移転先であるエックスサーバーでの作業になります。

ステップ3:エックスサーバーにて各種初期設定

エックスサーバーにデータ移行する前に、まずはサーバー内の各種設定を4つ行います。

  • 独自ドメイン設定
  • PHPバージョン設定
  • DB設定
  • SSL設定

独自ドメイン設定

まずはエックスサーバーで独自ドメインを利用するための設定を行います。
こちらのページから管理画面にログインしてください。

管理画面の「ドメイン」内にある「ドメイン設定」に進んでください。

エックスサーバーのドメイン設定

上部のメニュー「ドメイン設定追加」を押します。

ドメイン設定追加

ドメイン名を入力して、右下の「確認画面へ進む」を押してください。

確認画面へ進む

確認画面が表示されるので、追加するボタンを押してください。

追加するボタンを押下

次はPHPバージョン設定です。PHPとは、WordPressを動かすためのプログラムです。
PHPにはバージョンがいくつかあり、使用しているレンタルサーバーやWordPressのバージョンに応じて使い分ける必要があります。

WordPress移転の場合、移転元と移転先のレンタルサーバーでPHPのバージョンを揃えないと不具合が起きるリスクがあります。必ず忘れずに設定してください。

PHPバージョン設定

PHPバージョンの調整は下記の手順にて行います。

まずは移転元のmixhost管理画面にログインし、下にスクロールして出てくるメニュー「ソフトウェア」内の「MultiPHPマネージャー」に進みます。

MultiPHPマネージャー

該当ドメインの右にあるPHPバージョンがmixhost側のバージョンです。
こちらを確認しメモしておいてください。

PHPバージョンの確認

次に、移転先であるエックスサーバー側のPHP設定です。

エックスサーバーのサーバーパネル内メニュー「PHP」内の「PHP Ver.切替」に進みます。

PHP Ver.切替

該当ドメインの右にある「選択する」を押します。

該当ドメインを選択

PHP設定の管理画面が表示されるので、「現在のバージョン」の下の数値を確認し、mixhost側の数値と同じになるよう変更しましょう。

PHPのバージョン確認

これにてPHPバージョン設定は完了です。

次に、DB設定をします。

DB設定

ここからは移転先のエックスサーバーにおけるDB設定について解説します。
ちなみに、DBとはデータベースの略称です。サイトの情報や投稿データを保存する場所です。

まずはエックスサーバーのサーバーパネルにあるメニュー「データベース」の中にある「MySQL設定」に進んでください。

エックスサーバーのMySQL設定

タブメニュー内の「MySQL追加」を押します。

MySQL追加

MySQLデータベース名に任意の内容を入力のうえ「確認画面へ進む」を押します。

MySQLデータベース名の確認

DBを新規追加できたら、次はDBユーザーの作成です。

タブメニューの「mySQLユーザー追加」を押します。

mySQLユーザー追加

ユーザー設定画面が表示されるので「MySQLユーザID」と「パスワード」を入力のうえ、「確認画面へ進む」を押してください。

MySQLユーザID

DBユーザーが作成できたら、DBとDBユーザーの紐づけを行います。

タブメニューの「MySQL一覧」を押します。

MySQL一覧

作成したDB名の右にあるアクセス権未所有ユーザの中から先ほど作成したDBユーザーを選択し、右の「追加」ボタンを押してください。

アクセス権未所有ユーザ

最後に、DBのホスト名を調べます。
タブメニューの「MySQL情報」を押してください。

MySQL情報

ホスト名の右に書いてある文字列がDBのホスト名になります。

DBのホスト名

ここまで作成した4つのDB情報(DB名、DBユーザー名、パスワード、ホスト名)はこのあと使用するのでメモしておいてください。

最後にSSL設定を行います。

事前SSL設定

SSLとは、Webサイトをhttpsから始まるアドレスで利用するための仕組みです。
httpsでのアクセスによって、よりセキュリティの高い状態でWebサイトの閲覧が可能です。

現状のmixhostにてSSLを利用している場合には、移転先のエックスサーバーでも事前にSSLの設定をしておく必要があります。
事前設定しないとサーバー切り替え直後httpsアクセスが出来なくなるためご注意ください。

まずはエックスサーバーのサーバーパネルにログインして、ドメインメニュー内の「SSL設定」に進みます。

エックスサーバーのSSL設定へ進む

該当ドメインの右にある「選択する」ボタンを押します。

選択するボタン

SSL設定画面が表示され、現在の設定はOFFになっているはずなので、右にある「変更」ボタンを押してください。

変更ボタン

SSLの認証方法が表示されるので「他社のネームサーバーでのDNS認証」を選択します。

他社ネームサーバーでのDNS認証

上記のDNSレコード情報を表示させたまま、次はmixhostにログインしてください。

mixhostサーバーパネル内メニュー「ドメイン」から「ゾーンエディタ」に進みます。

ゾーンエディタ

該当ドメインの右にある「管理」ボタンをクリックします。

管理ボタン

ゾーン設定画面が表示されるので「記録を追加」ボタンを押します。

記録を追加

先ほどエックスサーバー側で発行したTXTレコードを記入します。

「タイプ」は必ずTXTを選択してください。他を選択するとWebサイトの表示に影響する可能性があるので注意してください。

入力できたら「記録を保存」を押してレコードを追加しましょう。
2つあると思うので、1つずつ追加していきます。

記録を保存

2つのレコード追加が完了したら10分ほど待ちます。
10分経過したらエックスサーバーで開いたままにしていたSSL設定画面を表示させ、右下のSSL追加ボタンを押します。

DNS認証

下記のように「独自SSL設定をONにしました」と表示されたら事前SSL設定は完了です。

独自SSL設定をONにしました

これにてエックスサーバーでの各種初期設定は完了です。

次はいよいよWordPressデータの移行作業をしていきます。

ステップ4:エックスサーバーにてFTPデータのアップロード

次は、WordPressのデータ移行作業です。
移転元のときと同様、FTPデータから作業します。

FTPソフトに設定するためのFTPアカウント情報は、エックスサーバー契約時の完了メールに記載されています。

契約完了時のメールが手元になく確認できない場合には、エックスサーバーのサーバーパネル内の「FTP」>「サブFTPアカウント設定」から新しいFTPアカウントを作ることも可能です。

FTPアカウントはこのあと使うので、内容をメモしておいてください。

サブFTPアカウントの作成

メモした内容をFTPソフトに設定して、エックスサーバーに繋ぎましょう。
FTPでサーバーに繋いだら、/pulic_html/該当ドメイン/直下にファイルをアップロードします。

ファイルアップロード後、念のためPC内とエックスサーバー内のファイル数が一致しているか確認しておくと安心です。

エックスサーバー内のファイル数が一致しているか確認

ファイル数が一致していれば、FTPデータ移行は完了です。

ここで、FTPデータ移行に付随してwp-config.php(WordPressのDB情報などを管理しているファイル)の修正もまとめて行います。

wp-config.phpの修正

まずはPC内にあるwp-config.phpファイルをメモ帳やテキストエディタ等で開いてください。
開いたら、下記4ヵ所を先ほど作成した新規DBの内容に書き換えます。

/** WordPress のためのデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘○○○○○○○○○○’);

/** MySQL データベースのユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓’);

/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘△△△△△△△△△△’);

/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', '□□□□□□□□□□');

書き換え終わったら、wp-config.phpファイルを上書き更新します。
上書きできたら、エックスサーバー内のwp-config.phpに上書きアップロードしてください。

これにてwp-config.phpファイルの修正も完了です。
次はDBデータの移行作業に進みます。

ステップ5:エックスサーバーにてDBデータのインポート

エックスサーバーにもphpMyAdminが標準搭載されているため、手軽にDBデータを取り扱うことが可能です。

サーバー管理画面のメニュー「データベース」にある「phpMyAdmin」に進んでください。

phpMyAdminに進む

ログイン画面が表示されるので、先ほどメモした「データベースのユーザー名」と「データベースのパスワード」を入力してログインします。

phpMyAdminのログイン画面

左の項目内から該当のDB名をクリックしたうえで、上部メニュー「インポート」を押します。

インポート

インポート設定画面に進むので「ファイル選択」にてmixhostからエクスポートしたDBファイルを選択してください。

それ以外は特に設定の必要はないのでページ最下部まで進み「インポート」を押します。

ファイルを選択

下記の「インポートは正常に終了しました。」が表示されたらDBのデータ移行は完了です。

インポート完了

以上でWordPressのデータ移行は完了になります。
次はサーバー切り替え前の表示・動作確認についてです。

ステップ6:hostsによる事前の表示・動作確認

WordPressのサーバー移転では、データが問題なく移行できていても表示・動作がうまくいかずなんらかの調整が必要になることがあります。
そのため、サーバー切り替え前に表示・動作を確認しておくと安心です。

サーバー切り替え前に表示・動作を確認する方法については下記記事をご参考ください。

上記記事で使用するサーバーIPアドレスの調べ方は下記になります。

エックスサーバーのサーバーパネル内メニュー「サーバー情報」をクリックします。

サーバー情報

IPアドレス」に書かれている数字がサーバーのIPアドレスになります。

エックスサーバーのIPアドレス

hosts設定で新サーバーに繋いだ状態でWebサイトを確認し、問題なければサーバー切り替えに進みましょう。

ステップ7:mixhostからエックスサーバーへの切り替え

データ移行と事前確認が済んだら、サーバーを切り替えます。

ドメインの契約管理をしているサービスにログインし、該当ドメインのネームサーバーを下記エックスサーバーのものに変更しましょう。

ネームサーバー2:ns1.xserver.jp
ネームサーバー2:ns2.xserver.jp
ネームサーバー3:ns3.xserver.jp
ネームサーバー4:ns4.xserver.jp
ネームサーバー5:ns5.xserver.jp

※ネームサーバーの変更申請をしてから完全に切り替わるまで、数時間~24時間かかります。

ステップ8:WordPress引越し完了

ネームサーバーが切り替わって、WordPressの表示・動作が問題なければmixhostからエックスサーバーへのWordPress引越しは完了です。

本記事の解説は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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この記事を書いた人

サイト引越し屋さん編集部

日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。日本ウェブ解析士協会(WACA)所属。

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