POP接続だと思ってメールサーバーを切り替えたら、実はIMAP接続だったときの対処法
  • メール/メールアドレスの移転
最終更新日:2023年11月21日

POP接続だと思ってメールサーバーを切り替えたら、実はIMAP接続だったときの対処法

メールサーバーの移転をする際「自分の使用しているメールソフトの設定がPOPだと思っていたら実は IMAPだった」ということがサーバー切り替え後に分かり、困ってはいませんか?

本記事では、そんな時の対処法を解説しています。
是非、参考にしてみてください。

POPとIMAPの違い

まず初めに、念のためPOPとIMAPの違いを説明しておきます。

細かい説明を省いて大事な部分だけいうと、POPはPCの中に過去のメールデータを残す設定、IMAPは残さない設定のことです。

IMAPは、メールソフト上ではメールデータがPC内に存在しているように見えますが、実際はメールサーバー内にあるデータを遠隔で操作しているだけです。

POPとIMAPの見分け方

自分のメールソフトの設定がPOPなのかIMAPなのか確認する方法についても触れておきます。

確認手順としては、メールソフトを開いて該当アドレスの「設定」「プロパティ」などを開きます。用語はメールソフトによって異なります。

例えば、outlookの場合は「アカウント設定」というところで確認できます。

Outlookのアカウント設定

その他、受信サーバーという箇所の近くにPOPまたはIMAPの表記されているケースもあります。

POP接続だと思ってサーバーを切り替えた場合の対処法

さて、ここから肝心のお話に入っていきます。

自分のメールソフトがPOPだと思ってサーバー切り替えをしたら実はIMAPだったという場合、対処法は2つ考えられます。

  1. 旧サーバーに切り戻す
  2. 新規アカウントを作成しデータ移行する
  3. レンタルサーバー会社からバックアップをいただく

それぞれ解説していきます。

①旧サーバーに切り戻す

一つ目の対処法はシンプルに旧サーバーに切り戻すことです。
ネームサーバーごと切り替えた場合は切り戻しに最大24時間ほどはかかるものの、確実に復旧できる手段と言えます。

特に、メールサーバーがサーバー独自のアドレスではなく、独自ドメインに紐付く形でのアドレスだった場合、サーバー切り替え後にメールサーバーとの接続が切れてしまいます。
そういったケースでは特に有効です。

②新規アカウントを作成しデータ移行する

もう一つの対処法は、過去のメールデータを自力でデータ移行する方法です。

まずは、メールソフト内に同じアドレスでPOPまたはIMAPの新規アカウントを作成します。
設定内容や操作方法は移転先サーバーのヘルプページを参考にしてください。

なお、Outlookはデスクトップからアクセスすると何故か重複アドレスの登録ができません。
ですが、下記経路からであればOutlookへ重複アドレスの登録が可能です。
「コントロールパネル」>「ユーザーアカウント」>「メール」>「電子メールアカウント」

新規アカウントを追加できたら、メールソフト内の旧アカウントの受信ボックスでメールを選択し「コピー」⇒新アカウントの受信ボックス内で「貼り付け」すると過去のメールデータを移行することができます。

なお、コピー&ペーストでなくとも、ドラッグ&ドロップにてデータ移行することも可能です。

ただし、ここまで紹介した2つの方法は、移転元サーバーが残っている場合に有効な方法です。
旧サーバーが既に存在しなかったり、解約済みで機能しない場合には、このあと説明する方法にて対処するようにしてください。

③レンタルサーバー会社からバックアップをいただく

最後に紹介する方法は、レンタルサーバーに問い合わせるという方法です。

レンタルサーバー側でバックアップサービスを提供しているところが多いのは有名ですが、実はそれら以外にも裏側でバックアップが残っているケースがあります。

既にサーバーを削除・解約して管理画面上ではなにも残っていないように見えても、レンタルサーバー会社側では一定期間データを残している場合があるので、問い合わせてみましょう。

お困りの際はご相談ください。

本記事の解説については以上になります。
もし本記事を読んでもやり方が分からない、または特殊なケースなどで通常のやり方が通用しないなどの場合、サイト引越し屋さんにてサポートさせていただくことも可能です。

お困りの際は下記フォームからお気軽にご相談くださいませ!
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この記事を書いた人

サイト引越し屋さん編集部

日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。日本ウェブ解析士協会(WACA)所属。

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