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最終更新日:2021年3月8日

WordPress引越しで403 Forbiddenが起きる5つの原因とエラーの対処法

WordPressのWebサイトを移転した際に発生する代表的なエラーの1つに、403エラー(Forbidden)があります。

原因が分からずと、つい解決を後回しにしてしまいがちですが、そのままサイトが表示されない状態を続けてしまうとSEO的にも悪い影響を与えてしまいます。

本記事では実際にどんなエラーが発生した際にこの403エラー(Forbidden)が起きるのか、その原因と対処法を解説しています。

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403エラー(Forbidden)とは?

403エラー(Forbidden)とは一言で表すと「サーバー側からページへのアクセスを拒否されている状態にある」という意味のエラーです。

 

通常、Webサイトを閲覧する際は私たちのPCからブラウザを通して、サーバーにページ閲覧のリクエストを送ります。

すると、サーバー側が受け取ったリクエストをもとにサイトの情報やファイル、画像等を私たちのPCに返却し、ブラウザが受け取った情報を表示します。こうして私たちのPCからサーバー上にあるWebサイトを閲覧することができるのです。

しかし、何かしらの理由でサーバー側から私たちのPCへのWebサイトの閲覧を拒否される場合があります。その際はサイトの情報を返す代わりにこの403エラーを返却します。

要するに、403エラーを受け取ったブラウザがサイトを表示する代わりに、サーバーからサイトの閲覧を拒否された旨として、403エラーを画面に表示するのです。

数あるエラーの中でも500エラーと並んで、WordPressの引っ越しの際に発生しやすいエラーとなります。多くの原因が考えられるエラーですが、ここではWordPress移転の際に発生しがちな代表的な例についていくつかピックアップして解説いたします。

403エラーの5つの原因と対処法

WordPressの引越しで起こる403エラー(Forbidden)の原因は主に以下の4つです。

  • キャッシュ(履歴)が残っている
  • ドメイン設定またはDNSの設定に問題がある
  • 「.htaccess」の記述に問題がある
  • WAFの設定に問題がある
  • フォルダのパーミッション設定に問題がある

エラーの原因①:キャッシュ(履歴)が残っている

パソコンのブラウザに過去に画面履歴が残ってると、うまく表示できないケースがあります。そんなときは、下記ボタンにて画面をリフレッシュしてください。

  • Windowsをお使いの場合 ⇒ 「F5キー」を押す
  • Macをお使いの場合 ⇒ 「Commondキー」+「R」を同時に押す

これでも直らない場合には、下記の手順でキャッシュ(履歴)を完全にリフレッシュすることが可能です。

エラーの原因②:ドメイン設定またはDNSの設定に問題がある

Webサイトに独自ドメインを設定した場合、そのドメインのDNS設定が間違っていることで403エラーが発生することがあります。

レンタルサーバーにもよりますが、基本的にサーバーのコントロールパネルから設定を変更できますので、まずは正しく設定されているかを確認してみましょう。

ドメイン設定後におこなったDNSやネームサーバーの指定が間違っている可能性があります。

また、DNSの反映時間はTTLに左右され、正しい設定をせずにいきなりネームサーバーを変更した場合は、反映まで最大で24時間かかってしまうため、注意が必要です。ネームサーバーを変更する場合は、先に旧DNSでAレコードだけ変更・反映を確認してから行うほうが安心です。

エラーの原因③:「.htaccess」の記述に問題がある

WebサーバーにApacheを使用している際に、設定ファイルとして「.htaccess」を設置します。こちらのファイルの設定やパーミッションが間違っている場合に403エラーが発生することがあります。

特に、サブディレクトリ以下にWordPressをインストールしている場合は、ディレクトリ名が間違っていないかをよく確認してみてください。

また、パーミッションが644になっているかも合わせて確認しましょう。

もし、エラー箇所が判別できない場合には、バックアップを取ったうえで下記コードだけ残して上書きしてみてください。下記コードはWordPressを動かすうえで最低限必要なコードのため、不要なコードを削除したことで解決する可能性があります。

# BEGIN WordPress

RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /index.php [L]

# END WordPress

サブディレクトリにてサイトを表示している場合は下記になります。

# BEGIN WordPress

RewriteEngine On
RewriteBase /サブディレクトリ名/
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /サブディレクトリ名/index.php [L]

# END WordPress

エラーの原因④:WAFの設定に問題がある

レンタルサーバーにはネットワークのセキュリティのためにWAF(Web Application Firewall)が設定されていますが、このWAFが本来意図しないアクセスの遮断をしてしまうことにより、403エラーが発生することがあるのです。

例えば、「海外アクセスブロック」が代表例として挙げられます。
各レンタルサーバーには、海外からのアクセスをブロックする機能が設定されています。そのため、あなたが海外のIPアドレスからWordPressへアクセスする場合は「無効」の設定に切り替える必要があります。

確認方法としてはサーバーのコントロールパネルよりWAF設定画面を開き、「ログ参照」をクリックします。403エラーが表示された時間にログが残っている場合は、WAFが原因です。

その場合はWAF設定を一時的に無効にするか、または、WAFがあってもアクセス出来るようにカスタマイズする必要があります。

エラーの原因⑤:フォルダのパーミッション設定に問題がある

サーバーの各フォルダには「パーミッション」と呼ばれるアクセス権限が設定されています。このパーミッションの設定が間違っていることにより、403エラーが発生することがあります。

特に、サブディレクトリ以下にWordPressをインストールしている場合は、まずインストールしたサブディレクトリ自体のパーミッションを確認してみてください。

WordPressの場合では、パーミッションの設定が755(rwxr-xr-x)が正しいフォルダで700(rwx——)となっていたり、777(rwxrwxrwx)となってしまっているケースがよく見受けられます。

パーミッションの設定ミスはエラーを引き起こすだけでなく、場合によってはセキュリティの問題にも直結するため、おかしいと思ったら正しい設定を確認するようにしてください。

その他レンタルサーバー別のよくある事例

レンタルサーバーは提供会社によって仕様が異なるため、あるサーバーでは問題なく動いていても、引越すと急にエラーを起こすことがあります。ここでは、レンタルサーバー別のよくある403事例をご紹介します。

ロリポップ:WAFにより403エラー

ロリポップでは、WAF(不正アクセスを防ぐためのものです)によって、本来アクセスしたいものまでブロックされてしまうことがあります。その場合は下記手順で一時的にWAFを解除することでアクセス可能になります。

ロリポップ管理画面の「セキュリティ」>「WAF設定」に進み、
該当ドメインの設定変更から「無効にする」をクリック。

ロリポップのWAF設定

ただし、WAFをずっと解除しておくとセキュリティが弱くなってしまうため、作業が終わったら必ず「有効」に戻しておきましょう。

エックスサーバー:サーバー凍結により403エラー

エックスサーバーでは、海外からの大量のアクセスや、不正・改ざんデータなどが発生した際に、サーバーを凍結されてしまうことがあります。特に、サーバーのセキュリティ設定で海外IPからのアクセスを許可している場合に起こりやすいです。

その場合には、一旦サーバー内ファイルを全てパソコン内にバックアップを取り、サーバー内のファイルは全削除のうえ、エックスサーバーに報告すると凍結を解除してもらえます。その後にファイルを復旧しましょう。

当作業はご自身で行うとリスクも高いため、もし代行をご希望される場合はこちらのお問い合わせから弊社にご相談くださいませ。

さくらインターネット:ファイル認識により403エラー

さくらサーバーでは、サーバーによるファイル読み込みの認識違いによって403エラーが起こることがあります。その対処法は以下です。

さくらサーバーのコントロールパネルにログイン、サイドバーの「ファイルマネージャー」に進む。
「表示アドレスへの操作」>「アクセス設定」をクリック。
「indexファイル」タブを開き「indexファイルの名前」にindex.phpを追加。

以上の対処で表示可能になるケースがあります。

403エラーが続くとSEO評価にも悪い影響が出ます。

冒頭でも述べましたが、403エラー(Forbidden)が解決しないからと、そのページをそのまま放置しまうと、SEOにも非常に悪影響を与えてしまいます。

例えばあなたがユーザーだとして、検索して表示されたサイトをクリックして403エラーが出たらどう思うでしょう?明らかにマイナスイメージですよね。Googleも当然それを踏まえて、SEOの評価を下げます。せっかく作成したサイトなのに、かなりもったいないですよね。

したがって、403エラーの放置はSEO評価の大幅なマイナスとなります。

そのため403エラー(Forbidden)が出た場合はすみやかに対処しましょう。すぐの解決が難しい場合は、一旦DNSのAレコードを旧サーバーに向け、一時的に元の表示に戻すなどの対策が必要です。

ご自身での解決が難しく、事態が長引いてしまうような場合は、専門の業者に相談することも一つの手です。

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この記事を書いた人

サイト引越し屋さん編集部

日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。日本ウェブ解析士協会(WACA)所属。

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