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サイト引越し屋さん編集部

Google Workspaceにメールサーバーを移行する方法を解説

  • レンタルサーバーからGoogle Workspaceにメールサーバーを移行したい
  • レンタルサーバーとGoogle Workspaceの違いを知りたい
  • 他社のメールサーバーとGoogle Workspaceを併用できるか知りたい

このように思ったことはありませんか?

本記事では、メールサーバーをGoogle Workspaceに移行する方法を解説していきます。
また、他社メールサーバーを使用したほうがいいケースも触れています。

移行手順や他社メールサーバーとの違いなどを把握するためにも、ぜひ最後までご覧ください。

※Google Workspaceをまだ未契約の場合には、契約してからお読みください。

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Google Workspaceを利用する際のメールサーバーの移行方法

メールがGoogle Workspaceのメールサーバーに配信されるようにするには、下記の4つの流れで設定をおこなっていきます。

  1. ドメイン登録事業者のアカウントにログインする
  2. Google以外のMXレコードをすべて削除する
  3. 新しいMXレコードの各項目を記入する
  4. Gmailを有効にする

今回はWordPress(WordPress.orgではなくWordPress.com)がドメイン登録事業者の場合を例に、設定方法を見ていきましょう。

①ドメイン登録事業者のアカウントにログインする

まずは、ドメイン登録事業者のアカウントにログインします。

ログイン後、MXレコードを更新するページにアクセスします。MXレコードを更新するページには、下記のような項目が存在します。

  • DNS設定・DNS管理
  • メール設定
  • 詳細設定

WordPressであれば、下記のページにアクセスします。

  1. ログイン後のページ左上にある「My Site」>「Upgrades」>「Domains」をクリック
  2. ドメイン名をクリック
  3. 「DNS Records」>「Manage」クリック

WordPress.comログインページ

なお、ドメイン登録事業者ごとに手順は異なります。Google Workspaceのヘルプページも参考にしながら、作業を進めるのがおすすめです。

②Google以外のMXレコードをすべて削除する

既に登録してあるDNS レコードを確認し、Google以外のMXレコードをすべて削除します。

WordPress.comであれば、MXレコードの横にある三点リーダー「…」 > 「Delete」 をクリックしましょう。

WordPress.comのMXレコード

③新しいMXレコードの各項目を記入する

新しいレコードを作成し、MX レコードの各項目を記入します。

WordPress.comのMXレコード設定

WordPressの場合「ADD A RECORD」をクリックし、下記の項目を記入します。

  • Type:「MX」を選択
  • Name:空欄
  • Handled by:下記表のMXサーバーアドレスを記入
  • Priority:下記表の優先順位を記入
MXサーバーアドレス 優先順位
ASPMX.L.GOOGLE.COM 1
ALT1.ASPMX.L.GOOGLE.COM 5
ALT2.ASPMX.L.GOOGLE.COM 5
ALT3.ASPMX.L.GOOGLE.COM 10
ALT4.ASPMX.L.GOOGLE.COM 10

④Gmailを有効にする

Google Workspace設定ツールを開き、管理者アカウントでGoogle管理コンソールにログインしましょう。

下記を確認し、チェックボックスにチェックをつけます。

  • 組織内の既存のメールアドレスすべてで、アカウントを作成した
  • 元のプロバイダでメールの受信を停止し、Google Workspaceで受信できる準備をした

「Gmailを有効にする」を選択するクリックしたら、設定は完了です。

===

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他社レンタルサーバーのメールサーバーを使ったほうがいい2つのパターン

Google Workspaceを使わずに、他社レンタルサーバーを利用したほうがいいパターンが主に2つあります。

  1. Googleのサービスを他に利用していない場合
  2. 1人あたりのメールの保存容量を30GB以上使いたい場合

それぞれのパターンを見ていきましょう。

①Googleのサービスを他に利用していない場合

1つ目は、Googleが提供しているサービスを利用していない場合です。

GoogleはGmail・Googleカレンダー・Google Meetなど、さまざまなサービスを提供しています。

例えば、Gmailで受信したメールの内容を読み取って、Googleカレンダーに予定として登録が可能です。

このように、Google Workspaceに移行するとGoogleのサービス間で連携がしやすくなりますが、Googleのサービスを特に利用していない場合は、メリットがやや薄れます。

サーバー移行には多少コストもかかるため、使っているレンタルサーバーを継続して利用するのがおすすめです。

②1人あたりのメールの保存容量を30GB以上使いたい場合

もう1つのパターンは、メールの保存容量が30GB以上必要な場合です。

30GBでは容量が不足する場合、容量が大きい他社のレンタルサーバーを使うほうが費用を抑えられる可能性があります。

Google Workspaceでは、GoogleドライブとGmailを合わせて、30GBのデータ容量を利用できます。

なおGoogle Workspaceの利用プランを変更すれば、容量を2TBや5TB、それ以上の容量にすることも可能です。

ただGoogle Workspaceの利用には、1ユーザーあたり下記の月額料金がかかります。
(最新の利用料はGoogle Workspace 公式サイト)も合わせてご確認ください。)

プラン 月額(1ユーザー) 容量
Business Starter 680円 30GB
Business Standard 1,360円 2TB
Business Plus 2,040円 5TB
Enterprise 要相談 要相談

従業員の人数や予算次第ですが「とにかく容量が大きいメールサーバーを使いたい」場合には、他社のメールサーバーの検討もおすすめします。

Google Workspaceとエックスサーバーのメール機能を比較

GoogleWorkspaceとエックスサーバーのWebメールを使用した場合を比較してみました。

項目 Google Workspace
(Business Starter)
エックスサーバーのWebメール
(スタンダードプラン)
月額費用(税込) 680円 693円
※36ヶ月契約する場合
アドレス数 無制限 無制限
容量 30GB 300GB
サポート
  • Googleヘルプセンター
  • コミュニティフォーラム
  • 電話サポート:平日10:00~18:00
  • メールサポート:24時間365日
セキュリティ
  • SSL/TLS暗号化
  • スパムフィルタリング
  • 二段階認証 (2FA)
  • 機械学習による脅威検知
  • SSL/TLS暗号化
  • ウイルスチェック
  • 二段階認証 (2FA)
  • スパムフィルタリング
公式サイト

>>Google Workspace公式サイトはこちら

>>エックスサーバー公式サイトはこちら

両サービスとも扱いやすくメール機能としては十分ですが、Google Workspaceのほうがよりセキュリティが強固な印象です。

ただ、頻繁にセキュリティがアップデートされるため、今まで届いていたメールが急に届かなくなるケースもありますので注意しましょう。

>>Google Workspace公式サイトはこちら

Google Workspaceのメールサーバーを使ったほうがいい3つのパターン

他社メールサーバーではなく、Google Workspaceのメールサーバーを使うべきパターンは下記のとおりです。

  1. 他のGoogleのサービスも利用したい場合
  2. セキュリティや堅牢性に配慮したい場合
  3. 1人あたりのメールの保存容量が30GBで足りる場合

それぞれのパターンを順番に解説します。

①他のGoogleのサービスも利用したい場合

1つ目のパターンは、GoogleカレンダーやGoogle Meetなどを利用したい場合です。

Googleのサービス同士は連携しやすい仕様になっており、業務を効率的に進められるためです。

例えば、Gmailと連携する機能として、下記が挙げられます。

  • Gmailで送られたスケジュールを自動でGoogleカレンダーに追加できる
  • GmailからGoogle Meetをすぐに開ける
  • Googleドキュメントに加えられた変更がGmailで通知される

Googleのサービスを使用している場合、Google Workspaceのメールサーバーを使うことを検討してみましょう。

②セキュリティや堅牢性に配慮したい場合

セキュリティや堅牢性に注意したい場合も、Google Workspaceの利用が望ましいと言えます。

Gmailのデータは、文字単位で複数のサーバーに分散させています。そのため、Googleのサーバーへ不正にアクセスされても、情報が漏れる心配はありません。

また、サーバーがダウンしたり壊れたりしても、別のサーバーにもデータがおいてあるので、データが消える恐れもありません。

情報の漏洩やハッキングなど、万が一の事態に備えたい場合は、Google Workspaceを使えば安心です。

③1人あたりのメールの保存容量が30GBで足りる場合

3つ目のパターンは、メールの保存容量に大きい容量が不要な場合です。

Google Workspaceの最安プラン「Business Starter」であれば、GmailとGoogleドライブを合わせて、30GBの容量が使えます。

現在利用しているメールのデータ容量をチェックし、30GBで足りるようであれば、Google Workspaceでも充分に利用が可能です。

なお、プランを変更すれば容量を2TBや5TBへ拡張することもできます。

>>Google Workspace公式サイトはこちら

Google Workspaceのメールサーバーと他社メールサーバーの併用もできる

Google Workspaceのメールサーバーへの移行に迷っている場合は、他社のメールサーバーと併用することも可能です。

例えば、メールを大量に送受信する一部のユーザーにはGoogle Workspaceを、その他の従業員には他社のメールサーバーを使ってもらいます。

メールを大量に送受信する一部のユーザーのために、メールサーバーの料金プランをグレードアップしている場合、併用することでコストダウンも可能です。

まとめ

メールサーバーをGoogle Workspaceへ移行する場合は、下記の手順を踏みます。

  1. ドメイン登録事業者のアカウントにログインする
  2. Google以外のMXレコードをすべて削除する
  3. 新しいMXレコードの各項目を記入する
  4. Gmailを有効にする

利用しているドメイン登録事業者によって多少手順が異なるので、不安な場合はプロに任せるのも一案です。

もしメールサーバーの移行をプロに依頼したいなら「サイト引越し屋さん」をおすすめします。

作業に不具合が見つかった場合の補償や、納期への柔軟な対応など、サーバーの移行における不安をカバーしています。

ご興味のある方は、ぜひ弊社までお気軽にご相談くださいませ。

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この記事を書いた人

サイト引越し屋さん編集部

日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。

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