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サイト引越し屋さん編集部
Google Workspaceにメールサーバーを移行する方法を解説
- レンタルサーバーからGoogle Workspaceにメールサーバーを移行したい
- レンタルサーバーとGoogle Workspaceの違いを知りたい
- 他社のメールサーバーとGoogle Workspaceを併用できるか知りたい
このように思ったことはありませんか?
本記事では、メールサーバーをGoogle Workspaceに移行する方法を解説していきます。
また、他社メールサーバーを使用したほうがいいケースも触れています。
移行手順や他社メールサーバーとの違いなどを把握するためにも、ぜひ最後までご覧ください。
※Google Workspaceをまだ未契約の場合には、契約してからお読みください。
「近々メールサーバーを移転する予定がある。」
「自分でメールサーバー移転作業をするのは間違いそうで不安。」
そんなときはサイト引越し屋さんにお任せください。
1ドメイン3.3万円(税込)~にて承っております。
もちろん、Webサイトの引越し作業も代行可能です。
目次(クリックで飛べます!)
Google Workspaceを利用する際のメールサーバーの移行方法
メールがGoogle Workspaceのメールサーバーに配信されるようにするには、下記の4つの流れで設定をおこなっていきます。
- ドメイン登録事業者のアカウントにログインする
- Google以外のMXレコードをすべて削除する
- 新しいMXレコードの各項目を記入する
- Gmailを有効にする
今回はWordPress(WordPress.orgではなくWordPress.com)がドメイン登録事業者の場合を例に、設定方法を見ていきましょう。
①ドメイン登録事業者のアカウントにログインする
まずは、ドメイン登録事業者のアカウントにログインします。
ログイン後、MXレコードを更新するページにアクセスします。MXレコードを更新するページには、下記のような項目が存在します。
- DNS設定・DNS管理
- メール設定
- 詳細設定
WordPressであれば、下記のページにアクセスします。
- ログイン後のページ左上にある「My Site」>「Upgrades」>「Domains」をクリック
- ドメイン名をクリック
- 「DNS Records」>「Manage」クリック
なお、ドメイン登録事業者ごとに手順は異なります。Google Workspaceのヘルプページも参考にしながら、作業を進めるのがおすすめです。
②Google以外のMXレコードをすべて削除する
既に登録してあるDNS レコードを確認し、Google以外のMXレコードをすべて削除します。
WordPress.comであれば、MXレコードの横にある三点リーダー「…」 > 「Delete」 をクリックしましょう。
③新しいMXレコードの各項目を記入する
新しいレコードを作成し、MX レコードの各項目を記入します。
WordPressの場合「ADD A RECORD」をクリックし、下記の項目を記入します。
- Type:「MX」を選択
- Name:空欄
- Handled by:下記表のMXサーバーアドレスを記入
- Priority:下記表の優先順位を記入
MXサーバーアドレス | 優先順位 |
---|---|
ASPMX.L.GOOGLE.COM | 1 |
ALT1.ASPMX.L.GOOGLE.COM | 5 |
ALT2.ASPMX.L.GOOGLE.COM | 5 |
ALT3.ASPMX.L.GOOGLE.COM | 10 |
ALT4.ASPMX.L.GOOGLE.COM | 10 |
④Gmailを有効にする
Google Workspace設定ツールを開き、管理者アカウントでGoogle管理コンソールにログインしましょう。
下記を確認し、チェックボックスにチェックをつけます。
- 組織内の既存のメールアドレスすべてで、アカウントを作成した
- 元のプロバイダでメールの受信を停止し、Google Workspaceで受信できる準備をした
「Gmailを有効にする」を選択するクリックしたら、設定は完了です。
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Google Workspaceへの移行にお困りではないですか?サイト引越し屋さんにて移行をサポート可能です。まずはお気軽にご相談ください。
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他社レンタルサーバーのメールサーバーを使ったほうがいい2つのパターン
Google Workspaceを使わずに、他社レンタルサーバーを利用したほうがいいパターンが主に2つあります。
- Googleのサービスを他に利用していない場合
- 1人あたりのメールの保存容量を30GB以上使いたい場合
それぞれのパターンを見ていきましょう。
①Googleのサービスを他に利用していない場合
1つ目は、Googleが提供しているサービスを利用していない場合です。
GoogleはGmail・Googleカレンダー・Google Meetなど、さまざまなサービスを提供しています。
例えば、Gmailで受信したメールの内容を読み取って、Googleカレンダーに予定として登録が可能です。
このように、Google Workspaceに移行するとGoogleのサービス間で連携がしやすくなりますが、Googleのサービスを特に利用していない場合は、メリットがやや薄れます。
サーバー移行には多少コストもかかるため、使っているレンタルサーバーを継続して利用するのがおすすめです。
②1人あたりのメールの保存容量を30GB以上使いたい場合
もう1つのパターンは、メールの保存容量が30GB以上必要な場合です。
30GBでは容量が不足する場合、容量が大きい他社のレンタルサーバーを使うほうが費用を抑えられる可能性があります。
Google Workspaceでは、GoogleドライブとGmailを合わせて、30GBのデータ容量を利用できます。
なおGoogle Workspaceの利用プランを変更すれば、容量を2TBや5TB、それ以上の容量にすることも可能です。
ただGoogle Workspaceの利用には、1ユーザーあたり下記の月額料金がかかります。
(最新の利用料はGoogle Workspace 公式サイト)も合わせてご確認ください。)
プラン | 月額(1ユーザー) | 容量 |
---|---|---|
Business Starter | 680円 | 30GB |
Business Standard | 1,360円 | 2TB |
Business Plus | 2,040円 | 5TB |
Enterprise | 要相談 | 要相談 |
従業員の人数や予算次第ですが「とにかく容量が大きいメールサーバーを使いたい」場合には、他社のメールサーバーの検討もおすすめします。
Google Workspaceとエックスサーバーのメール機能を比較
GoogleWorkspaceとエックスサーバーのWebメールを使用した場合を比較してみました。
項目 | Google Workspace (Business Starter) |
エックスサーバーのWebメール (スタンダードプラン) |
---|---|---|
月額費用(税込) | 680円 | 693円 ※36ヶ月契約する場合 |
アドレス数 | 無制限 | 無制限 |
容量 | 30GB | 300GB |
サポート |
|
|
セキュリティ |
|
|
公式サイト |
両サービスとも扱いやすくメール機能としては十分ですが、Google Workspaceのほうがよりセキュリティが強固な印象です。
ただ、頻繁にセキュリティがアップデートされるため、今まで届いていたメールが急に届かなくなるケースもありますので注意しましょう。
Google Workspaceのメールサーバーを使ったほうがいい3つのパターン
他社メールサーバーではなく、Google Workspaceのメールサーバーを使うべきパターンは下記のとおりです。
- 他のGoogleのサービスも利用したい場合
- セキュリティや堅牢性に配慮したい場合
- 1人あたりのメールの保存容量が30GBで足りる場合
それぞれのパターンを順番に解説します。
①他のGoogleのサービスも利用したい場合
1つ目のパターンは、GoogleカレンダーやGoogle Meetなどを利用したい場合です。
Googleのサービス同士は連携しやすい仕様になっており、業務を効率的に進められるためです。
例えば、Gmailと連携する機能として、下記が挙げられます。
- Gmailで送られたスケジュールを自動でGoogleカレンダーに追加できる
- GmailからGoogle Meetをすぐに開ける
- Googleドキュメントに加えられた変更がGmailで通知される
Googleのサービスを使用している場合、Google Workspaceのメールサーバーを使うことを検討してみましょう。
②セキュリティや堅牢性に配慮したい場合
セキュリティや堅牢性に注意したい場合も、Google Workspaceの利用が望ましいと言えます。
Gmailのデータは、文字単位で複数のサーバーに分散させています。そのため、Googleのサーバーへ不正にアクセスされても、情報が漏れる心配はありません。
また、サーバーがダウンしたり壊れたりしても、別のサーバーにもデータがおいてあるので、データが消える恐れもありません。
情報の漏洩やハッキングなど、万が一の事態に備えたい場合は、Google Workspaceを使えば安心です。
③1人あたりのメールの保存容量が30GBで足りる場合
3つ目のパターンは、メールの保存容量に大きい容量が不要な場合です。
Google Workspaceの最安プラン「Business Starter」であれば、GmailとGoogleドライブを合わせて、30GBの容量が使えます。
現在利用しているメールのデータ容量をチェックし、30GBで足りるようであれば、Google Workspaceでも充分に利用が可能です。
なお、プランを変更すれば容量を2TBや5TBへ拡張することもできます。
Google Workspaceのメールサーバーと他社メールサーバーの併用もできる
Google Workspaceのメールサーバーへの移行に迷っている場合は、他社のメールサーバーと併用することも可能です。
例えば、メールを大量に送受信する一部のユーザーにはGoogle Workspaceを、その他の従業員には他社のメールサーバーを使ってもらいます。
メールを大量に送受信する一部のユーザーのために、メールサーバーの料金プランをグレードアップしている場合、併用することでコストダウンも可能です。
まとめ
メールサーバーをGoogle Workspaceへ移行する場合は、下記の手順を踏みます。
- ドメイン登録事業者のアカウントにログインする
- Google以外のMXレコードをすべて削除する
- 新しいMXレコードの各項目を記入する
- Gmailを有効にする
利用しているドメイン登録事業者によって多少手順が異なるので、不安な場合はプロに任せるのも一案です。
もしメールサーバーの移行をプロに依頼したいなら「サイト引越し屋さん」をおすすめします。
作業に不具合が見つかった場合の補償や、納期への柔軟な対応など、サーバーの移行における不安をカバーしています。
ご興味のある方は、ぜひ弊社までお気軽にご相談くださいませ。
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この記事を書いた人
サイト引越し屋さん編集部
日本で最も利用されているサーバー移転&保守代行サービス『サイト引越し屋さん』の中の人です。 サイト引越しに関わる技術情報をはじめ、WordPressやその他のWebサービスに関するノウハウを発信しています。 全日本SEO協会所属。
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